奥日光 西ノ湖
末枯れの千手ヶ原を進むと、ミズナラの森からカラマツの森へと変化します。すると、それまでの侘びしい雰囲気から一転して、あたりが神々しい色合いに包まれます。さらに進むと、柳沢川に架かる赤い吊り橋へと出ます。その吊り橋を西へ渡ると、ミズナラやハルニレ、カツラ(近づくと甘い香りがする)などの巨木林があらわれます。そして、その奥に、西ノ湖はひっそりと佇んでいるのです。訪れる人も少なく、まさに神秘の湖です。
西ノ湖は、その昔中禅寺湖の一部であったものが、複数の理由で切り離されて現在の形になったといわれている、遺留湖です。水位変動が激しく、湖畔には水に強いヤチダモの林が形成されています。
湖を一周することはできませんが、向かって右手に対岸へ続く道があります。対岸はほとんど訪れる人もなく、シカやサル・クマなどの獣の気配を強く感じることができます。
さらにその路を奥へ進むと、ストローブ松の林(でっかいマツボックリがとれる)を抜け、「かくれ滝」へと向かうことができます。
神秘的な静寂さに癒されたら、今度は来た路を戻ることになりますが、赤い吊り橋を渡ったら、そのまま東へ直進します。すると、両側にカラマツの木々が並び立った路となります。ちょうどこの時期、このカラマツ林が黄葉し、みごとなまでに輝いています。路の上にはカラマツの落葉(針のような葉)で、一面黄金色のカーペットが敷かれているようです。隊長のお気に入りです。
画像上から
■西ノ湖入口にある巨木林
■西ノ湖
■まだ残っていた紅葉
■黄金色に輝くカラマツ並木
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