奥日光の滝
日光四十八滝、あるいは日光七十二滝といわれるように、日光には数多くの滝が存在し、華厳の滝・裏見滝・霧降滝を「日光三名瀑」として、昔から多くの人々に親しまれてきました。
奥日光の滝には、有名なところでは、藤村操が滝上のナラの木に「巌頭之感」を残した日光三名瀑の一つ「華厳滝」、湯ノ湖から流れ落ちている「湯滝」、あまりにも有名な「竜頭滝」があげられます。(奥日光三名瀑)と呼びましょう。
しかし、簡単にアプローチできる「奥日光三名瀑」とは異なり、川を遡り、ヤブをこぎ、ガケをのじ登って、はじめてその美しい姿を見せてくれる滝が、奥日光の奥地には沢山存在しています。
ここで、その一部を紹介します。
『地獄滝』
戦場ヶ原の地下水が、湧水となって湧き出して滝となった、末広がりの滝。
地獄沢の源頭部にあり、ハルニレ林にかこまれている。
観光客で賑わう竜頭滝の隣にありながら、だれも訪れず、ひっそりとした別天地。
行くのは簡単です。
『庵滝』
滝の姿を見るには、弓張峠から外山沢川を一時間以上遡行する必要がある。
外山沢川の左俣に入るとすぐ姿を現してくれる。
落差約20メートルの直落型の滝。滝壺周囲は、比較的明るく開けている。
『緑滝』
外山沢川を庵滝へ向かう途中で、緑沢へ入る。
川幅が狭くなり、両岸が切り立った岩壁となり、倒木の中をすすんでいくと姿を現してくれる。前白根山まで一気に突き上げていて、上部ではニホンカモシカがよく観察される。
『赤岩滝』
西ノ湖手前から、柳沢川を遡行することおよそ2時間。途中で、柳沢を横切ったり、あるいは小さな滝を直登したりと、ちょっとしたシャワークライミング気分が味わえる。
落差約100メートルの連瀑型で、日光一の豪快さを誇る。
『カクレ滝』
西ノ湖に流れ込んでいる三右衛門沢にかかる滝。西ノ湖からトレイルがついているものの、非常にわかりづらく別の沢に迷う危険性あり。
沢をわたり、ガケを登り、滝壺を回り込まないとその姿を見ることができない。
ここに紹介した滝を含めて、奥日光の滝の画像をマイフォトで紹介しています。
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