白笹山(しらざさやま)
栃木百名山で、那須連山(主峰:茶臼岳・最高峰:三本槍岳)の西端に位置する標高1719メートルの白笹山を訪れた。
白笹山へは、那須の表玄関茶臼岳のロープウェイ山頂駅から南月山を経て、山頂に至るコースもあるが、今回は、沼原湿原の駐車場に車を停め、山頂を往復した。
駐車場に車を停め、トイレ横にある登山口から登山開始となる。
最初は、比較的平坦なトレイルを歩いていくが、コメツガやモミの原生林に入り、巨石のゴロゴロする空沢の沢名川を横切ると、頂上までの急登となる。
途中、ところどころで視界が開け、青々と水をたたえた沼原調整池や、その向こうに連なる大佐飛山の山並みを見ることができた。
頂上までの登山路には、特に危険な箇所もなく、シャクナゲやシロヤシオが多く、既に花は散っていたが、花の季節にはさぞや見事な花のトンネルになるのではないか。
それでも、登山路沿いには、ゴゼンタチバナやツマトリソウなど、初夏の花が出迎えてくれた。
山頂は、藪に覆われ、全く眺望が利かないのが残念であるが、山頂直下からは、那須連山の主峰茶臼岳や大倉山を眺めることができた。
沼原の駐車場から山頂まで、およそ1時間30分、下山に1時間程度。
下山後は、日光キスゲの咲き出した沼原湿原を散策した。
特別に珍しい訳でもないが、ネバリノギランも咲いていた。
花はこれ以上は開かず、またランという名前がついているにもかかわらず、ユリ科の植物という、ちょっと変わった草花だ。