November 2009
2009.11.30
2009.11.29
尚仁沢湧水
尚仁沢湧水
髙原山の山中、標高590メートルの原生林のなかから、忽然と水が湧き出し川の流れが始まる尚仁沢湧水。山中の湧水口(源泉)は10ヶ所以上で、その幾筋もの清冽な流れが集まって尚仁沢川となる。
この湧水は、昭和60年環境庁から「全国名水100選」に認定され、平成9年のミズみずフェスタ(全国利き水大会)では全国37都道府県から集められた美味しい水の中で全国第一位に認定された正真正銘の名水である。
四季を通じて水温が11℃前後と一定しており、湧水量は、日量6万5千立方メートルと湧水量でも日本一を誇っている。
今日は2リットルのペットボトル4本の湧水を源泉から汲んできた。
尚仁沢湧水の源泉は駐車場から山中を歩いて30分程のところにある。
《駐車場の場所はココをクリック》
本来、尚仁沢湧水の水くみ場は、東荒川ダム名水パーク内にあり、手軽に源泉から直接引かれた湧水を汲むことができる。ただし、多くの人で賑わい常に水くみ人の列ができている。
《東荒川ダム名水パークの場所はココをクリック》
2009.11.28
高原山の盟主 釈迦ヶ岳
前回、雪と氷のため山頂をあきらめた釈迦ヶ岳(標高1795メートル)へ、再度チャレンジした。
八海山神社(標高1539メートル)付近からの釈迦ヶ岳の眺望
今回の登山口は、矢板市八方ヶ原の大間々駐車場。
しかし、小間々から大間々の間が道路工事のため通行止めになっており、車は小間々駐車場へ停めることになった。
小間々駐車場から大間々駐車場の登山口までは30分程。
大間々駐車場のトイレは使用禁止(施錠)になっていた。
大間々駐車場:(場所はココをクリック)
大間々からの登山道は駐車場の突き当たりのトイレ左横にある。
林間コースと見晴らしコースに分かれるが、関東平野が一望できる尾根沿いの見晴らしコースがお勧め。
広く整備された林道を10分程直進すると、林道右に道標と登山口が現れるので、林道から離れて右の登山道へ侵入する。
しばらく林の中を登ることになるが尾根に出ると関東平野や、これから目指す釈迦ヶ岳を望むことができる。
そのまま尾根スジの登山道を踏み跡に従って進むと、板状の岩が積み重なった道となり、八海山神社へ到着する。この小さな祠周辺からの眺望は抜群であり、遠く筑波山などの展望も楽しむことができる。
ケルンの積まれた八海山神社:(大間々駐車場から1時間程で着く)
八海山神社で眺望を楽しんだら、さらに先へ進む。
ここからアップダウンを繰り返す稜線上の登山道となるが、まず越えるのが「矢板市の最高点」の標識がある標高1590メートルのピーク。
どうみても由緒正しき山なのであるが、不思議なことに山名がない???
