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2012.04.29

雪の会津駒ヶ岳へ 

 白銀の会津駒ヶ岳を訪れた。 
 会津駒は、高山植物が色とりどりに咲き乱れる夏や、錦繍の秋に登っても素晴らしいが、雪に覆われ白一色となる季節もまた素晴らしく、いつ訪れても魅力あふれる名山である。

白銀の会津駒ヶ岳
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 この時期、滝沢登山道階段下までの林道は開通しておらず、国道352号沿いの檜枝岐村営テニスコート・野球場横の駐車場からの歩きとなる。
 登山口となる滝沢橋の下を流れる沢は、雪代で青白く濁り、激しく流れている。

雪代の入った沢
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 滝沢橋から林道を進むが、途中で林道(車道)をショートカットする近道を通り、30分程で、滝沢登山道階段下へ到着する。周辺はだいぶ雪融けがすすんで、一部では雪のないトレイルを歩くこともできる。
 しかし、ヘリポート跡から上部は、しっかりと雪で覆われ、一面の銀世界となっている。

ブナの根本は周囲より雪融けが進んでいる
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 ブナ林から針葉樹林帯に入ると、左手に燧ヶ岳が見えるようになる。
 やがて急登から解放され樹林帯を抜け出すと、さえぎるものの何もない雪田地帯となる。
 頂上直下の駒ノ小屋へはもうひとがんばりで到着する。

雪に埋もれた駒ノ小屋
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 駒ノ小屋の前では多くの登山者がくつろいでいた。

駒ノ小屋から仰ぐ駒ヶ岳
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駒ノ小屋からの眺め(燧・至仏)
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 会津駒ヶ岳の山頂は標高2132メートルあるが、無雪期には針葉樹に阻まれ360度の大眺望とはいかないが、積雪期には木々が雪に埋もれているために大展望が楽しめる。

会津駒ヶ岳山頂
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山頂からの眺望(中門岳方向)
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山頂からの眺望(越後駒ヶ岳方向)
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山頂からの眺望(駒ノ小屋・尾瀬方向)
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 頂上で1時間程横になりながら休憩した後、下山にかかった。
 帰路、駒ノ小屋で400円のコーラを飲み、ちょうど12時に下山を開始した。
 3時30分ごろに自宅を出発し、歩きだしたのが午前7時ごろで、登りには4時間を要したが、下山はあっという間で、雪の上を滑るように1時間30分で車まで到着することができた。

 下山方法の一つ(会津駒の下りはシリセードに向いている)
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 雪融けの進んだ陽当たりの良い斜面には、イワナシの花が咲いていた。

イワナシの花
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 また、国道沿いの湿地では、ミズバショウを見ることもできた。

ミズバショウ
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