日光 雲竜渓谷の氷瀑
女峰山の懐にその源を発する雲竜渓谷に、厳冬期の1月末から2月にかけて氷の神殿現れる。その神殿の入口は無数の氷柱に囲まれ、渓谷の最奥には、女峰山の急峻な岩肌に落差150メートルの雲竜瀑が白く凍りついている。
今年の雲竜渓谷の氷瀑のできは、例年になく素晴らしいようだ。
雲竜渓谷への出発地点は、日光東照宮の脇を流れる稲荷川に沿った林道を進んだ車止めのゲートから。ゲート前に車10台程度の駐車スペースがある。
前日から降り続く雪に、あたりはモノクロの世界。サラサラのパウダーの積もった林道をひたすら歩き続ける。
雪のため視界も利かず、まったく変化のない景色の中をラッセルしながらおよそ3時間、やっとのことで雲竜渓谷入口へ到着する。
雲竜渓谷入口の広場でアイゼンを装着し、いざ渓谷の河原を歩き出す。細流を数度渡渉し、白一色の河原を上流目指して歩いて行くと両側が切り立った崖になっている場所へ出る。
両側から覆い被さるようにせりだした両側の崖は、よく見ると一面が氷柱の壁と化している。
狭まった崖を抜けると一気に視界が広がり、青白い氷柱によってつくられた氷の神殿が現れる。最奥には凍りついた雲竜瀑もみることができる。
この氷の神殿の特徴は、氷柱の裏に入り込めること。ただし、岩肌からは巨大な氷柱が無数に生えており、落ちて砕け散った氷柱のかけらが散乱している。
これにあたったら、いくらヘルメットをかぶっていても・・・・・。
車止めゲートから雲竜瀑まで標高差約500メートル以上、距離にして往復11キロ以上、歩行だけで往復5時間、苦労した甲斐があって、これまで経験したことのない非日常の景観を愉しむことができた。この極寒のこの時期に、がんばってこの場所に来て本当に
よかった。
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