続いて大入道の分岐へ出る。
ここを右の大入道方面へ10メートル程進むと、まったく展望のない剣ガ峰山頂(標高1540メートル)へ出る。先の「矢板市の最高点」の方がよっぽど立派な山容である。
剣ガ峰山頂に立ったら分岐まで戻り、釈迦ヶ岳を目指す。
ここから1時間程で鶏頂山からの登山道と合流するが、釈迦ヶ岳の肩から鶏頂山分岐までがきつい登りとなる。
あたりは前回と同じように木々に霧氷がつき、登山道は凍りついて滑りやすくなっていたのでアイゼンを装着する。
鶏頂山分岐からは5分程で釈迦ヶ岳山頂へ着く。
山頂は広場になっており、一等三角点と髙原山神社の小さな祠、釈迦如来の石像が祀られている。
山頂からは360度の大パノラマは楽しめるはずだったが、ガスがかかっていて眺望が利かない。日頃のおこないが悪いのか・・・・・釈迦ヶ岳との相性が悪いのか・・・・・
それが皮肉なことに下山を始めると除々にガスが晴れ、眺望が利くようになった。
帰路は往路を戻ることになるが、剣ガ峰や矢板市最高点のピークなどを越えなくてはならず、アップダウンを繰り返すために疲労感が大きい。
結局6時間程で小間々の駐車場へ到着。
すると珍しいことに、スバルのランカスターとアウトバックの歴代3モデルがきれいに整列して出迎えてくれた。
2009.11.25
2009.11.24
高原山系 鶏頂山 (Part 2)
釈迦ヶ岳へ向かうには、分岐から雪で凍り付いた尾根すじを慎重に進み、まずは御嶽山を越さねばならないが、アイゼンを持ってこなかったことがしきりに悔やまれる。
しかし、尾根すじに生えている木々には霧氷がつき、太陽の光に照らされて眩しく輝いている。
木々は氷の花をつけ、道いっぱいに真っ白なカーペットを敷いてくれているようだ。
氷の花を咲かせた木々
風が吹いてくる方向に向いて成長した霧氷(樹氷ともいう)が、太陽が昇るにつれ溶け出し、登山道一面に落ちてくる。
登山道一面に敷き詰められた氷のカーペット
御嶽山の山頂とおぼしきところに小さな祠があり、「御嶽三柱大神」と書かれた鏡と剣が祀ってあった。
御嶽山を越え、釈迦ヶ岳山頂への急な斜面にとりついたが、あまりにも足下が滑り滑落する危険があるため頂上を諦めることにした。
今来たばかりの登山道を、今度は鶏頂山目指して引き返す。
弁天沼から鶏頂山への登山道分岐から後ろを振り返ると、御嶽山と釈迦ヶ岳が美しく並んで見えた。釈迦ヶ岳の上部は凍りつき白く輝いて見える。
鶏頂山山頂までの急な登りを、雪で滑る登山道を慎重に進んでいくと、目の前に木製の鳥居が現れる。この鳥居をくぐった先が山頂である。
山頂からの眺望は良く、東には釈迦ヶ岳から中岳、西平岳へと連なる高原山系の山々が、また西には男体山から女峰山、白根山などの日光の山々を眺めることができる。
下りは、直接弁天沼へ降りるコースをとるが、こちらのコースには弁天沼手前に「霊泉御助水」と呼ばれる清水が湧いている場所がある。
ペットボトル2本(4㍑)の霊水を汲み持ち帰る。
また、弁天沼を過ぎるとすぐに大沼への分岐へ出るが、帰路その大沼を訪れた。
訪れる人は少ないのだろうか・・・・・とても静かな佇まいである。
大沼:(沼の後ろにそびえるのが鶏頂山)
鶏頂山をあとにし、日塩もみじラインを自宅へ向かったが、標高の低い所ではまだ美しい紅葉を見ることができた。
木々はこの季節、山の麓では赤や黄に色付き、頂上では真っ白な花を咲かせるようだ。
2009.11.23
高原山系 鶏頂山 (Part 1)
三連休の最終日、昨日までの空模様がうそのような好天のなか、高原山系の鶏頂山(標高1765メートル)を訪れた。
