冬の蓼科山(たてしなやま)
八ヶ岳の一番北の端に位置し、その円錐形の山容が一際目をひく日本百名山、標高2530メートルの蓼科山(たてしなやま)を訪れた。
登山口は、スズラン峠に建つ女神茶屋(冬期休業)の向かい側にある蓼科山登山口。
車20台程度が駐められる駐車場も登山口のすぐ近くにある。
登山口からトレースのしっかりついたカバ類の点在する雪原をしばらく進み、ジグザグの急坂を登り切ると広大なカラマツ林の平坦地へ出る。
再び急登すると、八ヶ岳の全容が一望できる好展望地へ出る。ちょうど標高2150メートルで蓼科山の肩にあたる。
標高2150メートル付近からの八ヶ岳方面の眺望
針葉樹林帯を抜けると、山頂へ向かって一直線の急登となる。
シラビソ林や縞枯現象で枯れた林を抜けると森林限界となり、とたんに強風が吹き抜け前へ進むことも難しい。
森林限界を超え、大きな岩が累々と積み重なった岩石帯を登り、山頂の一角に建つ蓼科山頂ヒュッテ(冬期休業)を目指す。
蓼科山の頂上は広大な火口跡で、大きな石がゴロゴロと転がっており、山頂を示す標識と三角点、そして中央には鳥居と小さな石の祠が祀られている。