尾瀬 至仏山
下界では新緑が目に眩しいこの季節、4月26日(金)にやっと尾瀬鳩待峠への林道が開通したのをうけて、残雪の至仏山を訪れた。
(この時期、至仏山に登れるのは毎年G・W期間のみで,今年は5月7日には植生保護のため登山禁止となる。)
鳩待峠駐車場に前夜泊、早朝5時に行動開始。
風があるものの快晴、飛行機雲がまっすぐ青空にのびている。
最初は、見通しの良くない樹林体の緩やかな登りを、アイゼンの歯を雪面に食い込ませながらゆっくりと登って行く。
森林限界を超えると、一気に視界が開け、尾瀬ヶ原を従えた燧ヶ岳の景観を楽しみながら至仏山を目指す。
稜線に出ると風が吹き抜けるためさすがに寒い。
西側の切れ落ちた稜線を、まずは小至仏目指して登って行く。
小至仏の山頂を巻くようにトラバースし、至仏山の山頂を目指す。
先行者はBCスキーヤー一人のみで、踏み跡がはっきりしないため、非常に歩きにくい。
至仏山の頂上は360度の大展望が楽しめる。
山頂での眺望を楽しんだら、後は一気にシリセードで山ノ鼻目指して滑り降りる。
夏の登山ルートからはずれて、ムジナ沢沿いのルートをとる。
途中から膝上までの深雪のラッセルに苦しみながら、なんとか山ノ鼻へ。
ボッカさんの二人組が仕事を終えて鳩待峠へ帰るところだった。
山ノ鼻のテン場もほどよく賑わっていた。
鳩待峠に近づくにつれ、BCスキーヤーやボーダーが谷間からわくように現れて、いつしか隊列を組んだようになって鳩待峠を目指していた。