弥太郎山(やたろうやま)
塩原温泉の北に聳える弥太郎山(標高1392メートル)を訪れた。
塩原温泉の奥、木の葉化石園の脇をとおり、山の斜面に刻まれた塩那道路を登っていくと、駐車場の整備された土平へ出る。ここが登山口となる。
塩那道路はここから先は通行止めで進入することはできない。また、塩原からこの土平までの区間も通行できるのは朝8時から午後6時までであり、注意が必要。
さて、土平の駐車場(10台程度駐車可)に車を停め、駐車場の奥にある登山口(わかりずらい)から登山を開始する。
弥太郎山への登山路は、東電の送電線鉄塔の巡視路になっている。そのよく整備された、カラマツの新緑が眩しい登山路を九十九折りに登ると、9号鉄塔と8号鉄塔の分岐に出る。
どちらへ入ってもやがて道は合流するが、高原山の展望の愉しめる9号鉄塔を目指す。
9号鉄塔から8号鉄塔を目指して進む。
8号鉄塔も好展望地であり、晴れていればこの間登って日留賀岳や高原山、そしてこれからむかう弥太郎山を間近に見ることができる。
登山道には、ユキザサやマイズルソウが白い花をつけていた。
また、林床のあちこちに、ギンリュウソウがその不気味な顔をだしていた。
8号鉄塔から登山道へもどり、弥太郎山を目指す。
弥太郎山の山頂は、7号鉄塔の手前の藪から左へ入る。道標等はないが、赤テープと踏み跡でそれと分かる。
山頂直下には大きなブナの木があり、弥太郎ブナと呼ぶべき巨木で、山の主のような存在である。
ブナの巨木
ブナの脇を過ぎるとまもなく三等三角点の置かれた山頂へ出る。
残念ながら山頂からの眺望は得られない。
それにしても、雲の間から薄陽がさすと、山全体がジィー・・・という春ゼミの鳴き声に包まれる。登山路脇の木々には、春ゼミの抜け殻が・・・・・。
「トレッキング・登山」カテゴリの記事
- 茶ノ木平から半月山へ ~アカヤシオ~(2025.05.05)
- 中禅寺湖北岸トレイル ~オオヤマザクラと玉咲サクラソウ~(2025.05.04)
- 八溝山(2025.04.30)
- 奥日光小田代ヶ原~戦場ヶ原逍遥(2025.04.27)
- 雪割草咲く角田山(2025.03.23)
「栃木百名山」カテゴリの記事
- 富士山が見えるとなぜかうれしくなる~雨巻山~(2025.01.13)
- 元日登山 雨巻山から高峯、仏頂山縦走 (2025.01.01)
- 久方ぶりの 雨巻山(2024.12.29)
- 奥日光 高山へ(2024.09.15)
- 新緑眩しい雨巻山(2024.04.21)