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August 2007

2007.08.31

雌阿寒岳へ

Img_7930  どんよりとした空模様のなか、5年ぶりに雌阿寒岳(標高1499メートル)へ登ってきました。この阿寒岳、アイヌ語で「マチネシリ」(女の山)と呼ばれ、現在も活発な火山活動が続いている山です。去年も小噴火したらしく、新しい火口から噴煙があがっているのが印象的でした。

Img_7943  野中温泉から登り、ハイマツ帯に入ると、コケモモやガンコウランが実をつけているのが目立ちました。赤く色づいたコケモモを何粒か口に入れてみたのですが、まだちょっと早いかなぁ。そのほかにシラタマノキの白い実も目につきました。このシラタマノキ、触るとサロメチールの匂いがするんです。

Img_7938  また、雌阿寒の名前をいだいている「メアカンフスマ」を見つけることができました。まだ、所々に花が残っているんですね。本当にラッキーです!

Img_7941  さらに、なんと「コマクサ」の群生地まで発見してしまいました。
 ハイマツのきれめの礫地にピンクの宝石のような花をつけています。もう花期は終わりですが・・・・・。この群生地はいつまでも大切にしていきたいですネェ!

Img_7945  下山後は、阿寒温泉街へもどって汗をながしました。
 阿寒在住の知人の薦めで、「トレーニングセンター」のお風呂(正真正銘の温泉)で入浴です。なんと、220円なんです。驚きです。

Img_7944  とてもきれいに管理されていました。
 利用する価値大です!

 

 

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2007.08.30

フライフィッシング in 道東(Part 2)

Img_7917  今日のターゲットは、遡上アメマス!!

 昨日に引き続き、今日も道東でのフライフィッシングです。
 入渓した川は、釧路側の海に流れ込んでいる川の中流域で、比較的川幅もあり、アメマスが休んでいそうなポイントが多く、ほかにエゾイワナやヤマメ、レインボーなどが釣れます。

 しかし、好天続きで、遡上状況は良くないらしい・・・・・。アメマスの魚影が確認できない(泣)。

Img_7898 めげずにロッドを出すと、エゾイワナの子供がパクパクと飛びついてくる。
 それにしても、この黄金色に輝く魚体の美しいこと。

Img_7906  ヤマメも負けじと食いついてきます。

 とうとうお目当てのアメマスをつり上げることはできませんでしたが、今日はそれ以上の収穫がありました。

Img_7910  熊です。クマです。エゾヒグマです!!
 川へ降りるため林の中の道なき道を入っていくと・・・・!
 フキを食べていたんですね。フキを食いちぎった跡が生々しく残っていました。

Img_7909  そしてその横には真新しいヒグマのフンが・・・・・。
 あたりをよく観察してみると、いたるところにフキを食べた跡が・・・・・。
 
 本当にやばかったです。
   
 

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2007.08.29

フライフィッシング in 道東

Img_2733  ここ一週間以上、道東はずいぶんと好天続きで、雨が降っていないようです。
 今日も爽やかな晴天で、セミがうるさく鳴き続けています。
 釣りをする時荒模様では困りますが、こう雨が降らないと川の水量も少なめで、魚たちの活性が気になるところです・・・・・。

Img_2737  ということで、道東での釣り一日目は、川と魚の様子を見るために、勝手知ったる阿寒湖から流れ出ている川への入渓となりました。
 川幅も狭く、簡単に徒渉できそうな小さな川でしたが、ここぞと思うポイントから、面白いように魚が出てきます。

Img_2752  特に多かったのがヤマメ!!
 尺にはとどかないものの、良型がカディスに飛びついてきます。
Img_7888  この魚は釣り上げるたびにその魚体の宝石のような美しさに見とれてしまいます。
 それにしても、この川、いつからこんなにヤマメが増えたのかなぁ?

Img_2750  そしてレインボー!
 ヒレピンのネイティブレインボーは、ファイトが断然すばらしい。流れをものともせずに突っ走ったり、ジャンプしたりと、結構楽しませてもらいました。

Img_2744  また、時には40センチ級のレインボーも!!
 いったいこの川のどこにこんなレインボーを養う生産力があるのか不思議でなりません。まぁそれだけ、この川が豊かだということでしょうが。

 いつもだったら日が暮れるまでロッドを振っているのですが、今日は早々と終了です。
 満足! 満足!! 

