竜神峡から明山へ
奥久慈の尖峰・明山(標高457メートル)を、常陸太田側の竜神峡から訪れた。
明山への起点となる竜神峡は、竜神川によって浸食された深い渓谷であり、瀬や淵、そして滝を随所に配した景勝地で、歩行者専用橋としては日本一の長さを誇る竜神大吊橋が架かっている。
登山の起点は竜神ダムで、管理棟の手前に駐車場とトイレが設けられている。ダム管理棟から先は車輌進入禁止となっており、ここから渓谷の最奥、亀ヶ淵の登山口までのおよそ3.5キロを歩かなければならない。
すでに紅葉の時期は過ぎているが、落ちた赤や黄の葉があたり一面をおおっており、斜めに差す陽の光に反射して眩しく輝いている。
途中、休憩用の東舎の背後に、目指す明山を見ることができる。
およそ1時間程で、竜神峡の最奥、登山口となる亀ヶ淵で出る。
小さな滝に丸くきれいな滝壺は神秘的な姿を見せてくれる。
この亀ヶ淵を、河原に降りて対岸へ渡渉(倒木を渡してある)し、鉄製の階段を登ると、明山への道標が現れる。
明山へは、竜神川の左手を詰めることになる。
登り始めとなる竜神川源流の谷間は、昼でも直接陽が差し込むことのないような神秘的な雰囲気を持ち、苔むした倒木や巨岩が行く手をさえぎるように配されている。
竜神川源流の谷間から山腹を登り詰めると、篭岩からの登山道との分岐である三葉峠へ出る。亀ヶ淵から三葉峠まで1時間程度の距離である。
ここからは、これまでの神秘的な雰囲気から一転、陽ざしが眩しいくらいの明るい尾根歩きとなる。
三葉峠から明山の頂上は30分程度の距離だが、山頂直下は、垂直に近い岩壁を、ロープや木の根を頼りに登ることになる。かなりの急登であるが、それほど危険ではない。下山時には下り用の登山道が別につけられているので安心だ。
明山頂上は360度の大展望地で、北には奥久慈男体山の岩峰をはじめとした山々が、南東には、起点となった竜神大吊橋を見ることができる。
竜神ダム(1時間)→亀ヶ淵(1時間)→三葉峠(30分)→明山頂上
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