塩原温泉と鬼怒川温泉にはさまれ広大な裾野を広げる高原山は、いくつものピークを持つ連山で、最高峰の釈迦ヶ岳(標高1795メートル)の西にそびえる鶏頂山はトレイルのあちこちに石像や石塔が散在し、古くから山岳信仰の山として栄えてきたことがうかがえる。
登山口は、日塩もみじライン沿いにある、鶏頂山スキー場(閉鎖中)跡。
大きな石の鳥居が目印となっており、鳥居下のゲートの先には、廃墟とかしたスキー場山荘とだだっ広い駐車場がある。
参考までに、日塩もみじラインは普通車で600円の通行料金が必要。
案内板に従ってスキー場内を登っていく。
ちょっとわかりずらいが、踏み跡をはずさないようにすれば問題はない。
やがて木道の設置された湿原の枯木沼へ到着する。
枯木沼を過ぎ、再びササとカラマツ林が美しいスキー場コース跡を登りつめる。
スキー場コース跡最上部は見晴らしが良く、頂に雪をかぶった男体・女峰・太郎・白根などの日光連山を眺めることができる。
さらに昼なお暗いヒノキ林の中を緩やかに登ると、弁天沼に到着する。登山口からちょうど1時間程。
弁天沼は小さな沼だが、ほとりには鳥居や社、石碑などが点在しており、信仰登山の繁栄が偲ばれる。
この弁天沼で、鶏頂山と御嶽山経由釈迦ヶ岳への登山道が分岐する。
道標に従い上の画像にある鳥居をくぐり右へ進めば鶏頂山、鳥居をやり過ごしまっすぐ進めば釈迦ヶ岳への沢すじの登山道となる。
このあたりから登山道はすっかり雪にうもれ、木々には霧氷がつきキラキラと輝いている。
弁天沼の水も凍っていた。
まずは沢すじの登山道を急登し釈迦ヶ岳を目指すが、標高が上がるにつれどんどん雪深くなり、凍った足下が危険な状態になった。
慎重に一歩一歩をすすめ、釈迦ヶ岳と鶏頂山の分岐の尾根すじへ出る。
尾根すじの登山道一帯は雪と霧氷でまるで別世界。あまりの美しさにしばし呆然となる。
釈迦ヶ岳を目指し雪で凍ったヤセ尾根の登山道を分岐から左へ進む。
この続きは次のページで。
2009.11.15
粧いはじめた太平山
秋の粧いをはじめた太平山を訪れた。
木々がやっと色付き始めた程度で、紅葉の見頃までには時間がかかりそう。
清水寺境内のもみじ
清水寺(せいすいじ)前の駐車場に車を停め、まずは十一面千手観音が祀られている観音堂まで急な石段を登る。
観音堂から右に折れ、岩と根の露出した急な登りを一歩一歩頂上めざしてつめていく。
「胸突き八丁」とか「心臓破り」という言葉がぴったりあう。
観音堂から30分程で「晃石神社」へ到着。
太平山と馬入不山をつなぐ尾根の要所で、いつも多くの人で賑わっているが、今日は午後も遅いので誰もいない。
晃石神社から神社裏手を登ると、ものの5分で晃石山頂上(標高419メートル)へ出る。
山頂からは南と北西方面の見晴らしが良いが、今日は空気が澄んでいるせいか、特に素晴らしかった。
晃石山山頂から尾根みちを桜峠(275メートル)まで下降して、また馬入不山(標高345メートル)まで登りかえす。
馬入不山山頂からの眺望は期待していなかったが、南方向に三毳山(標高229メートル)のピーク青竜ヶ岳とその奥に富士山を見ることができた。
2009.11.14
会津西街道 大内宿
悪天候のため二岐山山頂をあきらめ、会津西街道の宿場町大内宿を訪れたが、平日にもかかわらず駐車場には多くの車が停められ、宿内は多くの観光客で賑わっていた。
まずは宿場の最奥の山腹に鎮座する神社へお参り。
この神社の横からは大内宿が一望のもとに見渡せ、写真撮影の絶好のポイントとなっている。
神社をお参りした後は、ゆっくり散策。
昼を過ぎていたので腹ごしらえ。
宿内をゆっくりと散策し、三澤屋で、この秋に新しく出来たばかりの特別純米酒「大内宿」を購入。
近くの醸造元「花春酒造」が、三澤屋の井戸水を汲み上げてつくった新酒らしい。