 

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2007.08.28

大雪山で出会った生き物たち

 短い夏も終わり、すでにウラシマツツジなどは真っ赤に紅葉している大雪山の山上で、出会った生き物たちを紹介しておきます。

Img_7706  まずエゾシマリス!
 前にも紹介したように、主にハイマツの果実を主食としているようですが、冬に備えて種子を蓄えます。冬眠はするものの時々目を覚まし、蓄えた種子などを食べるようです。そして、蓄えた種子をよくそのままにしてしまうらしく、ハイマツにとっては種子散布者としてなくてはならないパートナーになっています。

Img_7736_3    続いてホシガラス!
 この鳥もハイマツの種子を食べていますが、食べ残した種子を地面に隠す習性があります。そしてうっかり隠し場所を忘れて・・・・・。エゾシマリス同様、ハイマツのパートナーです。ハイマツはごちそうとして種子を提供し、ホシガラスはハイマツの種子散布を行っているわけです。共存共栄ですネ。

Img_2723  そしてキタキツネ!
 どうしてエサの少ない大雪の高山帯にいるのかわかりませんが、バッタやオサムシなどの昆虫類を食べにきているようです。結構、バッタなどの昆虫類が多いんですね。

Img_7849_2   最後にダイセツドクガの幼虫、いわゆる毛虫です。
 大雪山にだけ棲息する高山蛾で、地面を這うように生えているツツジ科の植物を食べているようです。よく見かけました。

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大雪山 赤岳・白雲岳へ(赤岳~白雲岳)

Img_7800  第四雪渓を急登すると稜線に出て視界がひらけます。いよいよ赤岳山頂(右画像)が目の前です。
Img_7802  赤岳(標高2078メートル)山頂は表大雪の絶好の展望台になっており、旭岳・北鎮岳方面の大パノラマが楽しむことができ、大雪山の魅力を十分に感じることができます。右の画像は北海道第一の高峰旭岳方面の眺望です。目指す白雲岳も左手前に見ることができます。(山頂はもっと奥ですけど・・・)

Img_7816  赤岳山頂からは、なだらかな稜線を小泉岳を経て、白雲岳分岐まで向かいますが、アップダウンがほとんどないうえに、視界のよい高山トレックを楽しむことができます。右の画像は赤岳から小泉岳への稜線です。左奥の岩場が赤岩岳山頂となります。

Img_2718  小泉岳(標高2158メートル)はどこが山頂だかわかりずらいのですが、緑岳分岐が山頂のようです。分岐の道標がたっています。
Img_7822  またこの周辺は大雪山ではもっとも高山植物の多い山域ということですが、ほとんと終わっていました。ちょっと残念です。ただ、名前の分からない清楚な花を見つけたのでのせておきますネ。

Img_7824  白雲岳分岐からちょっと登ると白雲岳の火口縁へでます。今まで見えていたのはこの火口縁で、山頂は火口の反対側になります。

Img_7825  ここの火口も秋の高山植物が花を咲かせていました。中でも珍しかったのが地表を這うように生えているチシマツガザクラの花です。

Img_7837  最後に、岩場をちょっと急登すると白雲岳山頂です。
Img_7832  ここからは旭岳から北海岳にいたる表大雪の山々が一望でき、特に残雪模様が絶景でした。
 

Img_7835  また、トムラウシ山や十勝岳方面の眺望も楽しむことができます。

Img_2715  いやぁ~それにしても天気にも恵まれ、大雪山らしい高山植物と雪渓そして雄大な眺望を満喫できて感動です。来年は装備一式背負っての縦走を是非実行したいと考えています。ほんとうにすばらしい山行となりました(笑)。

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大雪山 赤岳・白雲岳へ(駒草平~赤岳)

Img_7716  駒草平は標高1845メートルにあるハイマツ帯の中の礫地で、その名の通り高山植物の女王コマクサの群生地となっています。以前はコマクサの盗掘が激しく、盗掘防止の監視小屋までたてられていたほどですが、最近は群落も回復傾向にあるようです。
Img_2721_2  この時期ほとんどは花を落としていますが、所々でまだ花の残ったコマクサを楽しむことができました。他の植物と群れることなく砂礫地に孤立して咲くコマクサの姿は気品にあふれています。 
 ところで、このコマクサ、環境のとても厳しい高山の砂礫地に値をおろし、気品あふれる宝石細工のような花をつけるまでに5年ほどかかる植物です。いつまでもそっと見守りたいものです。

Img_2695  左手に東岳(標高2067メートル)の山頂を望みながらハイマツ帯を抜けると、第三雪渓へと出ます。第三雪渓を過ぎ急な斜面(右画像)を登ると第四雪渓へと出ます。もうすぐ赤岳頂上です。

