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May 2013

2013.05.25

残雪の谷川岳

 遅い春の到来とともに、雪どけの進む谷川岳を訪れた。
 天神平から天神尾根をつたって谷川岳山頂を目指したが、谷川連峰の山肌の雪どけ模様やブナの新緑、色鮮やかな花をつけた多くの高山植物が出迎えてくれた。

天神峠(標高1502メートル)から仰ぐ谷川岳
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 谷川岳ロープウェイ土合駅(標高746メートル)から、ロープウェイを利用して、標高1319メートルの天神平まで、いっきり高度をかせぐ。
 天神平からさらにリフトを乗り継ぎ、標高1502メートルの天神峠へ向かう。

 天神峠では、ミズバショウの花が出迎えてくれた。

天神峠のミズバショウ
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 天神峠から、最初の休憩ポイントである熊穴沢避難小屋までは、雪の斜面を横切る場面が何度かあったものの、おおむね夏道を歩くことができた。

ブナの芽吹きが始まった天神尾根
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陽当たりの良い尾根上の登山道(夏道)にほとんど雪は残っていない
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しかし、何度か雪の斜面を横切る場面も・・・
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 熊穴沢避難小屋までの尾根には、春を待ちかねた様々な高山植物がその清楚な花を咲かせていた。

ショウジョウバカマ
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イワウチワ
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イワナシ
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オウレン
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ミヤマスミレ
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 熊穴沢避難小屋周辺には、カタクリが群生している。

熊穴沢避難小屋
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カタクリ
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 避難小屋を過ぎ、天神尾根をしばらく進むとると、山頂直下の肩ノ小屋までの急登がはじまる。

 いっきに展望が開け、天神峠から歩いた尾根も一望のもとに見渡せる。

振り返れば天神尾根が一望できる
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オジカ沢の頭(右)と俎嵓(左)の残雪模様
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 熊穴沢避難小屋から肩ノ小屋の間では、多くの貴重な高山植物に出会うことができる。

ミヤマキンバイ
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ミツバノバイカオウレン
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オオバキスミレ(かなぁ~)
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 肩ノ小屋直下はしっかりと雪が残っている。
 

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 山頂直下の肩ノ小屋で小休止。すでに管理人が常駐している。
 小屋で冷たい飲み物を購入する。

肩ノ小屋と万太郎山・平標山へと続く尾根
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 肩ノ小屋から山頂(トマノ耳・オキノ耳)までは、ほんの一息で到着する。
 頂上からの展望は素晴らしく、榛名・赤城・上州武尊・至仏・機巻山・苗場山など、遠くには浅間山まで見ることができる。

トマノ耳(標高1963メートル:オキノ耳から)
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オキノ耳(標高1977メートル:トマノ耳から)
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山頂からの眺望:機巻山(左奥)・越後三山(中央最奥)20130525020

山頂からの眺望:平標山方面(最奥が苗場山)20130525021

 オキノ耳から、一ノ倉山方面へ少し行った岩場に、富士浅間神社奥ノ宮が祀られている。

奥ノ宮
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 奥ノ宮の周辺には、ヒメイチゲが咲いていた。

ヒメイチゲ
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2013.05.19

奥久慈 生瀬富士へ

 奥久慈 袋田の滝を間に挟むようにそびえる生瀬富士と月居山を歩いてきた。
 山は既に初夏の装いをしていた。

月居山から見る生瀬富士
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 生瀬富士は、あまり登山者が入らないのだろうか、登山道が荒れ気味だったが、分かりづらい所はなく、山頂まで迷うことはない。

 生瀬富士の魅力の一つは、山頂から東南に延びる岩稜にあり、両側が切れ落ちているためスリル満点である。

生瀬富士山頂から東南に延びる岩稜を行く
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岩稜の先端部分
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 登山道のあちことで、キンラン(金蘭)とギンラン(銀蘭)が咲いていた。
 また、藤の花もその紫の花を咲かせていた。

キンラン(絶滅危惧種)
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ギンラン
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藤の花
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 生瀬富士からは、何度か急なアップダウンを繰り返し、袋田の滝上へ出る。

袋田の滝と月居山
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 生瀬の滝上を渡渉し、月居山を登り返し、袋田の滝の市営駐車場へ戻ることになる。
 4時間程の山歩きだった。

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2013.05.05

残雪輝く会津駒ヶ岳

 今年もまた会津駒ヶ岳の季節到~来で~す。

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 檜枝岐村営テニスコート前駐車場(駒ヶ岳登山駐車場)に前夜泊し、早朝4時30分頃に会津駒ヶ岳へ向けて出発。
 国道352号を数百メートル歩き、滝沢登山口へ向かう林道をおよそ2キロ程(近道あり)登ると、木製の大きな階段が現れる。

滝沢登山口
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 滝沢登山口からは、営林署の看板の所までは全く雪がなく、しっかりとした夏道を登ることができるが、ヘリポート跡直下からしっかりと雪がついており、特に早朝はアイゼンが必要となる。

ヘリポート直下はこんな感じ・・・
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 ヘリポート跡からは、ブナの林のなかを直登していく。

とてもキレイなブナの林
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 途中から(水場付近から)アオモリトドマツを中心とした針葉樹が目立つようになる。

ブナ林から針葉樹林へ
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 針葉樹林体を抜け、森林限界を超えると、左手に燧ヶ岳と至仏山を、右手に会津駒ヶ岳を望むことが出来る。

駒の小屋の建つピーク(正面のピーク)と会津駒ヶ岳(左のピーク)
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 雪原に設置された目印のポールとトレースを頼りに、ひたすら山小屋「駒の小屋」を目指す。

 駒の小屋は営業しており、小屋の裏手からの燧ヶ岳や至仏山の眺望が素晴らしい。

駒の小屋
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駒の小屋から大津岐峠を経て燧ヶ岳への稜線
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駒の小屋から仰ぐ会津駒ヶ岳
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 会津駒ヶ岳の山頂が広々としているのは、この時期だけ。

山頂
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 山頂からの眺めは360度の大展望で、平ヶ岳や越後三山、日光白根山などいろいろな山を眺めることができる。

三岩岳・窓明山方面の眺望
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 眺望を楽しんだら、後はスイスイとお尻で滑り降りるのみ!

シリセード
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 登りに4時間かかったのに、下りはあっという間の1時間30分程。

 雪の消えた登山道には、マンサクの花やイワナシの花が咲いていた。

マンサク
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イワナシ
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 また、清水の湧いている湿地にはミズバショウも咲いていた。

尾瀬のシンボル・ミズバショウ
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