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2009.10.11

奥那須 流石山・大倉山

 福島県白河から、昨年9月21日に開通した甲子道路(国道289号・甲子トンネル)を使って下郷町へ・・・・・ 

 今回訪れたのは、林道大峠終点から入山し、会津中街道の要所として名高い大峠から、まず西へ栃木福島の県境に連なる流石山(標高1813メートル)と大倉山(標高1885メートル)をピストン。その後、東へ三本槍岳(標高1917メートル)を目指し、大峠分岐から須立山、鏡沼を経て林道大峠終点まで戻る静寂の奥那須を堪能するコース。

 駐車場は、登山口となる林道大峠線終点まで歩いて10分ほど手前にある。10台程度は停められる。林道終点まで車で入れるが、悪路で道が細くお勧めできない。進入禁止の立て看板もある。

登山口の林道大峠線終点:(駐車場から歩いて10分もかからない。)
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 鏡沼への分岐を超え、旧会津中街道の名残である石畳が残る山道を、流石山と三本槍岳のコルにあたる標高1468メートルの大峠を目指す。
 旧会津中街道は、参勤交代など江戸と会津をつなぐ街道として1695年会津3代藩主松平正容によって整備されたもので、大峠は三斗小屋宿とともにその要の地として戊辰戦争の激戦地にもなった。 

旧会津中街道:(地元の人の手で一里塚なども再現されている。)
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 大峠までは、さほど急登をしいられる場所もなく、駐車場から50分程度で到着。
 標高1468メートルの大峠の眺望は素晴らしく、東から東南にかけては三本槍岳・茶臼岳の那須連山が、西にはこれから目指す流石山・大倉山の尾根が、北東には須立山や甲子旭岳の山々を望むことができる。
 ここから流石山や三本槍岳への登りが始まる。

大峠:(多くのお地蔵様が祀られている。)
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 大峠から西に流石山と大倉山を目指す。
 まずは流石山への1時間程度の急登。周辺は日本海側気候の影響で雪が多く、夏には高山植物が咲き乱れるお花畑(栃木県随一と称する人もいる)となる。
 急登を喘ぎ喘ぎ登るなか、後ろを振り返ると大峠から三本槍岳への稜線上に登山道がはっきりと見てとれる。

大峠から三本槍岳への稜線:(最奥の頂が雲にかくれている山が三本槍)
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流石山頂上:(ガスで眺望が得られず残念)
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 流石山からさらに西へ1時間程で大倉山へ到着する。
 この流石山~大倉山の稜線上は、さえぎるものがない雄大な眺望を楽しむことができる(低くたれこめた雲の動きが速く、ガスに悩まされっぱなしの1日・・・・・)・・・・・はずだった。

流石山→大倉山の稜線
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深山ダム方面(南西)の眺め
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 大倉山山頂手前には、「キスゲノ泉」「五葉ノ泉」と呼ばれる水が涸れることのない小さな池がある。

五葉ノ泉
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 大倉山山頂に近づくにつれガスが濃く風も強くなる。
 時折強く吹きつける突風にバランスを崩し、前へ進めなくなることも度々・・・・・
 当初、大倉山からさらに往復1時間程度の三倉山まで行こうと計画していたが、予想外の悪天候のため三倉山を断念。

大倉山山頂:(ガスと寒さで早々に撤退)
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 大倉山から1時間45分程かけて大峠へ引き返す。
 大峠へは、正面に茶臼岳をはじめとする那須連山の山並みを眺めながら戻ることになる。山腹には三斗小屋温泉もよく見える。

奥那須の稜線から見る那須連山
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三斗小屋温泉
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 三斗小屋温泉は、現在、大黒屋と煙草屋の2軒の温泉宿が営業している。
 電気はなく自分の足で歩いて行くしかない。日帰り入浴はできないらしい。

 次は三斗小屋温泉に泊まって三斗小屋宿まで行ってみようなどと思いをめぐらしながら、大峠まで戻って東の三本槍岳を目指す。
 
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