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November 2011

2011.11.27

花瓶山(はなかめやま)

 栃木県大田原市(旧黒羽町)と茨城県大子町の県境に位置する標高692メートルの花瓶山(はなかめやま)を訪れた。栃木百名山72座目の山である。

 登山口は、須賀川上集落から如来沢林道を奥へ進む。林道入口はココ

 如来沢ダムを過ぎると林道分岐となる「うとぼ沢出合い」となり、ここにも車を停めることができる。このうつぼ沢出合いを右に登ると向山へ・左の如来沢沿いの林道を進むと花瓶山の登山口へ向かう。うつぼ沢出合いはココ

 如来沢に沿って、如来沢林道を進むと、やがて「花瓶山」の標識が現れるので、その標識に従い、細流となった如来沢を渡ると登山口となる「土場」に着く。
 登山口の土場はココ

登山口の土場
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 土場に車を停め、花瓶沢沿いの登山道を東へ向かい、植林されたスギ・ヒノキの林の中を稜線めがけて登りつめる。
 稜線に出て、右に折れ、ひと登りすると、あっけない程に花瓶山の山頂へ出る。
 山頂は残念ながら見通しは利かない。

花瓶山山頂
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 来た道をもどり、稜線伝いに北へ向かうと、「太郎ブナ」「次郎ブナ」と呼ばれるブナの古木に出会うことができる。途中の稜線では、右側(茨城県側)に自然林が残されており、落葉樹が黄や赤に輝いていた。また、落葉した木々の間から、八溝山を見ることができた。

尾根上の紅葉
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 木々の間から見える八溝山
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 まず現れるのが「次郎ブナ」
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 続いて「太郎ブナ」(残念ながら枯れている・・・)
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 下山すると、雉の出迎えをうけた。

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萬蔵山(まんぞうさん)

 花瓶山から下山して、車で15分程走ると,栃木県大田原市(旧黒羽町)の尻高田集落にある萬蔵山の登山口へ着く。本日二つ目、栃木百名山73座目となる。
(登山口の場所はココ)

萬蔵山登山口
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太鼓橋
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 尻高田集落を流れる尻高田川に架かる石造りの太鼓橋を渡り、沢沿いのスギやヒノキの植林された暗い登山道を登っていくと、行く手を阻むかのように巨大な砂防堰堤に出るので、堰堤を迂回するように左側の階段を上り、砂利道をさらに上流側に進むと、舗装された林道に出る。

砂利道と舗装された林道の出合いにある道標
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 舗装された林道を横切り、さらに砂利の林道を進むと、苔むした古い石段があらわれる。
 この階段を上りつめると古刹雲光教寺に着く。

石段(石段を登らずそのまま林道をすすんでも寺に着く)
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萬蔵山雲光教寺
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 ここから山頂へは、寺の左側へ進んでいく。寺の右手へ林道が向かっているが、そちらへは進まないこと。あちことにテープや踏み跡があり、どれをとっても藪コギの急登となる。

 寺の左側へ進むと、先ほど歩いてきた林道に戻るので、さらに踏み跡にしたがて登って行く。頼りになるのは、踏み跡と赤テープ。

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 山頂は植林されたヒノキに囲まれ、眺望はなし。
 小さな石祠に手をあわせ、早々と下山する。

萬蔵山山頂
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2011.11.26

火戸尻山(ほとじりやま)

 日光市の南東、小来川地区の火戸尻山(標高852メートル)を訪れた。

 登山口は、西小来川高畑地区から。
 小来川・清滝線で高畑地区に入ると、道路の両側に「そば処山家(やまが)」と「瀧茶屋」が建っているが、その「そば処山家」の横の林道を20分ほど歩くと登山口入口へ出る。
 「そば処山家」の場所はココ

「そば処山家」横の林道を入る
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 山家前の林道入口に駐車場があるので、そこに駐車し、林道を20分程歩くと、「展望歩道」の案内がある登山口入口に出る。4駆ならばここまでくることも可能で、登山口入口はちょっとした広場になっており、車数台の駐車可能である。
 登山口入口の場所はココ

 車で入るには勇気がいる・・・
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 登山道入口はちょっとした広場になっている
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 「火戸尻山登山口」や「火戸尻山山頂」の類の案内板はないので、 「展望歩道」の標識に従って入山する。

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 歩きだすと、すぐにシカよけネットにぶつかるが、下手(左手)からぐるっと回り込めば抜けられる。決して上手(右手)には登らないこと。

シカよけネット
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 シカよけネットを過ぎると、しだいに踏み跡がしっかりした登山道となるので、迷うことはない。ただし、繰り返すが、火戸尻山山頂を示す案内板はないので注意が必要。

