筑波山 白雲橋コース
筑波山の表玄関にあたる筑波山神社から筑波山に登ることを、観光地という理由でこれまで敬遠してきたが、筑波山の魅力であるよく保全された豊かな樹林と、数々の奇岩を見るために、筑波神社を起点とする白雲橋コースを歩いて山頂を目指すことにした。
起点となる筑波山神社は多くの観光客で賑わっており、境内では名物のガマの油売りが巧みな口上を述べていた。
この筑波山神社は、御神体が筑波山そのものであり、日本の古い信仰形式を残している。
また、江戸時代には江戸城の鬼門にあたることから、徳川将軍家に厚遇され、徳川三代将軍家光公が寄進した末社の日枝神社には、日光東照宮で有名な「見ざる言わざる聞かざる」の三猿と同様の彫刻されているが、こちらは日光東照宮造営の3年前に造られたものらしい。
さて、神社の境内を抜け、白雲橋を渡り、民家の間を抜けたところにある小さな鳥居から登山開始となる。このコースは女体山へ至る。
白雲橋登山口の鳥居をくぐると、いきなりよく保たれた豊かな樹林帯となり、正直驚いた。これは筑波山神社の神域ということで自然の状態が保たれてきたためらしい。とにかく長い年月をそこで過ごしてきた巨木・老木が多く、立派な生態系が保たれている。
豊かな樹林に見とれながら登って行くと、弁慶茶屋跡を過ぎたあたりに、巨木の切り株があり、その年輪には「1700年」とか「赤穂浪士討ち入り」とかの説明のタグが付けられている。
自然豊かな樹林帯を抜けると、今度は巨石・奇石が楽しませてくれる。
「弁慶の七戻り」からいくつもの奇石が続く。
母の胎内くぐりを過ぎると、ブナの巨木が目立つ穏やかな稜線を、女体山の山頂目指しての稜線歩きとなる。
最後に岩場を急登すると、筑波山の最高地点である女体山の山頂(標高877メートル)へ出る。
いつものことだが、山頂では大勢の人が眺望を楽しんでいる。
女体山からの眺めを楽しんだら、観光客で賑わう御幸ヶ原を抜け、男体山の山頂へ向かう。
帰りの下山路には、ケーブルカーの軌道沿いの御幸ヶ原コースを使用、途中で、運良くケーブルカーを見ることができた。
白雲橋コースの登りが1時間40分程、そして御幸ヶ原コースの下りは調子よく1時間程で神社へ戻ることができた。
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