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June 2010

2010.06.26

ニッコウキスゲ咲く雄国沼へ

 八方台駐車場から猫魔ヶ岳を経て、ニッコウキスゲの咲き誇る雄国沼を目指した。

ニッコウキスゲ
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 例年6月下旬から見頃を迎える雄国沼のニッコウキスゲのシーズンには、多くのハイカーで賑わうが、その殆どは檜原湖畔の雄子沢か喜多方の金沢峠からの入山者で、八方台から猫魔ヶ岳を経由して雄国沼を目指す人は稀・・・・・。

八方台駐車場の案内板
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 雄子沢登山道と合流するログの雄国休憩舎は多くのハイカーで賑わっていた。

 さて、雄国沼のニッコウキスゲの開花状況はというと・・・・・

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 見応え充分・・・・・
 コバイケイソウやレンゲツツジも咲き誇り、黄と白と赤の饗宴

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 ニッコウキスゲだけでなく、雄国沼へのトレイルでは、いろいろな花々が咲いていた。

ベニバナイチヤクソウ
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ミゾホオズキ
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ツクバネソウ
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なんとクワガタまで
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 それにしても、雨に降られなくてホントよかった。

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化け猫伝説の伝わる猫魔ヶ岳

 アルツ磐梯スキー場内を縫うように磐梯山ゴールドライン(有料)を車で上り、会津磐梯山の登山口として有名な八方台駐車場から、訪れる人も稀な猫魔ヶ岳(標高1404メートル)から日光キスゲの咲き誇る雄国沼を目指した。

猫石からの眺望(雄国沼、遙か後方に雪を頂いた飯豊連峰がそびえる)
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 休日ということもあって八方台駐車場は混雑していたが、ほとんどの人は磐梯山を目指すため、静かなブナ林(ほとんどが二次林)を中を歩くことができる。

訪れる人も稀な静かなブナの二次林を歩く
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 登山道のあちこちに、マイヅルソウやユキザサ、ツクバネソウ、そしてギンリュウソウが咲いている。

マイヅルソウ
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ユキザサ
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ギンリョウソウ
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 八方台から歩き出してまもなく、猫魔八方台という見晴台に着く。ここから磐梯山と猪苗代湖方面の眺望が楽しめる。

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 およそ1時間で一等三角点のある猫魔ヶ岳山頂へ到着。360度の大パノラマが疲れを癒してくれる。

猫魔ヶ岳山頂
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山頂より檜原湖を俯瞰する(眼下のスキー場は猫魔スキー場)
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 猫魔ヶ岳山頂からさらに20分程進む(一度下って登り返す)と、猫石があらわれる。
 眺望は猫魔ヶ岳山頂よりもこちらのほうがお勧め。

猫石(かなりデカい)
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 猫石からは、これから向かう雄国沼や、その後方にそびえる飯豊連峰を見渡すことができる。

 猫石での眺望を愉しんだら、あとは一気に雄国沼向かって急下降あるのみ・・・。

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2010.06.12

会津の名峰 お花畑広がる花の磐梯山

 会津のシンボル的存在で、「宝の山」と称せられる磐梯山(標高1818.6㍍)を訪れた。

沼ノ平から磐梯山東壁を仰ぐ
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 磐梯山は、八方台登山口からは2時間という手軽さもあって、多くの登山者で賑わっており、俗っぽいイメージが強い。
 そこで、一番静かで、豊かな自然を存分に愉しむことの出来る、渋谷登山口(旧磐梯国際スキー場)からの登山を試みた。

 スキー場の駐車場に車を停め、櫛ヶ峰の東尾根の樹林帯を、およそ4時間かけて頂上を目指す標高差の最もある難コースだが、登山路のあちこちで山の花々を愉しむことができる。

スキー場ゲレンデから磐梯山を目指す
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 スキー場をあとに、作業用の林道を進むと、林道沿いに渋沢登山口の看板が現れる。

 林道から登山路への入口
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 登山道と林道が何度か交錯しながら登っていくと、しだいに鬱蒼とした樹林帯の荒れた登山路となり、琵琶沢の流れが間近に聞こえるようになる。

 登山路の両側で美しい山の花々が出迎えてくれる。

ハクサンチドリ
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ベニバナイチヤクソウ
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クリンソウ
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 樹林帯を抜け、右手に櫛ヶ峰を見ながら磐梯山東壁を仰ぐようになると、イワカガミがその可憐なピンクの花で出迎えてくれる。この時期沼ノ平はイワカガミのお花畑になっている。

