武尊山(ほたかやま)
群馬県北部に位置し、頭に「上州」を冠して上州武尊と呼ばれることの多い、日本百名山の武尊山(標高2158メートル)を訪れた。
尾瀬の山々から南西を望むと、この山は、長大な障壁のように、沖武尊・剣ヶ峰・前武尊などが連なって見え、その大きな壁のような山容に強く惹きつけられていた山だった。
尾瀬至仏山から武尊山を遠望する(奥の壁のような山が武尊・6月撮影)
登山は、ヤナギランやラベンダーの咲く武尊牧場スキー場からの出発となる。
スキー場の駐車場に車を停め、ゲレンデ右側の舗装された道路を登っていく。およそ2キロ、1時間程度のゲレンデ歩きとなる。午前8時からはリフトも利用することができる。
スキー場を抜け、白樺やブナの樹林帯の緩斜面を登ること1時間で、武尊避難小屋へ出る。
避難小屋からは尾根すじを進んでいくと、やがて目の前に武尊の壁の一つ中ノ岳が現れる。
この中ノ岳を登って武尊の壁上へ出るのだが、途中物々しいクサリ場がある。何もこの険しい岩場をクサリを頼りに登らなくても、他に道がありそうなものであるが、これが古くからの山岳信仰の山の証なのだろうか。
武尊の壁の上、尾根上に出ると、剣ヶ峰が鋭くそびえ立ち、剣ヶ峰への快適な縦走路が目に飛び込んでくる。
武尊の最高峰である沖武尊へは、左手に鋭くそびえる剣ヶ峰を見ながらの尾根歩きとなるが、途中、三ツ池と呼ばれる小さな池が数個連続して出現する。池の湖畔にはキヌガサソウが群生していた。
武尊の最高峰、沖武尊頂上直下の岩場には、日本武尊像が祀られている。
沖武尊からは360度の大パノラマが期待できるが、今日は雲が多く眺望が利かなかったのは残念であった。
武尊牧場スキー場から山頂まで約4時間30分かかった。
参考までに、東俣川駐車場への林道は通行止めでした。
帰路は、リフトを利用させてもらいました。
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