知床連山最高峰 羅臼岳
知床が世界遺産に登録される以前、知床半島は自分にとって冒険心を満たしてくれる唯一無二の秘境であった・・・・・。
海岸線沿いに徒歩で知床岬を目指す知床半島一周や、知床連山を縦走するなどの「夢」は未だに達成されていないものの、2005年8月28日、知床連山最高峰の羅臼岳(標高1661メートル)の頂を踏む機会を得た。
羅臼湖(三ノ沼)から望む羅臼岳
羅臼の語源はアイヌ語の「ラウシ」で、「動物の臓腑や骨がいつもたくさんある所」という意味があり、アイヌ人は羅臼町周辺をラウシと呼んでいた。
アイヌはもともと羅臼岳を「チャチャヌプリ」(爺さん山)と呼び、親しみをこめ崇拝していた。
今はその山容から知床富士とも呼ばれてもいる。
うっそうとした原生林の中を歩くにしたがって植生が変化し、野生動物の気配が濃厚になる。
トレイルにはヒグマの足跡が・・・・・。
弥三吉水という水場を過ぎると、まもなく極楽平という平坦地に出る。極楽平を過ぎ、銀冷水という水場を過ぎると、急な大沢の登りにかかる。七月中旬まで雪渓がのこる高山植物の宝庫で、黄色や赤・白の可憐な花たちが出迎えてくれる。
大沢の急な登り
鮮やかな紅色の花が目立つエゾツツジ
チシマクモマグサ
イワブクロ
イワギキョウ
大沢を登りきると、広大な羅臼平に到着。標高1350メートルの平坦地で、右に羅臼岳山頂、左に三峰の頂を見ることができる。羅臼岳頂上まではあと少し。
羅臼平から右に折れ、頂上へは、岩石が積み重なった急斜面をよじ登ることになる。頂上は細長く狭いので細心の注意が必要。
頂上直下の岩場:左上が頂上
頂上から望む知床連山の山々。
手前から三峯・ついでサシルイ岳・最奥に硫黄山。
羅臼湖や知西別岳、遠音別岳、オホーツクの海。
北方領土の国後島が間近に眺められる。
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