Img_7794  この第三雪渓から第四雪渓の周辺は秋の花が咲き乱れていました。
 マミヤリンドウや・・・・・

Img_7798  イワギキョウ・・・・・

Img_7769  突然変異によって本来の色素を失った白花タイプのイワギキョウ・・・・・

Img_7773  夏の花ですが、メアカンキンバイや・・・・・

Img_7779  イワブクロ・・・・・など

Img_7778  高山植物の美しさに疲れを忘れて第四雪渓(右画像)を急登すると、突然視界がひらき、目の前に赤岳山頂が出現します。

 いよいよ大雪の核心部、カムイの領域です。

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大雪山 赤岳・白雲岳へ(登山口~第二花畑)

Img_7598  林野庁森林パトロール事務所から林道をしばらく進むと、赤岳登山口に到着です。ここから本格的な登りスタートです。
 それにしてもこの林道、大雪湖から続いていますが、なんと、ここから大雪山の高山帯を抜け旭岳へ抜けるという「大雪山縦貫道路」なるものの跡らしいのです。幸い大反対にあって中止になったものの、そんな計画がすすめられていたこと自体に驚かされます。

Img_7644  登山口看板から30分程、ダケカンバなどの混じった明るい林の中を急登すると、急に視界が開け第一花畑へ。高山植物はもう見られないだろうと思っていたのですが、所々に咲き残っている花を見つけることができました。

Img_7620  チシマノキンバイソウや・・・・・

Img_7630  ハイオトギリ・・・・・

Img_7659  そしてチングルマの綿毛などなど・・・・・。
 それらの高山植物に見とれて、まったく先へ進むことができません。

Img_7668  続く第二花畑には、秋の花や果実も多く見られるようになっていました。季節はもう秋なんですね。空気も乾燥し、急登しているわりには汗をかかないんです。快適!快適!

Img_7670  第二花畑で目立っていたのは、チシマクモマグサや・・・・・

Img_7671  エゾヒメクワガタ・・・・・

Img_7679  地表面には、コケモモの赤い果実や・・・・・

Img_7681  クロマメノキの紅葉と黒い果実が・・・・・。

Img_7861  また第二花畑上部には雪渓も残っていました。

Img_7708  雪渓周辺にはチングルマがまだ花を咲かせていたのには感動です。雪渓周辺の植物にとっては、やっと訪れた「短い夏」なんですね。

Img_7702  そして幸運にもエゾシマリスの出迎えも受けることができました。雪渓にチングルマそしてエゾシマリスと、疲れを忘れさせてくれる景観です。

Img_7682  このあたりからエゾシマリスかホシガラスがハイマツの実を食べた跡が目につくようになります。自身で種を飛ばす術を持たないハイマツにとって、エゾシマリスはありがたい種子散布者なんですネ。

 第二雪渓の横を登り詰めると駒草平へと出ます。

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大雪山 赤岳・白雲岳へ(銀泉台) 

Img_7587_3  層雲峡から車で1時間弱のところに銀泉台という赤岳登山の出発地があります。
 数年前までは銀泉台ヒュッテという宿泊施設があったのですが、今は営業しておらず、ただ、今にも壊れそうな林野庁の森林パトロール事務所(右上画像)とやたら立派なトイレ(右2番目画像)があるのみの場所です。
Img_7588  この場所に車を停め、赤岳(標高2078メートル)から小泉岳(標高2158メートル)を経て、白雲岳(標高2230メートル)を登ってきました。

 この登山コースは、大雪の雪渓と高山植物、そして赤岳や白雲岳から見る表大雪の眺望が楽しめる大雪山の魅力がぎっしりと詰まったすばらしいコースです。しかし、今回訪れた時期が時期なので、高山植物も雪渓も期待していなかったのですが・・・・・。

 前日、層雲峡のビジターセンターで情報を仕入れると、やたら丁寧で親切な解説員が、「銀泉台からのコースは、花が終り、早いところではすでに紅葉が始まっている。最低気温も昨日は5℃だったから、装備には十分注意して。せっかくだから、高原温泉から緑岳のコースがいいのではないか。」と緑岳(標高2020メートル)からのコースをすすめてくれました。その理由を聞くと「高原温泉のお湯は最高だから・・・」とのこと(笑)。

Img_7585  まぁ、いろいろ悩んだのですが(層雲峡からだと銀泉台コース・高原温泉コース・黒岳コースなど、いろいろコース選択ができるので・・・・・)計画通り、未明に層雲峡の宿をたち、銀泉台へ。

Img_7582  銀泉台へ到着することには周囲も明るくなり、展望台から見えたご来光と雲海がとてもキレイでした。

 5時15分、コース予定や住所・氏名などとともに森林パトロールのレンジャーの読み上げた時間を登山届けに記入し、いざ出発!!
  

