土呂部の水芭蕉
土呂部に水芭蕉の自生地があるのは知っていたが、今までその水芭蕉を見に行ったことがなかった。
そこで、今日は日光から霧降高原を抜け、大笹峠を越えて、黒部から土呂部へ・・・・・
水芭蕉を見に行った。
霧降高原から大笹牧場を抜け土呂部を目指す。
大笹峠で旅人を見守る石仏(山神?)と出会った。
いつからこの峠を通る旅人を見守っているのだろうか・・・・・
鬼怒川(黒部ダム)に架かる青柳大橋をこえるとすぐに土呂部への案内板がある。
黒部から土呂部渓谷への入口にも古そうな石仏が並んでいる。
《場所はここをクリック》
土呂部渓谷沿いの路を山奥へ進み、土呂部ダムを左にやりすごす。
目的の水芭蕉の自生地が土呂部集落の手前に現れる。
フェンスで周囲を囲まれ手厚く守られている。
駐車場は、車が5台程度とめられる空き地が入口横にある。
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木道も整備されている。ゆっくり一周しても10分もかからない程度の広さ・・・・・
例年、4月下旬からが見頃を迎えるようだ。
今年はすでに見頃は過ぎている。それでも、十分に楽しむことができた。
水芭蕉だけでなく、コバイケイソウもたくさん自生していた。
この土呂部の集落をさらに進むと、湯西川と土呂部の分水嶺をなす藤ヶ崎峠をこえ、湯西川温泉へ至る。土呂部から湯西川にかけては、かつて秘境中の秘境であった。
「夕方近く峠の頂へ出た。西南の方に男体女体の両山。それに太郎山が深い雪におほはれて天を摩してゐる。更に西の方には、奥白根の高い山がそびえ立つてゐる。男体や、白根を南西に見る奥山まで來たのかと思つて我ながら驚いたのである。峠の陽だまりに、蘭に似た小さい草が紫色の花を咲かせてゐた。
土呂部渓谷の最後の部落土呂部までは、まだ一里あまりある。急坂を下つて漸く土呂部川の水源へ出た。川を見ると、岩魚がゐさうである。路草食ふのをやめて急いだ。土呂部部落の郵便箱のある庄家らしい家へ一夜の宿をお願ひ申した。
ここの若い主人も釣と猟が好きである。食後炉端で、いろいろと山の話を聞かせて呉れた。・・・・・この辺には熊もゐる。タヌキもムササビも、羚羊もとれる。四五日前藤ヶ崎山の谷で穴から出た熊を、大戸の猟師が五頭とつたといふ。湯西川温泉を出て湯西川渓谷の最後の部落である大戸を通つた時、農家の軒に大きな熊の生皮がブラ下がつてゐたのはそれであつたかも知れない。・・・・・」
佐藤垢石 著 「釣の本」昭和13年4月刊 より抜粋
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