八ヶ岳 硫黄岳と本沢温泉
雪の南八ヶ岳、硫黄岳(標高2742メートル)を訪れた。
硫黄岳山頂から赤岳と阿弥陀岳を望む
今回は雪の八ヶ岳を満喫するため、稲子湯からみどり池を経由して、標高2150メートル、日本最高所にある野天風呂で有名な本沢温泉で一泊し、翌日、夏沢峠を経て硫黄岳へ登るコース。
早朝7時、八ヶ岳山麓の秘湯の一つ、稲子湯の駐車場に車を駐め、まずは湖畔にしらびそ小屋が建つみどり池をめざす。
しばらくはカラマツ林のなかを緩やかに登って行く。しっかりとトレースは着いているが、トレースからはずれると太ももまで雪に埋まる。
周囲がカラマツからシラビソなどの針葉樹林に変わるとみどり池までの急登となる。
2時間20分ほどで到着したみどり池は、白い雪原となり、奥には天狗岳の荒々しい姿が見える。
湖畔に建つしらびそ小屋では、ゆっくりと休憩。小屋に入って冷えた体をクマザサ茶で温めた。小屋の軒下にはリスが遊びに来ていた。
みどり池からは、2時間ほどで本沢温泉へ到着した。
テント場の手前の日当たりの良い斜面で、カモシカが2頭が出迎えてくれた。
さっそく、標高2150メートルの日本最高所野天風呂「雲上の湯」へ。
湯川の河原の真っ只中、脱衣所も何もない野趣あふれる白濁した湯での雪見風呂は最高の贅沢?
日本最高所野天風呂「雲上の湯」
翌日、6時半の朝食を済ませ、7時半から硫黄岳山頂を目指す。
夏沢峠から硫黄岳にかけての稜線では相当強い風が吹いているらしく、雪煙があがっている。
本沢温泉からおよそ1時間で夏沢峠へ到着する。
やはり予想通り稜線上は相当な風で、体が風に持って行かれそうになるが、夏沢峠からなんとか1時間ほどで山頂へ着くことができた。
山頂からは360度の大展望が得られ、特に八ヶ岳の盟主赤岳の好展望地となっている。
本沢温泉に一泊し、日本最高所野天風呂にも入浴することができ、また、下山後は稲子湯でも一泊するなど、硫黄岳と秘湯の二つを楽しむことのできた、なんとも贅沢な雪山登山となった。
<参考>
稲子湯→(2時間)→しらびそ小屋→(2時間)→本沢温泉
本沢温泉→(1時間)→夏沢峠→(1時間)→硫黄岳
硫黄岳→(1時間半)→本沢温泉→(1時間)→しらびそ小屋→(1時間)→稲子湯
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