冬の赤城山(黒檜山)へ
冬の山に登りたくて、榛名山・妙義山と共に上毛三山と呼ばれている赤城山を訪れた。
群馬県の中央にその裾のを広げる赤城山は、標高1828メートルの黒檜山が最高峰で、日本百名山にも選ばれている名峰である。
深田久弥もその著の『日本百名山』で、「山には、きびしさをもって我々に対するものと、暖かく我々を包容してくれるものと、二種類ある。赤城山はその後者のよい代表である。赤城ほど人に親しまれてきた山も少ない。」と語っている。
登山口は、大沼東岸にある黒檜山登山口(場所はココ)で、駐車場は湖畔の道路沿いに数ヶ所あるので困ることはない。
黒檜山への登りは、登山口からいきなりの急登となる。葉の落ちた広葉樹の樹林帯の中をジグザグに登っていくと、視界が一気にひらけ、大沼ごしに地蔵岳の好展望が得られる。
雪庇のある稜線上を、頂上目指して登っていくと、駒ヶ岳への分岐へ出る。
ここを左へ折れると黒檜山山頂だ。
山頂は広く、展望を愉しみながらの休憩に適している。
三等三角点の置かれた山頂からさらに北へ向かうと、山頂よりさらに大展望の小さな石の祠の祀られた場所に出るので、是非足を延ばすことをおすすめする。
今来た稜線を南へ返すと、赤い鳥居と石の祠、そして「御黒檜大神」の石碑の立つ南峰へ着く。ここからは主に南の駒ヶ岳や地蔵岳、小沼を眺めることができる。
これから向かう駒ヶ岳(左)と地蔵岳(右)、小沼(中央奥)の眺望
駒ヶ岳へは、南峰から一気に下り、登り返す。
下山は、駒ヶ岳山頂から少し先を右に折れ、鉄製の階段を下ることになる。
それにしても、冬の山には、人を惹きつけてやまない魅力がある。