また、同じ三澤屋で(そばやと酒屋とパン屋がある)山ぶどうパンも購入、これが山ぶどうの風味にあふれ非常に美味であった。
2009.11.13
南会津 二岐山
天栄村と下郷村の境に位置し、丸い頂を二つ並べた姿が特徴的な、那須や会津の山々を一望できる二岐山(標高1544メートル)を訪れた。
国道118号線から林道二岐線を二岐温泉目指して進むが、二岐温泉からは二岐川沿いの未舗装のラフロードとなる。
林道二岐線とジムニー
途中、「桔梗の清水」と呼ばれる清冽な清水(水場)を過ぎると、最近作られたらしいやたら大きな駐車場に出る。この巨大駐車場を過ぎるとほどなく左手に御鍋神社の鳥居が現れ、さらに進むと右手に二岐山登山口の標識がある。
車は、砂利敷の巨大駐車場に百台程度、御鍋神社入口に5台程度、登山口に5台程度駐車することができる。駐車スペースに困ることはないだろうが、トイレはない。
小雨が降り、山全体にガスのかかった悪天候のなか、登山口からいきなりの急坂(八丁坂と呼ぶ)を頂上目指して登り出す。
アスナロやブナ、ヒノキの林の中を40分程登ると、「ブナ平」と呼ばれるなだらかなブナ林へ出る。
原生林の中の登山道:(赤テープが目印になる)
「ブナ平」いったいは、ブナ林の伐採地跡で、その時の林道跡を5分程歩き、林道跡から離れて右手山頂方向に向かう。
雨にえぐられた登山道は悪路で、昨日からの雨で足首もでもぐる泥川と化していた。
ガスも濃く、足下の悪さもあり、これ以上進む価値なしということで、頂上手前で引き返し、再来を期すことにした。
帰路立ち寄った御鍋神社
その名の通り、巨大な鍋がつり下げられ、鐘の代わりとなっていた。
神社正面には、林野庁選定「森の巨人たち100選」に選ばれたサワラの巨木が2本生えている。推定樹齢は500年をこえているらしい。
御鍋神社を参拝した後は、桔梗の清水で水を汲む。
山で汲んだ水で茶やコービーを入れるのが最近の楽しみの一つ。
二岐山をあとに、大内宿を目指した。
2009.11.09
ジムニー ジオランダーA/T-Sへ
ジムニーワイルドウインド(JB23-7型)のタイヤをオールテレーンの《ヨコハマ ジオランダーA/T-S》に交換した。
最近、ラフな林道を走る機会が増え、せめてタイヤだけでもオンロードとオフロードの両立が可能なオールテレーンに替えたいと考えていた。
標準装備されていた《ブリヂストン デューラーH/L》は、ハイウェイラグジュアリーの呼称どおりオンロード、それもハイウェイユースに主眼がおかれたタイヤであるため、ラフロードを走らせるには不安があった。
そこでオールテレーンのなかで候補にあがったのが次の2種類
1 トーヨー トランパスA/T
2 ヨコハマ ジオランダーA/T-S
結局、なじみのタイヤショップの薦めでヨコハマジオランダーに決定。
心配していた乗り心地・静粛性ともに問題なく、むしろハンドルが軽くなり操作性が向上したように感じるのだが・・・・・。
2009.11.08
晩秋の足尾山塊 袈裟丸山 (Part 2)
賽の河原から、樹林ごしに見え隠れする袈裟丸山を仰ぎながら、尾根筋のアップダウンを1時間程繰り返すと、眺望の素晴らしい小丸山(小袈裟丸山)ピークへ出る。
すぐ目の前に袈裟丸山が屏風のようにせまり、その奥に皇海山や鋸山、庚申山などが眺められる。日光連山も眺望できる。
小丸山で眺望を楽しんだあとは、もったいないほどの下りとなり、下りきった白樺林の中にはドーム型の避難小屋がある。小丸山を巻いて賽の河原手前にでる巻き道がここからついているので帰路利用すると時間短縮になる。
ドーム型避難小屋
避難小屋内部:(きれい・・・・・小丸小屋と呼ぶのか・・・?)
