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2009.08.27

十勝連峰 富良野岳

 十勝連峰の南端で、独立峰のような安定感あるどっしりとした山容を見せてくれる標高1912メートルの富良野岳は、十勝連峰の中では比較的古い火山で、「花の百名山」に選ばれるほど高山植物が豊富なことでも人気を集めている。

富良野岳:(左のピークが山頂になる)
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 今回は十勝岳温泉からの入山となる。
 十勝岳温泉の登山口から安政火口までは林道を歩く。

 安政火口は、幕末の探検家、松浦武史郎が「火脈燃立て黒烟刺上るを見る」とその探検記「十勝日誌」に誌したように、安政4(1857)年の噴火で出来た火口である。

安政火口:(今なお噴煙があがり、硫黄臭が漂う)
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 安政火口手前で右に折れ、1つ尾根をこすと上ホロカメットク山との分岐に着く。
 この付近はハイマツ帯になっており、ハイマツの球果をエサとするホシガラスが上空を飛び交い、エゾシマリスが地を走り回っている。遠くの岩場からはナキウサギの声も聞こえてくる。

ホシガラス
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 また、キタキツネもこちらの様子をうかがっている。

キタキツネ
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 上ホロ分岐から、稜線上の富良野岳分岐までは、ずっと正面に富良野岳や三峰山を眺めながらの快適な登山となる。
 稜線上の富良野岳分岐を右に行けば富良野岳、左に行けば三峰山を経て十勝岳へ。

三峰山:(富良野岳分岐へ向かうトレイルがよく見える)
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 富良野岳山頂からの眺めは良く、十勝連峰の山々を眺めることができる。

富良野岳山頂からの眺望:(中央やや右寄りの尖ったピークが十勝岳)
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 ところで、高山植物はというと・・・・・

オオバミゾホオズキ
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ヨツバシオガマ
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カラフトイチヤクソウ
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ミヤマリンドウ
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 これらの他にも、コマクサやゴゼンタチバナ、エゾヒメクワガタ、ダイセツトリカブト、コウメバチソウ、トカチフウロなどの花々も楽しむことができた。
 ただ十分に高山植物を楽しむには時期がちょっと遅かった・・・・・残念。

 最後は十勝岳温泉登山口にある山神さまに無事に下山したことを報告する。

大山神さま
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 富良野岳はなかなか素晴らしい山である。
 それにしても、すれ違う登山者はなぜか女性ばかりだった・・・・・?
 

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