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December 2012

2012.12.31

冬の北八ヶ岳(黒百合平)へ

 前日に引き続き、渋ノ湯から黒百合平を経て、天狗岳を目指す。

渋御殿湯を出発
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登山補導所でのチェック
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 針葉樹の原生林の中を、まずは黒百合平目指して登る

雪の北八ヶ岳・針葉樹の原生林
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 登山口から2時間30分程で黒百合平に建つ黒百合ヒュッテへ到着

黒百合ヒュッテ
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 黒百合ヒュッテの前では、天狗岳から降りてきた登山者が、風と雪の凄まじさについて話している。ヒュッテの温度計は-15度を示しており、風速20メートル程の強風の中、体感温度はおそらく-20度を下回っているはず。

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 残念だが天狗岳登頂はあきらめ、黒百合ヒュッテで休憩することに・・・

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 温かな飲み物をオーダーし、ストーブをかこんでの情報交換
 「山頂からの眺めを愉しめるのは5回のうち1回あるかないかだ・・・」
 「今日大晦日は、ここに150人宿泊するそうだ・・・」などなど

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 小屋オリジナルの小物を物色していると、木製のコップに目がとまる。
 「買わないで後悔するより買って後悔」とばかりに、手作りの木製コップ「クロップ」を購入

Kuropp
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外の祠にお祈りをして・・・
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記念写真を撮って、さっさと下山(軟弱登山)
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ゆる~い北八ヶ岳登山でした。

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2012.12.30

冬の北八ヶ岳(高見石)へ

 霧氷きらめく針葉樹の原生林と、高見石や天狗岳山頂からの眺望、個性的な山小屋、そして山麓の秘湯を楽しみに北八ヶ岳を訪れたが、折りしも低気圧が日本列島を北西に横断し、強い寒気が入り込む西高東低の冬型の気圧配置で、雪と風の厳しい歓迎を受けた山の旅であった。

 登山口は、渋ノ湯から。武田信玄公秘蔵の霊湯「渋御殿湯」が通年で営業しており、そこに前夜泊しての出発となる。

さっそくカモシカの出迎えを受ける
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 登山補導所で、登山コースや行程、アイゼン等装備を確認され、風の影響を受けないシラビソやコメツガの静かな針葉樹の森の中を、渋川沿いに高見石を目指す。

静かな針葉樹林帯を登る
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北八ヶ岳の代名詞のコケ
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イルカの顔のような岩
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 およそ1時間30分ぐらい登っただろうか、突然前方の視界が開け、岩石が累々とした賽ノ河原へ出る。とたんに強い風と雪の洗礼を受ける。

賽ノ河原
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賽ノ河原に立つ地蔵尊
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 強い風と雪に苦しめられながら賽ノ河原を抜け、再び針葉樹の原生林に包まれる。
 雪がすべての音を吸収したかのような静かな森の中のたどると、通年営業している高見石小屋に出る。

針葉樹の原生林
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 高見石小屋で暖かい飲み物を頼み、しばし休憩。

高見石小屋
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 高見石小屋からは、小屋のすぐ裏手にある高見石へ。

高見石
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 風と雪にぼろぼろになり、ほうほうの体で下山
 渋御殿湯の霊湯で、冷え切った体を温めた。

渋御殿湯
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2012.12.24

奥久慈男体山

 最近、山のトレーニング場となりつつある奥久慈男体山

青空に突き上げる岩峰
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クサリを頼りに露岩を登り
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山頂からは360度の大展望

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 ついこの間まで赤や黄に色づいていた木々も、すっかり落葉し、冬支度

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2012.12.16

鍋足山(なべあしやま)

 茨城県常陸太田市(旧里美村)にある鍋足山を訪れた。
 標高529メートルの低山ながら、切れ落ちた露岩の尾根をつなぎながら、幾つもの岩峰を巡るスリルある楽しいコースとなっている。