ドーム型避難小屋を過ぎ、ササのうっとおしい道を漕ぐように進み、急な登りを登りきると、ひらけた尾根へ出る。この尾根上をしばらく進むと一等三角点の設置された袈裟丸山(前袈裟丸山)山頂へ到着する。
山頂は樹林に覆われており眺望が利かないが、手前の西斜面からは赤城山が、さらに進んだ尾根からは足尾山塊の山並みが展望できる。
今回は朝寝坊をしてしまい登山開始が9:30と遅く前袈裟丸登頂が13:00、帰路の時間を考えると後袈裟丸山まで行くと真っ暗になってしまうため、ここで引き返す。
結局、塔の沢駐車場へ戻ったのが16:30で、薄暗くなっていた。
この時期、16:30ぐらいまでが行動の限界か・・・・・。
それにしても、山中にはツツジやシャクナゲが多く見られ、春の花の時期に再訪してみたい名山である。
2009.11.07
晩秋の足尾山塊 袈裟丸山 (Part 1)
紅葉も落ちきった晩秋の袈裟丸山(標高1878メートル)を訪れた。
静かな山歩きを求めるなら、紅葉が終わり雪深くなる間のこの時期がちょうど良い。
袈裟丸山は、六山からなる連峰で、一等三角点が設置されている前袈裟丸山が主峰といわれている。
国道122号に掲げられた緑色の案内板に従って、林道西山・小中線に入る。
小さな集落を抜けしばらく進み、途中の林道分岐を右へ入り林道塔の沢線をさらに奥へ進むと、下長手橋の上下に駐車スペースが現れる。そこが「塔の沢登山口」にあたり、トイレも設置されている。《塔の沢登山口はここをクリック》
塔の沢登山口:(橋の上下であわせて20台程度の駐車スペースあり)
塔の沢登山口からは、沢の水音を聞きながら沢沿いのトレイルをつめていく。
落ち葉でトレイルが埋もれ、とても歩きずらい。
沢沿いの登山道
およそ1時間程で「寝釈迦」へ到着。
思い描いていたものより大きくて(身長4メートル)ちょっと感動したが、こんな所にいったい誰が何の目的で彫りつけたのだろうか・・・・・。
寝釈迦から、さらに沢沿いのトレイルを何度も沢を渡りながらつめていくと、1時間もかからずに避難小屋へ出る。新しい避難小屋と古い避難小屋、どちらも中はさっぱりしている。
トイレもあるが、使用するのはちょっと勇気がいるなぁ・・・・・。
避難小屋を過ぎるとほんのわずかの登りで尾根上の「賽の河原」へ到着する。
樹木のない広場に石がつまれた景色はまさに賽の河原・・・・・ここでは恐くて夜を過ごせない。
この「賽の河原」で、メインルートの「折場登山口」からの道と合流する。
「折場登山口」から登って来た方が「塔の沢登山口」からより1時間程短縮できるが、「寝釈迦」を見ることはできない。
ここからは尾根筋のアップダウンを繰り返し、小丸山を経て袈裟丸山へ向かうことになる。
《続きは次ページで》
2009.11.03
雪化粧した奥日光
今年一番の寒気が奥日光に降雪をもたらすとの予報に、新雪を期待して晩秋の奥日光を訪れた。
11月2日初雪、そして翌3日、赤沼の駐車場に到着したのが早朝5時ごろ。5時30分発の低公害バスへ冬装備で乗り込み千手ヶ浜へ。外気温は-3℃。道路はツルツルのアイスバーン。一面の雪・雪・雪・・・・・
葉の落ちきった静かな森の中に真っ白な雪がつもり、季節が一気に冬へ進んだ奥日光。聞こえてくるのは雪を踏みしめる自分の足音と、啄木鳥のドラミング音、シカの警戒した鳴き声のみ・・・・・。
キツネやシカなど獣のトラックしかない雪道に自分の足跡をつけながら西ノ湖を目指す。
雪の下に厚く敷き詰められたミズナラの落ち葉を踏む音が大きく響く。
西ノ湖は驚くくらい水位が低下しており、大きく湖底が現れている。
まっすぐ湖底を歩き対岸の西ヶ浜へ向かうことができた。
西ノ湖:(湖底ほぼ中央部から西ノ湖入口方面を撮影)
市道1002号西ノ湖入口から柳沢川の赤い吊り橋まで続くカラマツ林は、一部に黄金の葉が残っているものの黄葉は終わっていた。
さて、早朝多くのカメラマンで賑わっていた小田代ヶ原はというと・・・・・
小田代ヶ原
ミズナラの林の中では、アカゲラが懸命に木をつついていた。
アカゲラ
戦場ヶ原を訪れている人は少ないようで、ほとんど人とすれ違うことがなかった。
戦場ヶ原の木道にも雪がしっかりと積もりスリップ注意!
