残雪の谷川岳
遅い春の到来とともに、雪どけの進む谷川岳を訪れた。
天神平から天神尾根をつたって谷川岳山頂を目指したが、谷川連峰の山肌の雪どけ模様やブナの新緑、色鮮やかな花をつけた多くの高山植物が出迎えてくれた。
谷川岳ロープウェイ土合駅(標高746メートル)から、ロープウェイを利用して、標高1319メートルの天神平まで、いっきり高度をかせぐ。
天神平からさらにリフトを乗り継ぎ、標高1502メートルの天神峠へ向かう。
天神峠では、ミズバショウの花が出迎えてくれた。
天神峠から、最初の休憩ポイントである熊穴沢避難小屋までは、雪の斜面を横切る場面が何度かあったものの、おおむね夏道を歩くことができた。
陽当たりの良い尾根上の登山道(夏道)にほとんど雪は残っていない
熊穴沢避難小屋までの尾根には、春を待ちかねた様々な高山植物がその清楚な花を咲かせていた。
熊穴沢避難小屋周辺には、カタクリが群生している。
避難小屋を過ぎ、天神尾根をしばらく進むとると、山頂直下の肩ノ小屋までの急登がはじまる。
いっきに展望が開け、天神峠から歩いた尾根も一望のもとに見渡せる。
熊穴沢避難小屋から肩ノ小屋の間では、多くの貴重な高山植物に出会うことができる。
肩ノ小屋直下はしっかりと雪が残っている。
山頂直下の肩ノ小屋で小休止。すでに管理人が常駐している。
小屋で冷たい飲み物を購入する。
肩ノ小屋と万太郎山・平標山へと続く尾根
肩ノ小屋から山頂(トマノ耳・オキノ耳)までは、ほんの一息で到着する。
頂上からの展望は素晴らしく、榛名・赤城・上州武尊・至仏・機巻山・苗場山など、遠くには浅間山まで見ることができる。
山頂からの眺望:機巻山(左奥)・越後三山(中央最奥)
山頂からの眺望:平標山方面(最奥が苗場山)
オキノ耳から、一ノ倉山方面へ少し行った岩場に、富士浅間神社奥ノ宮が祀られている。
奥ノ宮の周辺には、ヒメイチゲが咲いていた。