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June 2013

2013.06.09

中央アルプス 木曽駒ヶ岳

 「思い立ったが吉日」という言葉があるが、ほとんど思いつきで中央アルプスの盟主木曽駒ヶ岳(標高2956メートル)へ登ってきた。

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 登山前日・・
 最終の駒ヶ岳ロープウェイで、日本最高所(標高2612メートル)の駅、千畳敷駅へ。そして、ロープウェイ駅に隣接されているこれまた日本最高所のホテル、ホテル千畳敷へチェックイン。

駒ヶ岳ロープウェイ
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ホテル千畳敷と千畳敷駅
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 ホテルの目の前に広がる千畳敷カールは、まだ2メートル程の雪に埋もれているが、ホテルの周囲など所々で雪どけが進み、ショウジョウバカマやハクサンイチゲ、ヤマガラシなどの高山植物が数輪ではあるが花を咲かせていた。

ハクサンイチゲ
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 登山当日・・・
 千畳敷からの見える東の空は朝焼けで真っ赤に染まり、南アルプスと富士山がきれいに浮かび上がって見えた。

残念ながら山にかくれて御来光を見ることはできなかった・・・
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南アルプスと富士山
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 5時40分、だれもいない千畳敷カールを、冬山装備で登り出す。
 この時間からの登り出す登山者は、自分以外にはなく、千畳敷カールを一人占めにすることができた。

千畳敷カール
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 岩峰の宝剣岳も朝日を浴びて眩しく光っている。

宝剣岳
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 乗越浄土目指して、残雪今なお深い八丁坂へ取り付く。
 後ろを振り返れば、遠くに南アルプスと富士山を見ることができる。

 息を切らしながら八丁坂を登るにつれ、昨晩お世話になったホテル千畳敷がどんどん小さくなる。

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 千畳敷カールを登り切り、平坦地の乗越浄土へ出る。
 ここからは稜線上となり、意外と雪が少なく、ミヤマキンバイが咲いていた。

乗越浄土に咲くミヤマキンバイ
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 左手に宝剣岳を見やりながら、青い屋根の宝剣山荘と赤い屋根の天狗荘の裏を回り込むように、まずは中岳(標高2925メートル)を目指す。
 まだ中岳に遮られ、木曽駒ヶ岳の姿を見ることはできない。

乗越浄土に立つ石柱と中岳
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 中岳山頂へ向かう途中で後ろを振り返れば、険しい岩峰の宝剣岳の右奥に、これも日本百名山の空木岳が見える。

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 中岳の山頂は巨大な岩が立っており、石祠や宝剣が置かれている。

中岳山頂
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 中岳の山頂へ出て、やっと目指す木曽駒ヶ岳が姿をあらわす。
 駒ヶ岳の左奥には御嶽山が見える。

中岳から見る木曽駒ヶ岳
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 山頂へのトレイル沿いには、コメバツガザクラがその小さな花を咲かせていた。

コメバツガザクラ
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 ホテル千畳敷からおよそ2時間で、木曽駒ヶ岳の山頂に立つことができた。

 山頂は360度の大展望で、御嶽山や乗鞍岳、北アルプス、浅間山に八ヶ岳、南アルプスなど枚挙にいとまがない。

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駒ヶ岳山頂からの北アルプス
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駒ヶ岳山頂からの御嶽山
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 山頂からの展望を楽しみ、駒ヶ岳神社への参拝をすませ、山頂を後にした。
 帰路、宝剣岳に立ち寄った後、雪の千畳敷カールを一気にホテル目指して駆け下りた。

宝剣岳の岩場を登る(かなり危険・・・)
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 最後は、一気に千畳敷カールを駆け下りる。
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 それにしても、木曽駒ヶ岳はちょっと遠かったなぁ~

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2013.06.02

残雪の燧ヶ岳

 今なお雪深い燧ヶ岳、山麓の御池ではブナの新緑が眩しいくらいだが、いったん登山道に入ると山頂までほとんどが雪・・・赤テープやトレースをさがしながらの楽しい登山となった。

熊沢田代からの燧ヶ岳
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 登山口となる御池へ着いたのが午前12:30分ごろ。
 車中泊し、4時間30分後に起床し、5:45分に出発・・・。

 歩き始めてすぐにコミヤマカタバミやエンレイソウ、水芭蕉の出迎えを受ける。

コミヤマカタバミ
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エンレイソウ
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水芭蕉
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 陽当たりの良い巨石の上にはウスバサイシンが咲いていた。

ウスバサイシン
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 尾瀬の花々に気を良くしながら、樹林帯の中の雪の急斜面を1時間程急登すると,一気に視界が開け、湿原に点在する池塘が美しい広沢田代へ出る。

広沢田代
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広沢田代は小さな池塘が連続している。
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広沢田代では雪どけがすすんでおり、ワタスゲも見られた。

ワタスゲ
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 広沢田代を抜けると、再び雪の急斜面となる。

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 およそ1時間ほどで、熊沢田代へ出る。
 ここでやっと燧ヶ岳を仰ぎ見ることができる。
 また,木道の横には水芭蕉も咲いていた。

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 熊沢田代からは、山頂へ向けて、さらに急になった雪の斜面を横断、直登する。
 もしスリップして滑落したら・・・なんてことを思うと腰がひけてくる。

 今来た道を振り返ると、熊沢田代、そして奥に会津駒ヶ岳が見える。

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 およそ3時間15分で燧ヶ岳山頂(俎嵓:標高2346メートル)へ到着。
 もう一つのピークの柴安嵓の急斜面で悪戦苦闘している登山者の姿がよく見える。

柴安嵓
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 俎嵓(まないたぐら)の山頂からは、尾瀬沼が見渡せる。
 また、柴安嵓の左手には、尾瀬ヶ原と至仏山も見える。

俎嵓からの尾瀬沼
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俎嵓からの柴安嵓、そして尾瀬ヶ原と至仏山
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 山頂にはミヤマキンバイが咲いていた。

ミヤマキンバイ
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 山頂でゆっくり休んだ後は、一気に雪の上を駆け下りるのみ。

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 御池へ戻る手前で、燧裏林道をちょっと進むと、水芭蕉といっしょにリュウキンカが咲いていた。

リュウキンカ
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