那須・茶臼岳へ再チャレンジ
前回、強風のため頂上を踏まずに撤退した那須連山の主峰・茶臼岳(1915メートル)を再び訪れた。
茶臼岳を登るのには、一般的な冬山の技術と装備をもってすればさしたる難しさもないのだが、南北に連なる山脈のため特に冬は西風が強く、日本でも有数の強風山域に数えられており、その西風がこの那須連山の冬の登山を非常に厳しいものにしている。
風が若干吹いているものの青空が見えるなか、大丸温泉駐車場に車を停め、冬枯れの疎林の中を進んでいく。
樹木帯を抜けると真正面にアルペン的山容の朝日岳が姿をあらわすが、ここから茶臼岳と朝日岳の鞍部にある峰の茶屋跡避難小屋までは西風の通り道となっており、降った雪は積もることなく吹き飛ばされる。
避難小屋周辺の稜線上は前回にも増して西からの強風が吹き荒れている。
その西風を避けるように茶臼岳の東側から時計回りで山頂を目指す。
峰の茶屋跡避難小屋からは、何も遮るものがない裸の稜線を歩くため、西からの突風が吹く度に飛ばされそうになる。
山頂付近の道標は凍てついている。
山頂には石の祠や立派な鳥居が立てられている。
天気が良ければ360度の大展望が楽しめるのだろうが、途中から天気が悪くなり、ガスと雪のため眺望は全く利かない。