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December 2011

2011.12.31

那須・茶臼岳へ再チャレンジ

 前回、強風のため頂上を踏まずに撤退した那須連山の主峰・茶臼岳(1915メートル)を再び訪れた。

■那須ロープウェイ山麓駅から仰ぐ茶臼岳と山頂駅
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 茶臼岳を登るのには、一般的な冬山の技術と装備をもってすればさしたる難しさもないのだが、南北に連なる山脈のため特に冬は西風が強く、日本でも有数の強風山域に数えられており、その西風がこの那須連山の冬の登山を非常に厳しいものにしている。

 風が若干吹いているものの青空が見えるなか、大丸温泉駐車場に車を停め、冬枯れの疎林の中を進んでいく。

■峠の茶屋駐車場から仰ぐ朝日岳
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 樹木帯を抜けると真正面にアルペン的山容の朝日岳が姿をあらわすが、ここから茶臼岳と朝日岳の鞍部にある峰の茶屋跡避難小屋までは西風の通り道となっており、降った雪は積もることなく吹き飛ばされる。

■峰の茶屋跡避難小屋へ20111231004

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 避難小屋周辺の稜線上は前回にも増して西からの強風が吹き荒れている。
 その西風を避けるように茶臼岳の東側から時計回りで山頂を目指す。

■避難小屋から見る茶臼岳
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 峰の茶屋跡避難小屋からは、何も遮るものがない裸の稜線を歩くため、西からの突風が吹く度に飛ばされそうになる。

■風に飛ばされそうになりながら山頂を目指す
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 山頂付近の道標は凍てついている。

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 山頂には石の祠や立派な鳥居が立てられている。
 天気が良ければ360度の大展望が楽しめるのだろうが、途中から天気が悪くなり、ガスと雪のため眺望は全く利かない。

■茶臼岳山頂
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■2011.12.31 茶臼岳山頂にて(2011年登り納め)
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 山頂にあった温度計は-12度をしめしていた。
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2011.12.30

氷結した袋田の滝と月居山

 日本三名瀑の一つ袋田の滝を擁する、標高404メートルの月居山(つきおれさん)を訪れた。折りしも、袋田の滝は凍てつき氷瀑となっており、冬の厳しい寒さがもたらしたダイナミックな氷の芸術は、まるで水墨画の世界のように枯淡の美を極めている。

■氷結した袋田の滝
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 車を大子町営駐車場(無料)に停め、まずは氷瀑となった袋田の滝を見学する。
 有料トンネルを抜け、袋田の滝の展望を楽しみ、吊り橋を渡って滝川の対岸へ向かう。

■観瀑台への有料トンネル
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 トンネルを抜けると観瀑台があり、間近で袋田の滝の景観を楽しむことができる。
 さらに、滝全体が見られるようにエレベーターで上がっていく新観瀑台もある。

■観瀑台から
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 吊り橋を渡り終えると、すぐ左手に鉄製の階段が山上目指して延々とのびている。

 月居山は前山と後山からなる双耳峰で、袋田の滝からはまず前山のピークを越え、月居観音堂のある鞍部に出て、さらに後山(月居山)へ登り返さねばならない。

■月居山全容
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 途中に、袋田の滝とよく似た生瀬の滝を見ることができる。

■生瀬の滝
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 前山のピークからは、眼下に袋田の集落を、対面には鋭い山容の生瀬富士を眺めることができる。

■生瀬富士(標高400メートル)
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 前山と後山の鞍部一帯は、光明寺の跡地として整備されており、月居観音堂が展望台も兼ねている。

■光明寺跡(銀杏の大木が立っていた)
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■後山から見る月居観音堂
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 光明寺跡地の鞍部から登り返す後山のピークは、月居山の山頂であり、かつては月居城のあった所である。

■月居山山頂
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2011.12.25

那須連山の主峰茶臼岳へ

 冬型の気圧配置が強く、山頂の天気を心配しながらも、那須連山の主峰である茶臼岳を訪れた。

茶臼岳(標高1915メートル)
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 登山口となる県営の大丸温泉駐車場に車を停め、冬山の身支度を調え、およそ3キロ先の茶臼岳山頂を目指す。