イワカガミ
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 ガレ場を登り詰めると櫛ヶ峰と磐梯山の鞍部に出て、一気に眺望が開ける。
 また、あたりは黄色のミヤマキンバイの大群落になっている。

ミヤマキンバイ
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 ミヤマキンバイのお花畑を過ぎると、2軒の休憩小屋のある弘法清水へ到着する。

弘法清水
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 弘法清水から磐梯山の山頂まで、最後の急登は30分かからない。

磐梯山の山頂
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2010.06.05

雪解けの尾瀬(竜宮十字路~富士見田代~アヤメ平)

 雪解けの尾瀬ヶ原、ミズバショウの白とリュウキンカの黄を愉しむハイカーの群れを避けるように、竜宮十字路からブナやダケカンバの新緑が眩しい長沢新道で富士見田代を目指す。

新緑眩しい長沢新道
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 急傾斜の樹林帯を、残雪の上を滑りながら富士見田代までの4.2キロをひたすら登る。

 突然、樹林帯の中に、雪に埋もれた富士見田代が姿をあらわした。
 富士見田代の後方には、燧ヶ岳がそびえ立つ。

富士見田代
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 この樹林帯に囲まれた小さな湿原で、燧ヶ岳を眺めながらの小休止は、まさに別世界。
 長沢新道のきつい登りの疲れを癒してくれる。

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 富士見田代から、残雪のトレイルをアヤメ平へ向かう。

 アヤメ平へむかう雲上の稜線は、360度の大パノラマが愉しめ、日光連山や白根山、赤城山や武尊山、谷川岳、そして何と言っても至仏山と燧ヶ岳の眺めが素晴らしい。

遠く武尊山を望む
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 すっかり雪が解けたアヤメ平には、ショウジョウバカマが咲き、雪を戴いた至仏山の優雅な山容をみることができた。

アヤメ平から至仏山をのぞむ
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アヤメ平から燧ヶ岳をのぞむ
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 それにしても、ブナの新緑がとにかく眩しすぎる・・・・・

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 今回の尾瀬への山旅は、およそ25キロを歩き通したことになるが、尾瀬ヶ原や尾瀬沼が非常に混雑しているにもかかわらず、富士見下からの八木沢新道や長沢新道では、ほとんど人とすれ違うことがなかった。

 静かな山旅、万歳である。

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雪解けの尾瀬ヶ原(見晴~竜宮~富士見峠へ)

 さすがに尾瀬ヶ原の東端にある見晴は混雑していたが、見晴から竜宮周辺では、多くの貴重な高山植物に出会うことができた。

エゾエンゴサク
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サンカヨウ
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ショウジョウバカマ
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タテヤマリンドウ
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そして、なんといってもこの時期の尾瀬を代表する水芭蕉
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 竜宮へ向かうにつれ、尾瀬ヶ原の木道の上は混雑さをまし、ゆっくりと自然を楽しむ雰囲気ではなくなった。

 竜宮
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 それでも、大樹の根元には、とても貴重な白花エンレイソウを見つけることができた。

白花エンレイソウ
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 多くのハイカーで混雑する竜宮を避け、長沢新道を富士見峠を目指す。
 脇道にちょっと入ると、ほとんど人がいなくなるのは不思議なものである。

長沢新道からの至仏山
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雪解けの尾瀬(富士見下~富士見峠~見晴へ)

 雪解けの、高山に咲く花々に会いたくて、尾瀬を訪れた。

尾瀬ヶ原のリュウキンカ
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 尾瀬ヶ原ではミズバショウが見頃を迎える時期とあって、多くの人で混雑することが予想されたため、静かな山歩きを楽しめる群馬県側の富士見下からの入山となった。

 まずは富士見峠を目指し、ブナやトチノキの新緑が眩しく輝く6.3キロの林道をひたすら歩く。

緩い登りの続き林道
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 富士見峠付近は、まだ残雪におおわれ、なんとも寂しい心持ちがする。

富士見小屋
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 富士見小屋で小休止をし、歩く人もまばらな(誰とも会わなかった)八木沢道(5.7キロ)で、尾瀬ヶ原東端の見晴へ向かう。

 峠からの斜面には、まだしっかりと雪が残っており、注意しないと路を見失ってしまいそうで危ない。

今なお雪深い八木沢道
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 尾瀬ヶ原へ、標高が下がるにつれ、雪は消え、ブナの新緑が美しさを増し、所々に清楚な花が姿を見せるようになる。

オオタチツボスミレ
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エンレイソウ
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イワナシ
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などの花々が目立っていた。

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