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October 2012

2012.10.21

鬼怒沼山へ

 赤や黄に色づく秋の景観を静かに愉しむ場所はないものかと、その山深さから訪れる人もまばらな奥鬼怒の秘境「鬼怒沼」と、栃木百名山の「鬼怒沼山」を訪れた。

鬼怒沼から鬼怒沼山を望む
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 女夫渕温泉の無料駐車場に前夜泊し、夜のまだ明けぬ5時に出発。
 ツキノワグマの気配におびえながら、ヘッドランプの灯りだけを頼りに、鬼怒川沿いのトレイルを進む。
 鬼怒川の源流、目的地の鬼怒沼山までは10キロ以上の行程だ。

登山口
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 女夫渕から、およそ1時間30分程で、奥鬼怒温泉郷に着く。
 八丁の湯・加仁湯・日光沢温泉と、趣のある3軒の秘湯が並んでいる。

八丁の湯
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加仁湯
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日光沢温泉
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 奥鬼怒温泉郷では、色とりどりの紅葉による「錦繍」の美しい光景を愉しむことができた。

奥鬼怒温泉郷の絢爛豪華な秋色の饗宴
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 最奥の日光沢温泉を出ると、登山道はやがてつづら折りの急登となる。

急登の半ば、オロオソロシの滝展望台からの眺望
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 およそ2時間で鬼怒沼に到着する。
 鬼怒沼は標高2000メートルを超える高層湿原として、多くの池塘を抱え、鬼怒川の源流とされている。 
 湿原には木道が整備され、南に日光白根山や根名草山、北に尾瀬の燧ヶ岳、そして東に鬼怒沼山を望むことができる。
 

鬼怒沼の池塘群
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鬼怒沼から日光白根山と根名草山を望む
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鬼怒沼から燧ヶ岳を望む(左手前は物見山)
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 鬼怒沼から鬼怒沼山までは、およそ1時間。
 残念ながら山頂からの眺望は望めない。

鬼怒沼山(標高2141メートル)
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鬼怒沼山の山頂
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 鬼怒沼山からは、往路を戻ることになるが、女夫渕の駐車場へ戻ったのが1時30分。
 全行程20キロ以上、8時間30分の山旅となった。

女夫渕の駐車場
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 追記:(山中で面白い看板を見つけたので載せておきます。)
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2012.10.14

尾瀬 鳩待峠から至仏山へ

 先週で交通規制が解除され、鳩待峠までマイカーで入ることが可能となったのを受け、金色色に輝く尾瀬ヶ原の草紅葉、黄や赤で山肌が彩られる至仏山の紅葉を見るために、鳩待峠から山ノ鼻を経て、至仏山を訪れた。

草紅葉の尾瀬ヶ原と燧ヶ岳(至仏山より)
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 鳩待峠駐車場に前夜車中泊し、まだ夜の明けきらぬ5時30分に行動開始。
 まずは山ノ鼻目指して原生の雰囲気漂う樹林のなかを下っていく。

 鳩待峠からおよそ40分、山ノ鼻に着くと、テントサイトが色とりどりの様々なテントで賑わっていた。

山ノ鼻
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 早朝の尾瀬ヶ原は、霜が一面に降り、流れのない水はすべてが凍っていた。

霜の降りた尾瀬ヶ原(研究見本園)
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凍りついた水たまり
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 植物研究見本園を抜け、至仏山を目指す。
 樹林帯に入るといきなりの急登が始まるが、樹林帯を抜けたところで後ろを振り返ると尾瀬ヶ原と燧ヶ岳の素晴らしい眺めが飛び込んでくる。

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 山頂直下の高天ヶ原までくると登りも緩やかになり、平ヶ岳や谷川岳、日光連山の眺望も楽しむことができる。
 鳩待峠からおよそ3時間で至仏山の山頂へ到着。頂上からの360度の大展望を楽しんだら、小至仏山を経て鳩待峠を目指す。

至仏山山頂
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至仏山下りの眺望(左手前が小至仏・中央奥が上州武尊・右が笠ヶ岳)
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 小至仏山を越え、小山沢田代を過ぎ、針葉樹林帯を抜けると、トレイルの横に原見岩(トカゲ岩)と呼ばれる大岩がある。視界が開けた好展望地で、右手に尾瀬ヶ原や燧ヶ岳を望むことができる。

原見岩付近の紅葉
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原見岩付近からの尾瀬ヶ原と燧ヶ岳
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 オオシラビソなどの針葉樹林帯を下り、ブナやミズナラなどの広葉樹林帯となると鳩待峠は近い。

鳩待峠付近の紅葉
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 至仏山の山頂からゆっくりとおよそ2時間30分で鳩待峠へ到着する。

尾瀬ヶ原・至仏山への登山口となる鳩待峠
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2012.10.08

会津駒ヶ岳の草紅葉

 燧ヶ岳から見ても、平ヶ岳から見ても、そして巻機山から望んでも、会津駒ヶ岳のやわらかな山容はこれといった強い印象を与えないのに・・・・・一度登ると、鮮やかな色彩が目に飛びこんでくる。
 今回の目的は、のびやかな山頂一帯にひろがる黄金色の草原・湿原の草紅葉。
 今まさにそのピークを迎えようとしていた。

駒ノ大池と会津駒ヶ岳
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 駒ノ小屋直下から見る日光連山
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 燧ヶ岳や至仏山など尾瀬の山々
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 駒ノ小屋と駒ノ大池20121008007

 駒ヶ岳頂上直下から燧ヶ岳を望む
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 中門岳へと続くのびやかな尾根
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 中門岳(この一帯をいう。)
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 中門岳から会津駒ヶ岳へ続く尾根
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 折りしもこの秋一番の冷え込みらしく、山頂付近はすべてが凍りついており、木道でスリップし、何度もこけそうになった。いつもなら白雲を写す池塘にもしっかりとした氷りがはっていた。

霜にやられたリンドウ
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凍りついた池塘群
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 ブナの紅葉はまだまだこれからか

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