三角点峰(標高552メートル)から見る鍋足山(本峰)
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 常陸太田市役所里見支所の駐車場に車を駐め、大中神社の前を右に折れる。すぐに鍋足山入口の道標があるので、そこを左に折れて、林道歩きとなる。
 林道をしばらく歩くと、右手の山の斜面に山ノ神が祀られている。

大中神社
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山ノ神
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 およそ20分で林道終点へ着く。

林道終点
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 ここが登山口となっており、道標と赤テープを目印に、見通しのきかない植林されたスギやヒノキの林の中を登って行く。

 尾根に出ると視界が一気に広がり、西には日光の山々や高原山、那須連山が一望できる。

露岩の尾根
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 日光・塩原の山々
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 駐車場からおよそ1時間で鍋足山(標高529メートル)の山頂へ到着。
 小さな石の祠と、一本松の立つ頂上は、360度の大展望である。

鍋足山山頂(三角点峰と区別するため「本峰」と呼ばれている)
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これから向かう三角点峰(右側の山)
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 しばし山頂での眺望を楽しんだら、標高552メートルの三角点の設置されているもう一つの鍋足山(三角点峰と呼ばれている)へ向かう。

 本峰から三角点峰へは、露岩の岩尾根を縦走するが、クサリやロープを頼りにアップダウンを繰り返す。

むき出しの露岩(足下は垂直に切れ落ちている)をカニ歩き
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片側が切れ落ちた岩尾根上を歩く
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露岩のヤセ尾根を歩く
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 駐車場から約2時間、本峰から約1時間で、三角点峰へ到着。
 休憩用のベンチなどが整備されている。

三角点峰の頂上
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 三角点峰からは、今来た尾根を引き返し、途中から笹原目指して沢を下る。

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 笹原登山口から駐車場までは、およそ30分、一般道を歩いてもどることになる。

里見支所前に立つ案内図
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 8:20駐車場 →9:20鍋足山本峰 → 10:30三角点峰 

 → 12:10笹原登山口 → 12:40駐車場


 

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2012.12.08

竜神峡から明山へ

 奥久慈の尖峰・明山(標高457メートル)を、常陸太田側の竜神峡から訪れた。
 明山への起点となる竜神峡は、竜神川によって浸食された深い渓谷であり、瀬や淵、そして滝を随所に配した景勝地で、歩行者専用橋としては日本一の長さを誇る竜神大吊橋が架かっている。

竜神峡を行く
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竜神大吊橋(竜神峡から仰ぐ)
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 登山の起点は竜神ダムで、管理棟の手前に駐車場とトイレが設けられている。ダム管理棟から先は車輌進入禁止となっており、ここから渓谷の最奥、亀ヶ淵の登山口までのおよそ3.5キロを歩かなければならない。

竜神ダム
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 すでに紅葉の時期は過ぎているが、落ちた赤や黄の葉があたり一面をおおっており、斜めに差す陽の光に反射して眩しく輝いている。

竜神峡を行く
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 途中、休憩用の東舎の背後に、目指す明山を見ることができる。

竜神峡から明山を仰ぐ(険しい岩峰…)
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 およそ1時間程で、竜神峡の最奥、登山口となる亀ヶ淵で出る。
 小さな滝に丸くきれいな滝壺は神秘的な姿を見せてくれる。

亀ヶ淵
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 この亀ヶ淵を、河原に降りて対岸へ渡渉(倒木を渡してある)し、鉄製の階段を登ると、明山への道標が現れる。
 明山へは、竜神川の左手を詰めることになる。

竜神川を詰める
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 登り始めとなる竜神川源流の谷間は、昼でも直接陽が差し込むことのないような神秘的な雰囲気を持ち、苔むした倒木や巨岩が行く手をさえぎるように配されている。

神秘的な谷間
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 竜神川源流の谷間から山腹を登り詰めると、篭岩からの登山道との分岐である三葉峠へ出る。亀ヶ淵から三葉峠まで1時間程度の距離である。
 ここからは、これまでの神秘的な雰囲気から一転、陽ざしが眩しいくらいの明るい尾根歩きとなる。

