中央アルプス 木曽駒ヶ岳
「思い立ったが吉日」という言葉があるが、ほとんど思いつきで中央アルプスの盟主木曽駒ヶ岳(標高2956メートル)へ登ってきた。
登山前日・・
最終の駒ヶ岳ロープウェイで、日本最高所(標高2612メートル)の駅、千畳敷駅へ。そして、ロープウェイ駅に隣接されているこれまた日本最高所のホテル、ホテル千畳敷へチェックイン。
ホテルの目の前に広がる千畳敷カールは、まだ2メートル程の雪に埋もれているが、ホテルの周囲など所々で雪どけが進み、ショウジョウバカマやハクサンイチゲ、ヤマガラシなどの高山植物が数輪ではあるが花を咲かせていた。
登山当日・・・
千畳敷からの見える東の空は朝焼けで真っ赤に染まり、南アルプスと富士山がきれいに浮かび上がって見えた。
5時40分、だれもいない千畳敷カールを、冬山装備で登り出す。
この時間からの登り出す登山者は、自分以外にはなく、千畳敷カールを一人占めにすることができた。
岩峰の宝剣岳も朝日を浴びて眩しく光っている。
乗越浄土目指して、残雪今なお深い八丁坂へ取り付く。
後ろを振り返れば、遠くに南アルプスと富士山を見ることができる。
息を切らしながら八丁坂を登るにつれ、昨晩お世話になったホテル千畳敷がどんどん小さくなる。
千畳敷カールを登り切り、平坦地の乗越浄土へ出る。
ここからは稜線上となり、意外と雪が少なく、ミヤマキンバイが咲いていた。
左手に宝剣岳を見やりながら、青い屋根の宝剣山荘と赤い屋根の天狗荘の裏を回り込むように、まずは中岳(標高2925メートル)を目指す。
まだ中岳に遮られ、木曽駒ヶ岳の姿を見ることはできない。
中岳山頂へ向かう途中で後ろを振り返れば、険しい岩峰の宝剣岳の右奥に、これも日本百名山の空木岳が見える。
中岳の山頂は巨大な岩が立っており、石祠や宝剣が置かれている。
中岳の山頂へ出て、やっと目指す木曽駒ヶ岳が姿をあらわす。
駒ヶ岳の左奥には御嶽山が見える。
山頂へのトレイル沿いには、コメバツガザクラがその小さな花を咲かせていた。
ホテル千畳敷からおよそ2時間で、木曽駒ヶ岳の山頂に立つことができた。
山頂は360度の大展望で、御嶽山や乗鞍岳、北アルプス、浅間山に八ヶ岳、南アルプスなど枚挙にいとまがない。
山頂からの展望を楽しみ、駒ヶ岳神社への参拝をすませ、山頂を後にした。
帰路、宝剣岳に立ち寄った後、雪の千畳敷カールを一気にホテル目指して駆け下りた。
それにしても、木曽駒ヶ岳はちょっと遠かったなぁ~
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