鍋足山
茨城県常陸太田市の里見地区を代表する里山で、三本足の鍋をひっくり返したように三つの峰をもつ鍋足山(標高529メートル)を訪れた。
鍋足山は標高五百メートルの低山ながら、岩場やクサリ場が連続し、スリルを味わえる山である。
鍋足山:三角点峰への稜線上のピークから撮影(左から本峰・Ⅱ峰・Ⅲ峰)
常陸太田市役所里見支所に車を駐め、まずは江戸時代中期の建造といわれる大中神社でお詣りをする。境内には樹齢400年ほどの大杉が御神木として祀られてもいる。
大中コースの登山口までは、林道をおよそ1.6キロ程歩かねばならないが、その間、ムラサキシキブの実や春蘭の株などが路傍で出迎えてくれる。
登山口にはコースを示す案内板が設置されており、ここから登山道となる。
しばらくは植林された針葉樹の林の中の緩い傾斜の登山道を登っていく。
岩の稜線に出ると一気に視界がひらけ、奥久慈の山々や、遠くは太平洋まで見ることができる。
標高529メートルの鍋足山本峰山頂からは、360度の展望を楽しむことができ、日光や高原山、那須連山まで見渡せる。
鍋足山本峰から、いったん急下降してⅡ峰・Ⅲ峰をめざす。
足下の切れ落ちた岩場の急斜面を、クサリを頼りに進んで行く。
最高地点の三角点峰へは、Ⅱ峰とⅢ峰との鞍部から一端下降し、Ⅲ峰を巻くようにして再度登り返し、岩尾根伝いにいくつかのピークを越えていく。
標高552メートルの三角点峰には簡易ベンチが設けられており、休憩に適している。
三角点峰からの復路は、Ⅲ峰直下までもどり、そこから笹原地区を目指して沢沿いに下っていく。今回は途中から鍋足山本峰へ登り返し、登って来た道を大中登山口へ下っていった。
鍋足山では、3月下旬からイワウチワをはじめいろいろな山野草が咲くということなので、次回はぜひ早春に訪れてみたい。
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