稜線と山頂からの大展望 根名草山
日光湯元温泉から金精峠、温泉岳、根名草山を越え、奥鬼怒温泉郷へ抜ける「富次郎新道」。
この登山道は、奥鬼怒温泉郷の八丁ノ湯を開いた鈴木富次郎氏によって拓かれた。
今回は、その富次郎新道を金精峠から出発し、栃木・群馬の県境沿いの稜線と、温泉岳・根名草山の山頂からの眺望を楽しむ山旅を試みた。
ところで、この奥鬼怒温泉郷や富次郎新道をこよなく愛した画家辻まこと氏は次のように書いている。
「彼(富次郎)の努力で拓かれた新道は、山の道としてすばらしい傑作だとおもっている。けっして樂な道ではないが、処々に開ける尾根の展望の変化、鬱蒼たる森、森の中の泉、断崖からのぞむ深い谷、北方の暗愁、南面の明朗、東側の戦場ヶ原を越して見る広闊、湖と西に霞む片品川流域の展望など・・・・・、願わくばこの道が樂な散歩路などにならないことを・・・・・。この道は一個の芸術なのだ。」
辻まこと 著 「辻まことセレクション1」 1999年 平凡社 刊 より抜粋
日光側の登山口になる金精トンネル入口駐車場から、一気に金精峠まで急登する。
金精峠には「金精神社」が祀られており、南の男体山・戦場ヶ原・湯ノ湖、そして西の金精山の展望が素晴らしい。
金精峠からは、男体山と戦場ヶ原、湯ノ湖が一望できる。
(戦場ヶ原は霜が降り白くなっている。-1℃だった。)
道標に従い、温泉岳から奥鬼怒温泉郷への道をとる。
温泉岳への道はシャクナゲの群生地となっており、春の季節はさぞかし美しいピンクの花に彩られることだろう。
樹林帯のひらけた所では、背後に日光白根山や菅沼を、右手に男体山・戦場ヶ原・中禅寺湖などを見ることができる。
温泉岳頂上への分岐は道標に従う。
およそ10分で大展望の楽しめる頂上に出る。
温泉岳頂上を後にし、温泉平から念仏平を目指す。
温泉平から眺める温泉岳
2326ピークを越えるため念仏平へ入ると、コメツガやシラビソの立ち枯れが目立つようになる。
念仏平のピーク直下に、新しく建てなおされた念仏平避難小屋があるが、こんな素晴らしくきれいな避難小屋もめずらしい。
板張りの室内は二階に分かれており、清浄な木の香りで満たされている。
避難小屋からは、尾根道を30分程で根名草山へ出る。
山頂は南北に細長く、360度の大展望が楽しめる。
いったい、所謂「名山」とは何か。山に貴賤・優劣などあろうはずがなく、その多くの部分は登山者の趣味趣向にゆだねられるべき性質のものではないか。
だとするならば、私にとって「奥日光の名山」は、この素晴らしき「一個の芸術」である富次郎新道を行く根名草山になる・・・・・。
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