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2007.08.27

大雪山 層雲峡温泉

Img_7564  夕方4時、宿のチェックインを済ませ、層雲峡温泉のメインストリート(?)の商店街を散策してみたのですが、閑散として、観光客らしい人の姿をみることがありませんでした。
 夜になれば賑わうのだろうとか、お盆過ぎという時期的なことで人でが少ないのだろうとか、あれこれ考えながら散策したのですが、実際のところはわかりません。

Img_7565  そんな層雲峡で、一番気になったのが、「登山軒」というラーメン屋です。宿の夕食があるので暖簾をくぐれなかったのが残念でなりません。

Img_7569  商店街の最奥に、層雲峡ロープウェイがあり、駐車場には観光バスが数台停まっているところを見ると、ロープウェイで黒岳山麓へ行く人は少なくないようです。

Img_7570  明日の大雪山登山の情報を仕入れにビジターセンターへ行きましたが、ここでも静かに館内を見学することができ、また解説員の方が丁寧に色々なことを教えてくれました。とてもラッキーでした!
 

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オホーツク紋別空港へ

Img_7554  羽田空港へは首都高空港中央出口からですよね。なのに・・・・・気がつくと浮島出口の看板が・・・・・? まぁ、旅にトラブルはつきものですから、楽しくいきましょう!

 ということで、一日に羽田からの一往復便のみというちょっと寂しいオホーツク紋別空港へ、ANKのスーパードルフィン号というボーイング737型機で出発です。

Img_7558  このボーイング737型機というタイプは、なんと世界一の生産数・運航数を誇るベストセラー機で、定員120名程度、通路をはさんで3席・3席の6席という本当にちっちゃなサイズのかわいらしいジェット機です。
 しかし・・・先日8月20日に那覇空港で炎上したチャイナエアラインのジェット機も737型機ということで、ちょっと不安な旅立ちでしたが・・・。
(当機の名誉のために補足しますが、生産数が世界一ということは、それだけいろいろな国で長く使われているということで、必然的に事故数が多くなってしまうのです。しょうがないネ)

Img_7557  紋別空港に到着してちょっとびっくりしました。
 ジェット機同様、空港もとてもかわいらしく、とにかく余分なものが何もない・・・・・。
 売店も、駅のキヨスクより小さいものが一店舗のみ!
 空港の外にも何もない!!
 結城倶楽部隊長としては、きわめてわかりやすい構造で、迷いようがなくよかったのですが、ちょっと寂しい感じです。

Img_7950  レンタカーの手続きを済ませ、一路層雲峡へ。
 今回お世話になった相棒は、ホンダのヒィットです。
 それにしても北海道の道は走りやすい! 紋別から層雲峡まで2時間で着いてしまった! 

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2007.08.15

永遠に幸せになりたかったら・・・

Cimg0901  中国の古い諺に次ぎのようなものがある。 

 ・一時間幸せになりたかったら酒を飲みなさい。
 ・三日間幸せになりたかったら結婚しなさい。
 ・八日間幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。
 ・永遠に幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。

 けだし名言(迷言)といったところだろうか。
 たしか彼の文豪開高健の名著「オーパ!」も、この諺ではじまっていたと記憶している。

 ところで、本日、永遠に幸せになることを希求し、某釣り具専門ショップの扉をたたいた隊員が現れた。
 
 何をはじめるにも、「まずはカタチから・・・」これが基本です。

 スー隊員(通称スーさん)の今後の活動に 乞うご期待!!

 

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2007.08.05

奥日光 小田代ヶ原

20070805_021  下界のうだる暑さから逃れるように、ホザキシモツケ&ノアザミの咲き乱れる奥日光・小田代ヶ原へ行って来ました。
 いつものように赤沼の駐車場へランカスターを停め空を眺めると、なんとも怪しげな空模様・・・・・白根の奥からは雷鳴が聞こえてくる・・・・・まだ数時間は大丈夫だろうと勝手に判断し、リュックを背負っていざ小田代ヶ原へ。

20070805_033  ホサキシモツケがいい感じで咲いていました。貴婦人の手前が一面ピンク色にそまった景観はみごとなものです。

20070805_035 ホザキシモツケと同じように大群落をつくるノアザミはまだこれからなんでしょうかね?例年に比べると 少ない気がします。

20070805_012  今、特に目に付くのが、イグキトラノオやクガイソウなどの細長いしっぽのような花。そして、右の画像のユリ科のコバギボウシ・・・・・

20070805_032  そして、とても涼しそうな薄紫色の花をつけるキキョウ科のツリガネニンジンです。

 

20070805_034  その他、オトギリソウの仲間で、花びらが巴型をしているトモエソウや・・・・・

20070805_006  黄色い花が天井からつり下げられているようなキツリフネなどが目に付きました。

20070805_037  また、北側の斜面では、ちょっと気のはやいリンドウの花も見つけることができました。

 

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