氷の神殿 雲竜渓谷
厳冬期、女峰山東斜面を源とする稲荷川の上流部に、氷の神殿が出現する。
特に、周囲の壁から湧き出た地下水が氷のカーテンとなり、いくつもの巨大な氷柱が天を目指して光り輝く「雲竜渓谷」は神秘的で、多くの人を惹きつけてやまない。
ここ雲竜渓谷へは、稲荷川沿いの工事用道路を進む。
滝尾神社を過ぎてしばらく進むと、霧降高原歩道へ向かう道との分岐にゲートが置かれており、車はそれ以上入ることはできない。
他の車の通行の妨げにならないようゲート前の空きスペースに駐車し、ゲートをこえてつづら折りの林道を登っていく。
洞門岩から工事用林道を離れ稲荷川沿いに降りる。
川を渡ったり、堰堤を高巻いたりと、ゲートからおよそ2時間で、雲竜渓谷の入口となる広場に出る。
稲荷川沿いを行く
雲竜渓谷を目指し列をなす人々(凍りついた階段を降りる)
雲竜渓谷の入口から仰ぎ見る女峰山
いよいよ雲竜渓谷へと入って行く。
まず極端に狭くなった両岸上の壁に氷のカーテンが一面にひろがっている「友知らず」を通過する。
「友知らず」の名は、通過するのに友のことを考える余裕もないほど緊張を強いられる」場所に由来するらしい。
「友知らず」を抜けると、目の前がひらけ、氷の神殿があらわれる。
氷柱をクライミングする人や、写真を撮っている人など、思い思いの方法で、ここ雲竜渓谷の氷の神殿を楽しんでいる。
中でも、大きな氷柱が圧巻で、氷柱のすぐ下まで入り込むことができる。
どれくらい大きいかというと…
雲竜渓谷の氷の神殿を楽しんだら、次は雲竜瀑を目指して、右側の壁を高巻く。
前日からの春めいた陽気に、凍りついた滝の中央部分が崩落してしまったようだ。
雲竜渓谷の氷の芸術はそのスケールが大きく上ばかり見上げてしまいがちだが、ふと足下に目をやると、稲荷川のしぶきが凍りつき美しいツララとなっていた。
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