雪の会津駒ヶ岳へ
白銀の会津駒ヶ岳を訪れた。
会津駒は、高山植物が色とりどりに咲き乱れる夏や、錦繍の秋に登っても素晴らしいが、雪に覆われ白一色となる季節もまた素晴らしく、いつ訪れても魅力あふれる名山である。
この時期、滝沢登山道階段下までの林道は開通しておらず、国道352号沿いの檜枝岐村営テニスコート・野球場横の駐車場からの歩きとなる。
登山口となる滝沢橋の下を流れる沢は、雪代で青白く濁り、激しく流れている。
滝沢橋から林道を進むが、途中で林道(車道)をショートカットする近道を通り、30分程で、滝沢登山道階段下へ到着する。周辺はだいぶ雪融けがすすんで、一部では雪のないトレイルを歩くこともできる。
しかし、ヘリポート跡から上部は、しっかりと雪で覆われ、一面の銀世界となっている。
ブナ林から針葉樹林帯に入ると、左手に燧ヶ岳が見えるようになる。
やがて急登から解放され樹林帯を抜け出すと、さえぎるものの何もない雪田地帯となる。
頂上直下の駒ノ小屋へはもうひとがんばりで到着する。
駒ノ小屋の前では多くの登山者がくつろいでいた。
会津駒ヶ岳の山頂は標高2132メートルあるが、無雪期には針葉樹に阻まれ360度の大眺望とはいかないが、積雪期には木々が雪に埋もれているために大展望が楽しめる。
頂上で1時間程横になりながら休憩した後、下山にかかった。
帰路、駒ノ小屋で400円のコーラを飲み、ちょうど12時に下山を開始した。
3時30分ごろに自宅を出発し、歩きだしたのが午前7時ごろで、登りには4時間を要したが、下山はあっという間で、雪の上を滑るように1時間30分で車まで到着することができた。
雪融けの進んだ陽当たりの良い斜面には、イワナシの花が咲いていた。
また、国道沿いの湿地では、ミズバショウを見ることもできた。