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February 2012

2012.02.19

北八ヶ岳 北横岳と縞枯山

 冬の北八ヶ岳、その北八ヶ岳のなかでも北部に位置する北横岳(標高2480メートル)と縞枯山(標高2403メートル)を訪れた。

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 始発(8:50分発)のピタラス蓼科ロープウェイに乗り、右に派手な南八ヶ岳の、左に独立峰の蓼科山の絶景を望みながら、およそ10分程で、標高2237メートルの山頂駅へ到着する。
 ロープウェイ乗り場は多くの登山者とスキーヤーで賑わっていた。

 山頂駅を出ると、一面に白銀の台地がひろがり、左手にこれから目指す北横岳が、右手に縞枯山がまぶしく輝いている。

山頂駅前にひろがる「坪庭」
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 まずは北横岳を目指し、雪に覆われた台地(「坪庭」)を横断し、小さな沢を越え、シラビソなどの針葉樹林の登りにかかる。

モンスター化した針葉樹林帯を登る
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 三ッ岳への分岐を左折すると、通年で営業している北横岳ヒュッテに出るので、小休止にちょうどよい。ここから噴煙をあげる浅間山を見ることができる。

通年営業の北横岳ヒュッテ
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北横岳からの浅間山
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 ヒュッテから急登すると、樹林帯を抜け、北横岳の山頂に着く。
 山頂からの眺めは素晴らしく、特に南方にひろがる北八ヶ岳や南アルプス、御嶽山の大パノラマが絶景である。

北横岳山頂(南峰)
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北横岳山頂(南峰)からの南八ヶ岳の山並み
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北横岳山頂(南峰)からの御嶽山
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 北横岳にはピークが2つあり、さらに北側の北峰からは蓼科山や浅間山の眺めが素晴らしい。

北横岳北峰からの蓼科山
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 北横岳山頂での大パノラマを楽しんだら、一度「坪庭」へもどり、縞枯山を目指す。
 坪庭へ降りたら、山頂駅へは向かわずに、分岐を雨池峠方面へ南下すると、三角屋根の縞枯山荘へ出る。

縞枯山荘
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 山荘から雨池峠を右に進み、心臓破りの急登を40分程登り切ると縞枯山の山頂へ出るが、ここは強風雪によるエビノシッポができた針葉樹林の枯れ木帯となっており、独特の景観をつくりだしている。

縞枯山頂
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 稜線上の枯れ木帯をさらに10分程すすむと、大岩のある展望台へ着く。
 展望台からは、北に今進んできた縞枯山の稜線が、南に茶臼山や南八ヶ岳の山並みがひろがり、また、南アルプスや中央アルプス、北アルプスの大パノラマを楽しむことができる絶好の場所である。

 展望台からの南八ヶ岳(手前が茶臼山)20120219019

 

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2012.02.11

黒斑山(くろふやま)

 黒斑山(くろふやま)は、浅間山の西側に立ち並ぶ標高2404メートルの山で、浅間の外輪山の一つであり、山頂付近から望む浅間山の眺望はきわだって美しい。

■「トーミの頭」から望む浅間山(前景の山麓が湯ノ平)
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 上信越自動車道小諸ICからチェリーパークラインを経て、車坂峠にある高峰高原ホテルに隣接する高峰高原ビジターセンター駐車場に車を駐め、道路を挟んで高峰高原ホテルの反対側にある登山口から出発する。

 眺望抜群の「表コース」と、樹林帯を行く「中コース」があるが,当然眺望の良い表コースを進む。
 まずはカラマツやシラビソの樹林帯が続く車坂山を登っていく。

■樹林帯にのびるトレース
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 車坂山を越え、いったん下ったトレースが、再び登りになると、後方にはアサマ2000パークスキー場を懐に抱えるようにして、高峯山や水ノ塔山、東籠ノ登山などの眺望が広がる。

■高峯山や水ノ塔山、東籠ノ登山などの眺望
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■北アルプス?
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 さらに登り続けると、避難シェルター手前で、眼前に浅間山が突然現れる。

