宝篋山
筑波山の南に位置し、筑波山や関東平野、霞ヶ浦を一望できる標高461メートルの宝篋山(ほうきょうさん)を訪れた。
宝篋山は、古くは三村山と呼ばれ、山麓には鎌倉時代には関東での真言律宗の拠点として知られた極楽寺を始め、多くの寺院が存在し、登山コース上にはそれらの遺物が点在している。
山頂には、宝篋印塔が建立されており、その石塔が今の「宝篋山」の山名の由来となっている。
今回は、宝篋山小田休憩所から沢沿いの道を進み、ヤブツバキやコブシ、山桜などの樹林帯と大岩群を抜けるおよそ3キロの極楽寺コースで山頂へ向かい、山頂から尖浅間山を経て小田休憩所へ戻る約4キロの常願寺コースで下山する。
宝篋山登山の拠点となる宝篋山小田休憩所
小田休憩所に隣接した駐車場
駐車場から宝篋山の方向へ歩いてすぐのところに、地蔵菩薩立像が祀られている。
このお地蔵様は、鎌倉時代1289年の作で、「湯地蔵」と呼ばれ今でも信仰の対象として崇拝されている。
田畑を抜け、沢沿いの登山道へ入ると大小の五輪塔が現れる。
どれも鎌倉時代の作らしく、特に「三村山極楽寺五輪塔」は高さ3メートルの堂々たるものである。
沢沿いを進むコース上には小さな滝が所々にあり、水の清らかさと共に訪れる登山者の心を癒やしてくれる。
登山道沿いの春蘭(しゅんらん)は、花芽をつけており、あと少しで開花か・・・
宝篋山の山頂からは筑波山がよく見える。
男体山と女体山に挟まれた御幸ヶ原に建つ建物まで視認できる。
宝篋山山頂からは、尖浅間山(とがりせんげんさん)山頂を経て下山する。
尖浅間山を経て小田休憩所と宝篋山を結ぶ常願寺コースは、およそ4キロの距離で、宝篋山の登山コースの中で一番のロングコースとなっている。
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