大雪山 赤岳・白雲岳へ(駒草平~赤岳)
駒草平は標高1845メートルにあるハイマツ帯の中の礫地で、その名の通り高山植物の女王コマクサの群生地となっています。以前はコマクサの盗掘が激しく、盗掘防止の監視小屋までたてられていたほどですが、最近は群落も回復傾向にあるようです。
この時期ほとんどは花を落としていますが、所々でまだ花の残ったコマクサを楽しむことができました。他の植物と群れることなく砂礫地に孤立して咲くコマクサの姿は気品にあふれています。
ところで、このコマクサ、環境のとても厳しい高山の砂礫地に値をおろし、気品あふれる宝石細工のような花をつけるまでに5年ほどかかる植物です。いつまでもそっと見守りたいものです。
左手に東岳(標高2067メートル)の山頂を望みながらハイマツ帯を抜けると、第三雪渓へと出ます。第三雪渓を過ぎ急な斜面(右画像)を登ると第四雪渓へと出ます。もうすぐ赤岳頂上です。
この第三雪渓から第四雪渓の周辺は秋の花が咲き乱れていました。
マミヤリンドウや・・・・・
突然変異によって本来の色素を失った白花タイプのイワギキョウ・・・・・
高山植物の美しさに疲れを忘れて第四雪渓(右画像)を急登すると、突然視界がひらき、目の前に赤岳山頂が出現します。
いよいよ大雪の核心部、カムイの領域です。
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