大雪山 旭岳登山
8月27日 北海道最高峰 大雪山(たいせつざん)旭岳(標高2290.3メートル)へ登ってきました。
アイヌの人々は、古来より大雪山を「ヌタップカウシュッペ」(神々の山)と呼んでいます。この神々の遊ぶ山系は広大で、主に4つの山域(表大雪・十勝連峰・東大雪・北大雪)に分かれ、その総面積は神奈川県の広さに匹敵します。ですから大雪山を端から端まで縦走しようとしたら大変な時間が必要になります。(いつかは縦走したい!!)
今回は、挨拶代わりに表大雪の主峰旭岳への日帰り登山です。
前夜、旭岳温泉の「旭岳万世閣ホテルベアモンテ」に泊まり(新しい建物で、なかなか素晴らしいホテルです)、翌朝旭岳ロープウェイの始発(AM6:00)にあわせて出発しました。
ロープウェイで、五合目(標高1595メートル)の姿見駅まで行くと、気温はなんとたったの8℃です。準備をすませ、姿見駅から姿見ノ池まで遊歩道を歩けば、池に映った旭岳の雄大な景観を眺めることができ、しばし小休止。
その脇に立つ石室(避難小屋)からはじまる登山道は、山頂まで登り、吹きさらしのガレ場がえんえんと続いています。
旭岳は、およそ600年前に火山爆発を起こし、山頂の西側に大きな爆裂火口ができています。今でも姿見ノ池周辺の噴気孔からは勢いよく蒸気が立ちのぼり、生きた火山であることがわかります。
トムラウシや十勝岳の眺望を楽しみつつ、浮石による転倒に注意しながら9合目を過ぎ、四角い金庫岩(谷側)を通ると頂上はもうすぐです。
旭岳の頂上は広く、360℃の大パノラマを楽しむことができます。いったい大雪山系はどこまで続いているのでしょか、特に北東の北鎮岳・白雲岳方面の展望が雄大で、時間がたつのも忘れてしまいそうです。
山頂からの眺望を楽しみ、次回は縦走するぞと誓いながら、下山することにしました。下山は登ってきたルートをたどることになりますが、特にスリップや転倒に注意が必要です。隊長も何度かスリップして尻餅をつきそうになりました。
帰りは眼下に広がる姿見ノ池周辺の景色を見ながら、およそ1時間半程度で姿見駅まで下山することができます。
時間があったら姿見ノ池周辺の散策をおすすめします。ゆっくり歩いても1時間程度のトレイルで、高山植物の宝庫となっています。
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