駒止湿原
福島県南会津町と昭和村の境界に位置する、標高1000メートル~1200メートルの地点(台鞍スキー場から北方の山上)に駒止湿原はあります。ちょうどこの時期、雪解けがすすみ、水芭蕉の群落が見頃を迎えます。その雰囲気はミニ尾瀬といったところです。
旧田島町側の駐車場に車を停めます。おそよ30台ぐらいの広さでしょうか。トイレや案内板が設置されています。
横なぐりの雨のなか、駐車場を出て、ブナやシラカバの林を抜けると視界が急にひらけ、駒止湿原で一番大きな「大谷地」の入口へ到着です。この湿原は大きくは「大谷地」「白樺谷地」「水無谷地」と3つに分かれています。
周囲を豊かなブナ林に囲まれた大谷地は、低層湿原→中層湿原→高層湿原へと変化しながら、多くの植物が楽しめます。ここでの遅い春の主役は水芭蕉です。今が見頃ではないでしょうか。
その他にはショウジョウバカマの花を見ることができました。また、所々ですが、リュウキンカの黄花を見つけることもできました。リュウキンカはこれからでしょう。
大谷地を木道に沿って抜けると、終点に開拓農地跡があります。その農道を道標に従い左へ進むと、白樺谷地入口となります。ここは高層湿原で、水芭蕉の他に、ショウジョウバカマが可憐なピンクの花をつけて出迎えてくらます。見頃を迎えていますネ。
他にはタテヤマリンドウの蕾を沢山見つけることができました。開花するまで、もう僅かでしょう。花を見ることができなくてちょっと残念です。
白樺谷地と水無谷地は連続しており、終点まで行ったら木道を引き返すことになります。所々、名前の分からない花を見かけました。帰ってきて調べたら、「岩梨(イワナシ)」というツツジ科の花でした。
駐車場から水無谷地までゆっくり往復して、2時間30分ぐらいでした。それにしても、いいところです。山上の楽園ですネ!
(後で知ったのですが・・・水芭蕉の仏炎苞(白い花びらのようなやつ)は普通一つの花に一枚ついているのですが、ここ駒止湿原産の水芭蕉の中には、二枚ついているのがあるそうです。なんでも、世界でここにしかないという話です・・・・・。) 撮影した水芭蕉を確認して見ると、結構ありますヨ。
« またまた大芦川です | Main | 尾瀬 »
「トレッキング・登山」カテゴリの記事
- 越後の花の名山:角田山へ(2023.03.25)
- 小町山~鬼越山~宝篋山の周回コースへ(2023.03.12)
- 早春の黒斑山(2023.03.05)
- 筑波連山縦走 加波山~足尾山~きのこ山~筑波山(女体山)(2023.01.29)
- 筑波連山縦走(御嶽山~雨引山~燕山~加波山のピストン)(2023.01.22)
「尾瀬とその周辺」カテゴリの記事
- 会津駒ヶ岳 滝沢登山口~キリンテ登山口へ(2021.06.27)
- 会津駒ヶ岳 夏(2020.08.02)
- 会津駒ヶ岳~金色の草紅葉~(2019.09.29)
- 会津駒ヶ岳(2019.05.04)
- シラネアオイ咲く会津駒ヶ岳 (2018.06.24)