■「表コース」で突然現れる浅間山の姿に感動
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 避難シェルターを過ぎ登り切ると、「赤ゾレの頭」と呼ばれる稜線上の好展望ポイントへ到着する。

■赤ゾレの頭から浅間山を望む(左手の崖をこの後登って行く)
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■赤ゾレの頭付近からの富士山
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 赤ゾレの頭からの眺望を楽しんだら、「トーミの頭」目指して稜線上を急登する。
 トーミの頭からは、浅間山だけでなく、これから向かう黒斑山やそれに続く外輪山の蛇骨岳や仙人岳、振り返れば先ほど小休止した赤ゾレの頭など、大展望が広がる絶景のポイントである。

■トーミの頭から仰ぐ黒斑山
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■トーミの頭から振り返れば、赤ゾレの頭を眼下に見ることができる。
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 トーミの頭から、緩やかな登りを、黒斑山の頂目指して登って行く。

■黒斑山の山頂直下に立ち並ぶスノーモンスター
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■山頂直下では、カモシカにも遭遇
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 この時期の黒斑山の山頂からの浅間山の眺望は格別で、はっきりと浅間山の特徴的なスジが見てとれる。
 この日は風も弱く、山頂からの絶景を十分に楽しむことができた。
 

■黒斑山頂からの絶景
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■山頂からのトーミの頭(登山者の姿が見える。)と剣ヶ峰
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 高峰高原の登山口から山頂まで、およそ2時間30分の登りであった。

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2012.02.05

全面凍結した袋田の滝

 6年ぶりに全面凍結した茨城県袋田の滝を訪れた。
 今季は、昨年12月中旬から凍結が始まり、1月31日に「全面凍結」を迎えたようだ。

凍結した袋田の滝
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 袋田の滝の上流にある生瀬の滝も見事な氷瀑と化していた。

生瀬の滝
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 昨日暖かかったためか、所々に穴が開いたように水が流れているものの、その真っ白な氷瀑を見に大勢の観光客が詰めかけ、袋田の滝周辺は人と車で混雑していた。

 午前8時30分ごろには無料駐車場が満車となっていた・・・・・。

新観瀑台に詰めかける観光客
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土産物屋の軒先では、味噌団子がとぶように売れていた。
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2012.02.04

氷の神殿 日光 雲竜渓谷

 日光の懐深い女峰山の中腹、女峰山から流れ出ている稲荷川の上流、およそ標高1400メートルに位置する「雲竜渓谷」に、厳冬期にだけ氷の大神殿が出現する。

■雲竜渓谷の大氷柱群
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 稲荷川の右岸(上流に向かって左側)に沿ってはしる林道の車止めゲートから、林道をひたすら登る。稲荷川展望台を過ぎ、日向砂防堰堤入口分岐を左へ進み、歩きだしてからおよそ1時間30分程の「洞門岩」で林道を離れ、稲荷川の河原を歩いていく。

 出発してからおよそ2時間で林道終点(雲竜渓谷の入口)へ到着するので、ここでアイゼンを装着するなど冬山装備を整え、入渓する。

 広い河原を先行者のトレースにしたがいしばらく歩くと、渓は急にその幅を狭め、切り立った両岸の壁が氷柱の壁となっている。 雲竜渓谷の核心部、氷の大神殿「友不知(友知らず)」への入口である。

「友不知」入口の氷の大回廊
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 氷の大回廊を抜けると、河原は再び広くなり、左手には青白い氷柱群が崖の上から垂れ下がり、まるで氷の神殿のようだ。このあたりを「友不知」と呼ぶようだ。

■氷の神殿
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 そして、渓谷の上流部へ目を向けると、凍りついた落差150メートルの「雲竜瀑」を仰ぎ見ることができる。

■友不知から仰ぐ雲龍瀑
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 雲竜瀑の核心部である滝壺へは、手前の小さな滝(F1)を越えなければならない。

 壮大な雲竜瀑を間近に眺めながら休憩をとり、帰路につく。

■雲竜瀑の滝壺
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 帰り道の途中、雪の上でクロカワゲラを見つけた。

■クロカワゲラ
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