高原山系 鶏頂山 (Part 2)
釈迦ヶ岳へ向かうには、分岐から雪で凍り付いた尾根すじを慎重に進み、まずは御嶽山を越さねばならないが、アイゼンを持ってこなかったことがしきりに悔やまれる。
しかし、尾根すじに生えている木々には霧氷がつき、太陽の光に照らされて眩しく輝いている。
木々は氷の花をつけ、道いっぱいに真っ白なカーペットを敷いてくれているようだ。
氷の花を咲かせた木々
風が吹いてくる方向に向いて成長した霧氷(樹氷ともいう)が、太陽が昇るにつれ溶け出し、登山道一面に落ちてくる。
登山道一面に敷き詰められた氷のカーペット
御嶽山の山頂とおぼしきところに小さな祠があり、「御嶽三柱大神」と書かれた鏡と剣が祀ってあった。
御嶽山を越え、釈迦ヶ岳山頂への急な斜面にとりついたが、あまりにも足下が滑り滑落する危険があるため頂上を諦めることにした。
今来たばかりの登山道を、今度は鶏頂山目指して引き返す。
弁天沼から鶏頂山への登山道分岐から後ろを振り返ると、御嶽山と釈迦ヶ岳が美しく並んで見えた。釈迦ヶ岳の上部は凍りつき白く輝いて見える。
鶏頂山山頂までの急な登りを、雪で滑る登山道を慎重に進んでいくと、目の前に木製の鳥居が現れる。この鳥居をくぐった先が山頂である。
山頂からの眺望は良く、東には釈迦ヶ岳から中岳、西平岳へと連なる高原山系の山々が、また西には男体山から女峰山、白根山などの日光の山々を眺めることができる。
下りは、直接弁天沼へ降りるコースをとるが、こちらのコースには弁天沼手前に「霊泉御助水」と呼ばれる清水が湧いている場所がある。
ペットボトル2本(4㍑)の霊水を汲み持ち帰る。
また、弁天沼を過ぎるとすぐに大沼への分岐へ出るが、帰路その大沼を訪れた。
訪れる人は少ないのだろうか・・・・・とても静かな佇まいである。
大沼:(沼の後ろにそびえるのが鶏頂山)
鶏頂山をあとにし、日塩もみじラインを自宅へ向かったが、標高の低い所ではまだ美しい紅葉を見ることができた。
木々はこの季節、山の麓では赤や黄に色付き、頂上では真っ白な花を咲かせるようだ。
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