残雪の燧ヶ岳
今なお雪深い燧ヶ岳、山麓の御池ではブナの新緑が眩しいくらいだが、いったん登山道に入ると山頂までほとんどが雪・・・赤テープやトレースをさがしながらの楽しい登山となった。
登山口となる御池へ着いたのが午前12:30分ごろ。
車中泊し、4時間30分後に起床し、5:45分に出発・・・。
歩き始めてすぐにコミヤマカタバミやエンレイソウ、水芭蕉の出迎えを受ける。
陽当たりの良い巨石の上にはウスバサイシンが咲いていた。
尾瀬の花々に気を良くしながら、樹林帯の中の雪の急斜面を1時間程急登すると,一気に視界が開け、湿原に点在する池塘が美しい広沢田代へ出る。
広沢田代
広沢田代では雪どけがすすんでおり、ワタスゲも見られた。
広沢田代を抜けると、再び雪の急斜面となる。
およそ1時間ほどで、熊沢田代へ出る。
ここでやっと燧ヶ岳を仰ぎ見ることができる。
また,木道の横には水芭蕉も咲いていた。
熊沢田代からは、山頂へ向けて、さらに急になった雪の斜面を横断、直登する。
もしスリップして滑落したら・・・なんてことを思うと腰がひけてくる。
今来た道を振り返ると、熊沢田代、そして奥に会津駒ヶ岳が見える。
およそ3時間15分で燧ヶ岳山頂(俎嵓:標高2346メートル)へ到着。
もう一つのピークの柴安嵓の急斜面で悪戦苦闘している登山者の姿がよく見える。
俎嵓(まないたぐら)の山頂からは、尾瀬沼が見渡せる。
また、柴安嵓の左手には、尾瀬ヶ原と至仏山も見える。
山頂にはミヤマキンバイが咲いていた。
山頂でゆっくり休んだ後は、一気に雪の上を駆け下りるのみ。
御池へ戻る手前で、燧裏林道をちょっと進むと、水芭蕉といっしょにリュウキンカが咲いていた。
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