 駐車場付近の天気は曇りで、雪が降っているものの、風は弱い。しかし、大丸駐車場から山頂は確認できず、山頂付近は吹雪いているようだ。

出だしは快調・・・
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 サラサラの新雪を楽しみながら、歩くこと約40分程で峠の茶屋駐車場へ出た。
 夏の登山道の出発点である鳥居をくぐると、雪に埋もれた狛犬が姿をあらわした。

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 樹林帯を抜けると正面に朝日岳が見える。

朝日岳(吹雪でかすんでいる)
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 このあたりから峰の茶屋避難小屋にかけては風の通り道となっており、立っていられない程の突風と横殴りの雪の中を進んでいく。
 あまりの風の強さに、雪は吹き飛ばされて積もることがない。

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 峠の茶屋から約1時間で峰の茶屋避難小屋へ到着。
 避難小屋の室内の温度計は-8度を示しているが、それでも外に比べればとても暖かい。

峰の茶屋避難小屋と剣ヶ峰
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 茶臼岳をバックに記念写真を撮影するも、風に押されてジッと立っていることが難しい。
 茶臼岳山頂はあきらめ、避難小屋で休憩の後、下山することにした。

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2011.12.17

結氷した小田代ヶ原

 湖化した奥日光の小田代ヶ原、通称「小田代湖」が、完全に結氷している。

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 赤沼から小田代ヶ原までのトレイルはさほど深い雪に覆われているわけではないが、積もったいる雪は乾燥したサラサラの雪で、踏みしめるたびに「キュッ キュッ」を音がする。

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 毎年、雪に覆われた小田代ヶ原は見ているが、今年のように結氷するのは珍しい。

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備前楯山(びぜんたてやま)

 栃木県足尾にあって「備前楯山」とは不思議な山名である。
 なんでも、江戸時代初期に、現在の岡山県東南部にあたる備前出身者が銅の露出鉱を発見したことから名付けられた山名らしい。栃木百名山に選ばれており、これで78座目となる。

備前楯山山頂
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 さて、登山口は舟石峠にあり、おおきな駐車場が整備されている。

舟石峠駐車場
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 駐車場には、地名の由来となった「舟石」が置かれている。

舟石
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 舟石峠から、整備され歩きやすい登山道を、道標に従って進んでいく。
 途中、落葉した木々の枝ごしに、目指す備前楯山が見え隠れする。
 登山道はすでに雪に覆われ、日陰は凍りついて滑りやすい。

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 およそ1時間程で山頂に着くが、山頂からは360度の大展望を楽しむことができる。
 特に、松木沢の茶色い岩肌や、日光・前日光の山並みが絶景である。

山頂からの眺望(左奥が男体山)
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 下山後、足尾町の赤倉にある精錬所跡などを見たが、感慨深いものがある。

精錬所跡
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2011.12.10

羽黒山(はぐろさん)

 その昔、だいだらぼっちが山の頂に腰をかけ、鬼怒川で足を洗ったという伝説の残る、栃木百名山で標高458メートルの羽黒山(はぐろさん)を訪れた。

山頂からの日光連山の眺め
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 県道に面した石造りの鳥居(一の鳥居)が登山口になっており、県道を挟んだ鳥居の反対側にある大銀杏の木の下が車数台分の駐車スペースとなっている。

登山口となる一の鳥居
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 一の鳥居から、昼なお暗いうっそうとしたスギ林の中、苔むした石畳の参道を登っていくと、朱色に塗られた二の鳥居を過ぎ、やがて車道を横切ると「カラッソ坂」と呼ばれる急坂となる。そのカラッソ坂を登り切ると、関東平野が一望できる「十国平」へ着く。

苔むした石畳の参道
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 カラッソ坂を登りきると、関東平野が一望できる「十国平」へ出る。
 ここまで車でくることもできる。

十国平
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 朱塗りの鳥居をくぐり、石段を登ると、石段の途中に「とちぎ名木百選」の夫婦杉を見ることができる。夫婦杉を過ぎるとほどなく山頂となる羽黒山神社の境内へ出る。

