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August 2014

2014.08.16

山寺(立石寺)登拝

 松尾芭蕉の「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の句で知られている山寺立石寺を訪れた。

山寺立石寺(開山堂)
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 登山口にある根本中堂は、ブナ材の建築物としては日本最古のもので、その法灯は比叡山延暦寺から分けられたものと言われている。

登山口にあたる根本中堂
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根本中堂の前に鎮座する布袋様
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 根本中堂から、芭蕉句碑や芭蕉・曾良像、樹齢千年を超すといわれる大銀杏などを見ながら山門に至る。
 山門から奥の院までは、1050段の石段が杉並木の間をぬうように続いているが、途中には多くの石碑や石仏、お堂が立ち並んでいる。

山寺山門
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 石段途中の仁王門では、運慶の弟子たちの作と言われる仁王像が睨みをきかし、邪悪な者の入山を厳しく戒めている。また。閻魔大王とその部下たちが、登拝する人々のこれまでの悪事を記録している。

仁王門
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仁王像
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閻魔大王像
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 仁王門をくぐり、山内支院を参拝すると、最奥に奥の院がある。

奥の院
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 奥の院を参拝したら、開山堂と五山堂を巡る。

開山堂
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五山堂(山寺随一の展望所)
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五山堂からの眺め
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 山寺の山域は広く、さまざまな石碑・石仏・お堂・支院などが建ち並んでいるため、実に見応えがある。

山寺案内図
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2014.08.15

出羽三山を登拝する(湯殿山)

 羽黒山、月山に続き、出羽三山の奥の院とされる湯殿山神社を参拝した。

 羽黒山、月山、湯殿山の三山に峰入りすることで、現世の穢れを一度死んで無くして身を清めて、あらためて現世に生まれ変るという考え方があるが、この湯殿山参拝で再生することになる。

湯殿山神社
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 湯殿山神社の御神体は、温泉の噴き出る茶褐色の巨岩で、「語るなかれ、聞くなかれ」といわれ、秘中の秘とされてきている。
 参拝する際には、裸足になり、入り口でお祓いを受けなければならない。

 そんな訳で紹介する画像がないので、案内図と解説を載せておく。

湯殿山案内図
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湯殿山の由来
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出羽三山を登拝する(月山)

 羽黒山に続き、出羽三山の主峰月山(標高1984メートル)へ登拝した。
 登山口となる弥陀ヶ原は、月山の8合目、標高1400メートルにあたり、傾斜がなだらかな湿原地帯となっている。湿原の中には大小さまざまな池塘が散在しており、高山植物の宝庫としても知られている。

 弥陀ヶ原入り口にあたる月山レストハウス前の駐車場へ車を駐め、弥陀ヶ原にある月山中ノ宮御田ヶ原参籠所の鳥居をくぐり、月山山頂を目指す。

弥陀ヶ原
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月山中ノ宮御田ヶ原参籠所の鳥居
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 弥陀ヶ原から山頂までは、およそ3時間かかるが、途中に危険な箇所もなく、9合目には仏生池小屋もあり、トイレ休憩や食事をとることもできる。

仏生池小屋
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 登山道沿いには、色とりどりの可憐な高山植物が咲いており、疲れを癒やしてくれる。

ハクサンイチゲ
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ヨツバシオガマ20140815008

ハクサンフウロ
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チングルマ
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イワカガミ
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ミヤマリンドウ
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トウヤクリンドウ
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ハクサンシャジン
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 高山植物は、この他にも、イワウメやエゾオヤマリンドウ、エゾシオガマ、ウツボグサ、ウサギギクなど、さまざまな花を見ることができた。

 登ってきた道を振り返ると、阿弥陀が原や、9合目の仏生池小屋が小さく見える。
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 弥陀ヶ原からおよそ3時間で、月山神社の祀られている山頂へ到着した。

月山山頂
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山頂からの眺望
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三角点
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 月山神社でお祓いをしたあと、強風を避けるため頂上小屋で休憩をとった。
 小屋番から「午後からは本降りとなるので、早めに下山した方がいい。」と言われたので、早々と下山したが、その言葉通り、弥陀ヶ原まで降りてきたところで強い雨に降られてしまった。

頂上小屋
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 早朝の月山レストハウス前の駐車場(朝の4時頃まで強い雨が降っていた。)
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 前日にはぼんやりとだが、鳥海山が見えていた。

月山8合目からの鳥海山
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 月山の次は、湯殿山を目指す。

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2014.08.14

出羽三山を登拝する(羽黒山)

 今からおよそ1,400年前、第32第崇峻天皇の皇子である蜂子皇子が開山し、古くから山岳修験の霊場として知られている出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)を登拝した。

 まずは、羽黒山へ。

羽黒山を代表する杉並木
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 今年は、12年に一度の羽黒山「午歳御縁年」にあたり、参拝すると御神徳がきわめて篤く、出羽三山詣でには正にうってつけである。

 石造りの鳥居の先に建つ、朱塗りの随神門をくぐると、あたりは神々しい雰囲気に一変し、樹齢350年~500年といわれる杉並木の中、全長約1.7キロ、2446段の石段が羽黒山の山頂へと導いてくれる。

随神門
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 祓川にかかる朱塗りの神橋を渡り、右手に須賀の滝を見ながら杉並木を進むと、平安時代に平将門が創建したと伝えられている国宝の羽黒山五重塔がひっそりと立っている。
 

国宝羽黒山五重塔
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 ミシュラン・グリーンガイドで三つ星に認定された杉並木の中、神々を身近に感じながら、2446段の石段を登っていく。

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 随神門からおよそ1時間で山頂へ到着。
 羽黒山の山頂には、羽黒山・月山・湯殿山の三神が合祀されている重要文化財の三神合祭殿が建ち、屋根の萱葺きの暑さは2.1メートルもある。
 向かって右から順に、出羽神社・月山神社・湯殿山神社が祀られている。

三神合祭殿
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 また、明治以来、秘中の秘とされてきた出羽三山御開祖蜂子皇子の御尊像も公開されており、出羽三山詣でには正にうってつけである。

羽三山御開祖蜂子皇子の御尊像が祀られている羽黒山開山堂蜂子神社
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 羽黒山の次は月山を目指す。

 

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