スリップ転倒で出来た芸術作品?
また今年も雪の季節がめぐってきた。
2009.11.02
足尾山塊 庚申山 (Part 2)
猿田彦神社跡から左へみちをとり庚申山荘へ出る。
庚申山荘は一泊素泊まりで2000円、管理人はシーズンの土日だけ駐在する山小屋。
小屋前の公衆トイレがバイオトイレに新しくなっていたが使用禁止だった。
庚申山荘から道標に従い庚申山山頂を目指す。
二ノ鳥居をくぐるとすぐ岩肌がむき出しになった岩場にとりつくことになる。
岩場の急登・クサリ場・ハシゴ登りが連続し、えぐられた崖の下を通過する。
妙な力が体に入ってしまう。
コース上で何度も現れるハシゴとクサリ場:(ほぼ垂直・・・・・)
冷や汗をかきながら岩場の急登を続けるとやがてコメツガの林の緩やかな登りとなる。
左手の樹林の切れ目から袈裟丸山の山容を眺めながら、しばらく尾根筋の樹林帯を進むと庚申山山頂へ到着。
山頂には案内板もなく、うっかりすると見過ごしてしまいそう。
山頂は全く眺望が利かないが、さらに先へ進むと展望がひらけ、正面に鋸山と皇海山、右手に白根山や日光連山を望むことができる。空気が澄んでいれば富士山を眺めることができるらしい。
庚申山から鋸山・皇海山まで行くと日帰りではきつい。
今日は庚申山山頂での眺望をたのしんだら来た道を引き返す。
およそ15キロ、7時間の山歩き・・・・・疲れた。
ところで庚申山のある足尾山塊だが、以前日光の半月山より撮影した山々の画像があるので載せておく。
2009.11.01
足尾山塊 庚申山 (Part 1)
足尾山塊の庚申山(こうしんさん:標高1892メートル)へ登ってきた。
庚申山は歴史ある信仰の山で、奇岩・怪石が立ち並び、滝沢馬琴の著した「南総里見八犬伝」の中で、犬飼現八が化け猫退治に活躍した山としても有名である。
また、国の天然記念物に指定されている貴重な食虫植物の《コウシンソウ》の自生地でもある。
午前5時、真っ暗な駐車場へ到着。
銀山平にある国民宿舎かじか荘を過ぎた道路の左側に登山者用の広い駐車場があるが、今日はその先林道ゲート手前にある4台程度のスペースへ駐車することができた。
林道入口のゲート:(ここから歩く。)
この先、緩やかな登りの林道およそ4キロを歩いていく。
途中ニホンザルの群れに遭遇、警戒・威嚇の声をあげ枝々を揺すり、崖の上方へ逃げる猿たちがこちらに石を落としていく(落石をおこす)。
ニホンザル:(カメラ目線でこちらに腹をみせる野性の猿公・・・Good!)
「天狗の投石」と呼ばれる、巨石がゴロゴロころがっている山の斜面を過ぎ、一ノ鳥居に到着。ゲートからここまでおよそ1時間。
林道歩きでは、盛りが過ぎたもののあちこちで心あらわれる赤や黄の秋の装いを楽しむことができた。
一ノ鳥居から、伝説の〈鏡岩〉〈夫婦蛙岩〉〈仁王門〉などの奇岩を見ながら沢沿いのトレイルを進むこと1時間程で猿田彦神社跡へ出る。
「庚申講」など古くからの信仰のみちだけに、足尾町の磐裂神社からの〈丁石〉が道案内をしてくれる。
丁石:(1863年のもので、1町ごとに114の丁石が立つ。)
猿田彦神社は昭和24年に焼失したらしいが、跡地周辺では、あちこちに建てられた石碑から往事の賑わいを感じることができた。
この猿田彦神社跡地で、登山道は右と左に二分する。
右はスリル満点の「お山巡りコース(危険いっぱい)」、左は庚申山荘を経由して山頂を目指すコース。
危険なクサリ場やハシゴ場があまり好きでないので、今日は左へみちをとり庚申山荘を目指す・・・・・。
庚申山荘からは次のページへ