とちぎ名木百選の夫婦杉
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羽黒山神社本殿
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 境内には、11月23日・24日に、五穀豊穣と家内安全を願って行われる「梵天祭り」で奉納された梵天が置かれている。

梵天
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 羽黒山としての頂上は、この神社の境内ではなく、さらに奥の密嶽神社へ向かう途中の舗装された車道上にあり、二等三角点も道路に埋め込まれている。

羽黒山山頂
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 無線塔が建った頂上からの眺めは抜群で、日光連山や篠井連峰、遠くに富士山までも眺めることができる。眺望は素晴らしい。

この後向かう篠井連峰(本山)
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 二等三角点のある山頂からさらに奥へ進むと、密嶽神社がひっそりと建っている。

密嶽神社
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本山(もとやま)

 宇都宮市の北部に位置する篠井連峰の最高峰(標高562メートル)で、栃木百名山の本山を訪れた。
 車を子どものもり公園駐車場へ停め、公園入口ゲート下前左手にある登山口から歩き出す。

子どものもり公園駐車場
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子どものもり公園入口(登山口は手前にある)
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 途中で林道と合流するので、その林道を終点まで進み、登山道へ入ると「男山」と「榛名山」との分岐に出る。どちらへ進んでも本山へ向かうので心配はない。

 男山山頂(標高527メートル)は岩場になっており、高原山の展望が良い。

男山山頂
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 榛名山山頂(標高524メートル)には羽黒山と同じく梵天が祀られており、日光連山をのぞむことができる。

榛名山山頂
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 最高峰の本山へは、山頂手前の滑りやすい急斜面をのぼりつめる。
 山頂からの眺望は素晴らしく日光連山から高原山、那須連山の眺めが特に素晴らしい。

本山山頂
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 山頂直下の稜線には金採掘縦抗跡もある。

縦杭跡
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2011.12.04

鶏岳(にわとりだけ)

 栃木県塩谷町の船生地区に、そのピラミッド型の山容が目立つ、標高668メートルの鶏岳(にわとりだけ)を訪れた。栃木百名山74座目となる。

鶏岳
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 登山口は、「林道西前高原線」沿いにあり、登山口を示す標識が立っている。
 ただし、登山口には駐車場がないので、邪魔にならないよう道路横に車を駐める。
 (登山口はココ)

林道沿いの登山口
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 登山口からしばらくは、緩やかな明るいトレイルが続くが、30分程で、大岩が積み重なるガレ場の急登となる。

ガレ場(ゴーロ)
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 さいわいロープが張られているので、そのロープに沿って、一歩一歩慎重に登って行く。かなりの急斜面で、下山時が心配になる。

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 急登を終えると、すぐに三等三角点の置かれている山頂へ着く。

鶏岳山頂
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 山頂には石祠が祀られており、特に日光連山の眺望が素晴らしい。

山頂からの眺望
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日光連山
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 この鶏岳は、低山ながら、季節ごとに登ってみたい名山である。

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毘沙門山(ひしゃもんやま)

 鶏岳を後にし、日光市(旧今市市)にある標高587メートルの毘沙門山を訪れた。
 栃木百名山75座目の山である。

 登山口は、日光聖苑を過ぎて間もなく、道路右手にのびる林道入口を入る。
 昼なお暗い林道を入ると、すぐに右手に車3台程度が駐められる空き地があるので、そこに駐車する。(登山口はココ

 林道を歩きだすとほどなく林道分岐にさしかかるが、そこで林道から離れて、階段状になった登山道を登っていく。

 アカマツ林の中をしばらく歩くと尾根に出るので、道標に従って右へ進む。

尾根分岐の道標
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 しばらく尾根路を進むと、岩場の急登になるが、この岩場を登り終えると、反射板の設置されている山頂へ到着する。

山頂直下の岩場
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毘沙門山山頂
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 山頂からは北東方面の眺望が利き、高原山や、さっき登ってきた鶏岳を望むことができる。

高原山
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鶏岳
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 また、下山時には、日光連山の雄姿も望むことができる。

毘沙門山からの日光連山
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