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August 2008

2008.08.31

トムラウシ山の高山植物

 苛酷な環境のなか、自己主張も控えめに、「清楚可憐」という言葉がぴったりな高山植物たち・・・・・
 
 トムラウシ山で出会った花々を紹介します。

 コマクサ
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 高山植物の女王と言われ、他の植物と混じることなく砂礫地に孤立して咲いています。
 最近、このように沢山の花をつける大株にはなかなかお目にかかれません。
 種子から花をさかせるまで、だいたい5年かかるといわれています。

 エゾイワツメクサ
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 大雪山の固有種です。世界中でここにしか自生しない貴重な植物。
 礫地を好むナデシコ科の多年草です。

 イワウメ
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 高山帯の礫地に生える植物。何とも清楚な花・・・・・

 トカチフウロ
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 フウロソウ科の多年草。フウロにもいろいろ種類があるけれど、これは「トカチ」と名付けられています。茎の先に花がまとまってついているのが特徴かなぁ。

 ミヤマリンドウ
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 高山帯の草地に生える高さが5㎝程度の多年草。
 大好きな高山植物の一つ。「清楚」にして「可憐」な花。

 メアカンキンバイ
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 タカネトウウチソウ
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 タイセツトリカブト
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 綺麗な花には毒がある・・・・・猛毒です。

 ここで紹介した他にも、たくさんの花々が咲いていました。
 夏の花、そして秋の花も・・・・・。

 こんな綺麗な花々をゆっくりと楽しめる山登りが理想ですね。

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2008.08.27

阿寒川

 今年もまた阿寒川でフライフィッシングを楽しんできました。

 それにしても、阿寒川のネイティブ・レインボーは美しい・・・・・

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 小顔で、体高があり、ヒレがピンピン・・・・・

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 なかなか良い写真が撮れないなぁ・・・・・

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 川筋の林へ一歩踏み込むと、こんな光景も珍しくない。

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 去年は、ヤマメがよく釣れたのに、今年はどうしたんだろう?
 ヤマメの姿を見ることができずに残念です。

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2008.08.25

東大雪 トムラウシ山 Part3

 トムラウシ公園
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 トムラウシ公園を横切り、さらに高度を上げると、南沼キャンプ指定地へ出ます。
 周辺では、すでにウラシマツツジなどの草紅葉がスタートしていました。山頂直下はすでに秋の気配の濃厚です。

 南沼キャンプ指定地付近の草紅葉
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 南沼キャンプ指定地とトムラウシ山頂への分岐点
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 案内板に従って、トムラウシ山頂を目指します。
 およそ20分程の急登で、頂上到着です。

 10時30分、トムラウシ山頂制覇です。
 トムラウシ山頂は、一面ガスに覆われ、全く眺望が利きません。残念です。
 天候さえ良ければ、北方に表大雪の山々を、南には十勝連峰と、360度さえぎるもののない大展望を堪能することができるのに・・・トムラウシのカムイは微笑んでくれなかった・・・。

 トムラウシ山頂
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 寒さに凍えそうになりながら、30分程頂上でガスがきれるのを待ったのですが・・・ダメでした。その間、他の登山者はゼロ。

 11時、短縮コース登山口目指して下山開始です。

 下山途中、カムイ天上付近で、天然記念物のクマゲラ、エゾライチョウ、エゾリスに出会いました。

 クマゲラ
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 午後4時30分、へろへろになりながら登山口到着です。

 歩行時間登り6時間・下り5時間半の合計11時間半、歩行距離およそ18キロ、標高差1176メートルの過酷な登山となりましたが、多くの高山植物や動物たちに出会えることができた山登りでした。

 登山口から車で東大雪荘へ戻る林道には、エゾライチョウが・・・・・。
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東大雪 トムラウシ山 Part2