 すぐに、2つ目のシカよけネットが出現するが、これは開閉式なのでなんなく通過することができる。

 2つ目のシカよけネットを過ぎると、広葉樹の林の中をジグザグに登って行く。紅葉も盛りを過ぎていたが、陽光がさすと林全体が赤や黄に輝き出す。

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 広葉樹の林を抜け、植林されたスギ林の尾根を進む。
 途中に「ねこ岩」と呼ばれる大きな岩と、二つの小さな祠のある場所を通る。

ねこ岩
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 ねこ岩をすぎ、さらにスギの尾根を進むと山神の石塔が建っている。

山神様の石塔
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 途中何度もアップダウンを繰り返しながらさらに尾根を進むが、右尾根から登山道が合流するピークに出る。ここは東小来川新谷地区からの登山道との合流地点で、山頂へは左に折れる。下山時に間違って新谷地区へ降りないように注意が必要だ。

 やがてスギ林に囲まれ展望の利かない山頂に到着する。
 山頂にはうるさい程山名板が設置されている。

火戸尻山山頂
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 山頂をさらに進むと、落葉した木々の間から、日光連山が眺められた。

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 下山は1時間程だが、山を下りてから食べた「そば処山家(やまが)」の蕎麦はたいへんおいしかった。

山家の蕎麦
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2011.11.23

阿武隈山地最高峰 大滝根山

 日本三百名山のひとつで、阿武隈山地の最高峰である標高1192メートルの大滝根山(おおたきねやま)を訪れた。
 大正時代までは女人禁制の霊山で、登山道のあちこちにその名残を見ることができるが,現在は、その山頂は航空自衛隊のレーダーサイトがあり、山頂を示す一等三角点も基地のフェンス内にあるため近づくことはできない。

山頂のレーダーサイトと一等三角点
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 登山口は、すでに廃業となっているあぶくま高原ホテル跡から。

あぶくま高原ホテル跡地
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 ホテル跡の空き地に車を停め、チャペルの横の林道を東へ進むと,大越登山口の入口となる。登山口をはじめ、要所には真新しい案内板が立てられている。

案内板
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 鬼五郎渓谷沿いの登山道を進むと、お地蔵様が2体並んでいる「賽の河原」で、登山道が分岐する。
 右へ進むと、山頂直下まで急登の、日山権現を経由しての山頂へ向かうコースとなり、左へ進むと、鬼五郎渓谷を登りつめて山頂へ向かうコースとなる。どちらを選んでも、急登することに変わりはなく、石や根につかまりながらの登りとなる。

賽の河原
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鬼五郎渓谷
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 登山口から、およそ1時間30分程度で、山頂へ到着するが、残念ながら眺望は利かない。ただ、レーダーサイトの横に、坂上田村麻呂の創建によるという「峯霊神社」が建っている。

峯霊神社
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 鳥居をくぐると、境内には石造りの小さな祠が祀られており、その祠の中には剣が奉られていた。

 

 

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2011.11.05

奥久慈 男体山

 奥久慈、大子町の東南に位置する岩山で、西斜面と南斜面が切りたった断崖絶壁になっている男体山(標高654メートル)を訪れた。

男体山(なんたいさん)
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 常磐道那珂ICから国道118号を北上し、JR水郡線西金駅前を右に折れ(男体山登山口の標識あり)、対向車とのすれ違いが難しい細い山道をゆっくりと登り、登山口のある大円地を目指す。
 大円地には車が10台程度駐車可能なトイレ付きの駐車場がある。

大円地の登山口駐車場
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 駐車場に車を停め、山間の秘境の雰囲気漂う大円地集落を抜ける。
 大円地の集落には築100年の古民家を改装したそば処「大円地山荘」がある。10時30分からの開店で、男体山登山の帰りに立ち寄ることができる。

大円地の集落
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 大円地の集落を抜けると、コースが「一般コース」と「健脚コース」に分かれる。
 男体山登山の醍醐味はやはり「健脚コース」だろう。岩の露出した足場の悪い急斜面を、木の根や岩の角、クサリを手がかり足がかりとして登って行くことになり、多少危険ではあるが、達成感が得られる。

 健脚コースは、最初、見通しの利かない植林された杉林の中をジグザグに急登していくが、「展望台」と呼ばれる岩頭へ出ると視界が一気に広がる。

「展望台」から南側の眺望(雲海がひろがっていた)
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「展望台」からの男体山山頂20111105006

 「展望台」から、クサリや岩角・木の根を頼りの急登が続く。

「健脚コース」のクサリ場(全体的にこんな感じの急斜面を登って行く)
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 大円地の登山口からおよそ1時間30分で男体山山頂へ到着。
 山頂には一等三角点も設置されている。

男体山山頂の祠
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 帰りは「一般コース」を使っての下山となる。「健脚コース」を下山するのは滑落の危険性が大きいのでやめるべき。
 色付き始めた木々の中を、大円地越(峠)を経て、大円地の集落へ戻る。およそ1時間程度である。

なだらかな「一般コース」
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 大円地集落にあるそば処「大円地山荘」
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