三葉峠
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陽ざしあふれる尾根歩き
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 三葉峠から明山の頂上は30分程度の距離だが、山頂直下は、垂直に近い岩壁を、ロープや木の根を頼りに登ることになる。かなりの急登であるが、それほど危険ではない。下山時には下り用の登山道が別につけられているので安心だ。

明山頂上
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 明山頂上は360度の大展望地で、北には奥久慈男体山の岩峰をはじめとした山々が、南東には、起点となった竜神大吊橋を見ることができる。

竜神大橋を見下ろす
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最後に、竜神川にするカッパ
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 竜神ダム(1時間)→亀ヶ淵(1時間)→三葉峠(30分)→明山頂上

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2012.12.02

奥久慈岩稜 大円地越から鷹取岩へ

 5回連続となる秋の奥久慈通い、今回は男体山の南に連なる連櫛ヶ峰、入道岩、そして鷹取岩などのきわめて峻険な岩峰群、通称「奥久慈岩稜」を訪れた。

鷹取岩から眺める入道岩と男体山
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 朝、8:10に大円地の駐車場に車を駐め、大円地の集落から一般コースでまずは大円地越を目指す。

 奥久慈の紅葉は終盤を迎えており、ほとんど落葉しているものの、足下を見れば、その赤色や黄色の落ち葉が一面に敷かれたトレールが実に素晴らしい。

色鮮やかなトレール
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 途中にある観音像に手を合わせ、道中の安全を祈願する。

石の観音像(江戸時代のものか…)
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 しばらく歩くと、登山道は雪に覆われだし、ちょうど山の中腹で初冬と晩秋が挨拶を交わしているようだ。

雪と紅葉(秋よさようなら…)
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まさしく冬…
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 登山口からちょうど1時間、9:10に峠の大円地越に到着。ここで右に折れ鷹取岩方面を目指す(男体山は左へ折れる)。

大円地越からの登山道(だいぶ雪が積もっていた)
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 雪の積もった滑りやすい道を、慎重にアップダウンを繰り返しながら、9:40に櫛ヶ峰に到着。この櫛ヶ峰は好展望地で、遠くには日光連山や塩原、那須の山々を見ることができた。

櫛ヶ峰からの日光連山
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 10:00、小草越を過ぎると、進行方向右側が切り落ちた岩稜の上を歩いて行くことになるが、トレールを外れなければ特に危険な箇所はない。
 また、所々(絶妙なタイミング)に好展望地があり飽きることがない。

たまにこんな場所はあるものの…。
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落葉せずにがんばっている黄葉が出迎えてくれる。
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 覗き岩と呼ばれる岩峰からは、長福山をしたがえ、すそ野に古分屋敷の集落が広がる男体山の姿を見ることができる。

覗き岩からの奥久慈男体山
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 覗き岩から、四等三角点を過ぎ、10:40に古分屋敷への下山路が分岐するフジイ越を通過、入道岩からの好展望を楽しみ、10:50に鷹取岩へ到着した。

四等三角点
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フジイ越(下山はここから古分屋敷へ)
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鷹取岩
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 鷹取岩の先端は、今でも崩落を繰り返しているようなので近づけないが、それでも迫力ある入道岩や、その後ろに頭を出している男体山などの眺望を楽しむことができた。

鷹取岩からの入道岩
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 さて復路は、鷹取岩からフジイ越までもどり、そこから古分屋敷目指して下山する。
 ただ、この古分屋敷からフジイ越までのコースは、クサリ場が多く、下りよりも登りに使ったほうがよさそうである。下りは結構危険な思いをした。

スリル満点の岩場の下降
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 大円地登山口 8:10 → 大円地越 9:10 →小草越 10:00 →鷹取岩 10:50 →大円地登山口 12:00頃 でした。 

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