 コマドリ沢の沢筋から離れ、右上方へカーブを描くように登っていくと、巨岩帯へ出ます。
 ここはナキウサギやエゾシマリスの宝庫です。静かにしていれば、ハイマツの実をかじるシマリスや、岩上で鳴くナキウサギに必ず出会える場所です。

 ただ、コース上一番迷い場所なので、ペンキマークに注意しましょう。

 コマドリ沢源頭の巨岩帯
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 エゾシマリス
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 巨岩帯をこえた辺りが森林限界となっており、礫地のハイマツ帯へと変化します。
 所々に、可憐にコマクサが咲いていました。

 高山植物の女王 コマクサ
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 ハイマツ帯を少しのぼっていくと、尾根上の広々とした場所に出ます。
 前トム平です。

 かろうじて雲の上に、表大雪の山々の頂が見えます。

 前トム平から表大雪の山々を望む
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 前トム平から、さらに一段のぼると、ケルンのつまれた尾根へ出ます。
 残念ながら、トムラウシ山の頂にガスがかかっていて、全容を見上げることができません。

 ケルンの尾根
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 ケルンの尾根を過ぎ、巨岩の壁を這うように登ると、岩と水と雪渓の絶妙なとりあわせのトムラウシ公園の全景を見下ろせるポイントに到着します。
 トムラウシ山の全容を仰ぎ見ることもできる絶好のビューポイントです。

 トムラウシ公園
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 トムラウシ公園から見上げるトムラウシ山
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 トムラウシ公園の眺望を満喫し、いよいよ頂上へ向かいます。

 この続きは 東大雪 トムラウシ山 Part3  

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東大雪 トムラウシ山

 表大雪と十勝連峰の中間、大雪山国立公園のほぼ中央に位置し、今なお人間が容易に近づくことを拒否し、大雪山系の盟主として岳人憧れのトムラウシ山(標高2141メートル)に登ってきました。

 トムラウシ公園付近から見上げるトムラウシ山
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 今回は、トムラウシ温泉(新得町)唯一の宿、国民宿舎「東大雪荘」に前泊し、東大雪荘より車で20分程の所にある「短縮コース登山口」から頂上を目指す、トムラウシ山日帰り登山です。

 分厚い雲が空一面を覆いつくし、雨も降るなか、登山口で入念に装備を確認し、午前4時30分出発です。

 バイオトイレの設置されている短縮コース登山口
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 歩き始めて15分程で、正規ルート(トムラウシ温泉から)と合流、その後45分程ぬかるんで歩きにくい尾根道を上るとカムイ天上に到着です。
 カムイ天上には一枚の案内板がありそれと分かりますが、樹林に囲まれ、あまり見通しはよくありません。

 カムイ天上
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 カムイ天上の案内板を過ぎると、すぐに旧道(通行禁止)と新道の分岐点にさしかかります。

 旧道と新道の分岐点
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 分岐点をこえ、尾根上の笹の苅り分け道をさらに1時間程で、カムイサンケナイ川への急斜面をジグザグに下り始めます。
 すでに、ナナカマドは紅く色付き始めていました。

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 カムイサンケナイ川へ下りきったら、沢沿いに少し登り、コマドリ沢への入り口を目指します。カムイサンケナイ川へ下りきった所は、コマドリ沢との合流点の少し下流側になるので、迷わないように注意が必要です。

 コマドリ沢への入り口
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 コマドリ沢の沢スジでは、トカチフウロやミヤマサワアザミなど多くの高山植物が花を咲かせていました。

 トカチフウロ
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 沢の源頭は、遠くの斜面に消え、登山コースは、右上方にカーブを描くようになります。ペンキマークを見落とさないよう進みます。

 コマドリ沢
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 コマドリ沢を登ると、いよいよ本コースの核心部となります。
 
