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September 2012

2012.09.16

上越国境の名峰 巻機山

 群馬と新潟の県境にたおやかな稜線を延ばす名峰巻機山(標高1967メートル)を訪れた。

巻機山と割引山
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 登山口は、南西麓の清水集落から入り、米子沢に架かる橋を渡った所にある「桜坂駐車場」(有料)から。橋の手前にも駐車場があり、そこには水場とトイレが設けられている。

登山口となる桜坂駐車場(下山時に撮影)20120916001

 桜坂駐車場にて前夜車中泊し、夜の明けない早朝5時に出発、巻機山を目指す。
 傾斜のきつい、深くえぐられた登山道を登り、ブナ林を抜けると、割引岳とヌクビ沢の絶景が見渡せる「6合目」の展望台へ着く。駐車場からおよそ1時間30分の行程だ。

6合目からの眺め(下山時に撮影)
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 6合目からさらに登り樹林帯を抜け出すと、広々とした急傾斜の7合目となり、一気に視界がひらける。後ろを振り返れば、遙か西のかなたに妙高山と火打山が遠望でき、南には谷川連峰をまぢかに望むことができる。

谷川岳(※富士山も見える)
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 8合目を過ぎるとガレ場の中の階段状の登山道を登ることになる。

8合目付近のガレ場を登る
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 やがて9合目の「ニセ巻機」(前巻機)山頂へ出るが、「ニセ巻機」とは素晴らしいネーミングだ。この頂は巻機山ではないのだ。

ニセ巻機山頂
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ニセ巻機からの眺め(目指す巻機山の稜線)
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ニセ巻機からの眺め(上州武尊など)
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 ニセ巻機から避難小屋まではわずかだが下りとなる。

ニセ巻機から避難小屋へと続くトレイル
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避難小屋
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 避難小屋から池塘の点在する木道歩きとなる。

避難小屋周辺の池塘群
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 池塘を回り込むように進み、最後に急傾斜の道を上ると稜線上の御機屋(おはたや)に出る。ここに「巻機山山頂」の標識が立てられている。
 山頂からの眺望は素晴らしく、越後三山や谷川連峰、苗場山、平ヶ岳、尾瀬の山々と360度の大展望が愉しめる。絶景である。
 桜坂駐車場からちょうど3時間30分。

御機屋(巻機山山頂)
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山頂からの越後三山
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山頂からの谷川連峰
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 山頂の絶景を愉しんだら、さらに奥にある巻機山の最高点と牛ヶ岳を目指す。
 牛ヶ岳への稜線上には池塘が点在し、のびやかな草原の中の木道歩きとなる。
 アップダウンも心地よい。

御機屋から最高点を経て牛ヶ岳へ
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巻機山最高点
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牛ヶ岳への稜線上の木道歩き20120916024

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 牛ヶ岳の頂からの眺めも素晴らしい。

牛ヶ岳から割引山
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日光・尾瀬方面の眺望
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 稜線上ではすでに草紅葉が始まっており、山上では花をほとんど見ることがなかった。
 そんな中・・・・・まだ咲いているイワショウブを見つけることができた。

イワショウブ
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 また、駐車場近くの林床では・・・?
 名前のわからない花を見つけることができた。

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 結局帰路は、3時間程で駐車場へ戻ることができた。

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2012.09.08

巨石・奇岩の竪破山(たつわれさん)

 茨城県北部の日立市と高萩市の境に、多くの巨石・奇岩で知られた竪破山(たつわれさん)を訪れた。

 山名由来の太刀割石(たちわりいし)
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 登山口へは、常磐道日立北インターから、県道60号を常陸太田方面へ進む。
 途中、「茨城百選 黒前神社」入口を示す標識があるので、そこを折れ、山間の黒坂鬼越の集落を経て、鳥居のある登山口へ。

県道60号沿いにある看板(場所はココ
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 登山口手前が工事中で通行止めとなっていた。
 工事の人に声をかけ、邪魔にならない場所に車を停め、歩きだす。

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 しばらく歩くと、鳥居のある登山口へ出る(場所はココ)。
 周囲には、石碑や記念碑などが並んでいるが、ここから登るひとが少ないのだろうか、参道は夏草に埋もれていた。

登山口
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 この鳥居を避け、さらに林道を進むと、トイレの設置された広い駐車場へ出る。
 ほとんどの人はここから登山をスタートさせるのだろう。

コース案内図
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駐車場(場所はココ
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 駐車場の手前に、二の鳥居があるので、せっかくだから鳥居をくぐって登山を開始する。

二の鳥居
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 すぐに現れるのが「後生車」。
 車を回転させながら願い事をすると叶うらしい。

後生車
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清水が流れ落ちる「不動石」
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烏帽子石
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手形石
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畳石
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弁天池
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随神門
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釈迦堂境内
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釈迦堂境内にある甲石
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舟石
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釈迦堂から黒前神社への参道
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黒前神社
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山頂
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山頂展望台
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 山頂をさらに進むと胎内石がある。
 胎内石の内部に入ることができるが、コウモリがすんでいた。

胎内石
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 胎内石からは来た道をもどり、この山の名の由来となった太刀割石へ向かう。

太刀割石
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神楽石
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 せっかくなので、奈々久良の滝を見物することにした。

奈々久良の滝
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2012.09.02

吾国山(わがくにさん)から難台山(なんだいさん)へ

 吾国山登山のスタート地点である、道祖神峠の「狭き門」(地図はココ )。
 この門は,吾国山中腹に建つ「洗心館」へと続くが、洗心館が茨城県から個人所有へと変わったためか、草の刈り払いなどの手入れの様子がない。

狭き門
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 一度車に戻り、林道を洗心館へと向かう。
 洗心館の手前の駐車場へ車を停め、吾国山の山頂を目指す。

駐車場
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 個人所有となった洗心館(立入禁止でした。)を横切り、登山道を進む。

洗心館
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 洗心館前から登山道へ入る。

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 かなりの急勾配・・・・・

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 山桜か、桜並木となっている。

 洗心館から、およそ20分で山頂へ。

 吾国山の山頂付近には、自然林がわずかだがのこされており、堅牢そうな石垣の上に祠が祀られていた。山頂は手入れの行き届いた気持ちの良い場所である。

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 一等三角点が設置されている。

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 518メートルの低山ではあるが、眺望よろしく、東に難台山、南に筑波山や加波山を見ることができる。

難台山方面
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筑波山方面(筑波山は雲に隠れている)
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 吾国山登山があまりにもあっけなかったので、道祖神峠に車を停め、難台山を登ることにした。

道祖神峠の登山口
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 難台山の山頂までは急登の連続であり、何度もアップダウンを繰りかえす必要がある。

 山頂が近づくにつれ、植林された針葉樹の林から自然林へと変化する。

難台山へのトレイル
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 広い山頂には、方位盤や山名板、小さな祠などがあり、木々の切れ間から、筑波山を見ることができた。

難台山山頂からの筑波山
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