 この続きは、東大雪 トムラウシ登山 Part2 

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2008.08.17

霊峰 男体山

 朝起きて窓の外を眺めれば雨・・・・・
 しかし、やがて雨はあがるという天気予報を信じて、一路奥日光を目指します。

 いろは坂もずっと雨・・・・・明智平のトンネルを通り抜けると、奥日光は一面ガスっているものの降雨はなし。遠く西の空には青空も見え、男体山の山頂に着くころには晴れてくるだろうと期待して、中禅寺湖の北岸、二荒山中宮祠から頂上を目指しました。

 二荒山中宮祠境内の受付で登山名簿に記帳、500円の登拝料を奉納し、係の人から簡単な説明を受けた後、拝殿右手にある登拝門から登山開始です。

 二荒山中宮祠の登拝門です。
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 登拝門から石段を登ると、すぐ一合目へ。
 ここからミズナラやウラジロモミ、ブナなどの大木が目立つ森の中をひたすら直登していきます。
 三合目から四合目は工事用林道を歩くことになります。
 林道では、猿公の出迎えを受けました。
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 四合目には、石碑と石の鳥居がたっていますが、ここから観音薙(かんのんなぎ)に沿ってジグザグに登っていきます。

 四合目入り口です。
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 五合目の避難小屋を過ぎると観音薙に入り、大岩のごろごろした道をひたすら直登です。
 天気さえ良ければ、中禅寺湖が眼下に一望できるコースなのですが、残念ながら全く何も見えません。(避難小屋は七合目にもあります。)

 五合目からの大岩の直登コースです。

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 八合目には二荒山神社の別宮、滝尾神社がまつられています。また、避難小屋も建っています。

 八合目の登拝祭用社務所兼避難小屋です。
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 やがて急登は終わり、サビ色をした火山礫の上をしばらく進むと、頂上到着です。
 眺望はガスのためゼロ・・・・・今回も男体山頂上からの眺めを楽しむことができませんでした。

 山頂(2486メートル)です。眺望ゼロです。
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 山頂で休憩した後、下山開始です。すると雨が・・・・・
 しかも次第に雨脚は強くなり、バケツをひっくり返したような雨のため、登山道はあっという間に濁った泥流の流れる荒沢に変身です。

  結局、下山中ず~っと雨に降られてしまいました。

 それでも、ほんの一瞬、四合目から中禅寺湖をかいま見ることができました。
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 いや~それにしても急で歩きずらい登山道を直登すること3時間余、距離にして6㎞、標高差1211メートルはとても疲れました。

 

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2008.08.08

奥日光小田代ヶ原・戦場ヶ原

 久しぶりに奥日光の小田代ヶ原・戦場ヶ原を歩いてきました。
 
 小田代ヶ原は、むせぶような深い緑に包まれ、短い夏の最後のひとときを楽しむかのように、まだホザキシモツケやノアザミが咲いていました。

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 所々に、コバギボウシやヤマオダマキ、ハクサンフウロなども見られました。
 これら夏の花と一緒になって、秋の花であるツリガネニンジンやソバナなども咲いています。
 ちょうど小田代ヶ原の季節が、夏から秋へ向かっているところなんですね。

 戦場ヶ原の様子です。
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 ホザキシモツケの赤い花が目立っています。

 ところで名前のわからない黄色い花も所々で咲いています。

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 そういえば、この時期戦場ヶ原を歩くのは何年ぶりだろう・・・。

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2008.08.03

窯焼き体験

 何段にも連なるのぼり窯に火を入れて3日目・・・・・
 益子の陶芸家の窯焼きの手伝いをしてきました。

 気軽な気持ちで手伝いをお引き受けしたのですが、火炎地獄さながらの熱さに一日の作業が終わる頃には、もうヘナヘナに・・・・・。

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 火力に優れているという赤松の薪を、中央の大口(おおぐち)と両サイドの小窓から、燃え具合を確かめながら窯へくべていきます。
 休む間もなく薪をくべる作業は、単調ではあるものの、炎に体力・気力を奪われ、激烈なものでした。

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 一日の作業を終えて、なんと体重が-2.5キロでした。
 

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