2015年 氷の殿堂 日光雲龍渓谷へ
女峰山東斜面を源とする日光一の暴れ川、稲荷川の上流部は「雲龍渓谷」と呼ばれ、特にこの時期(厳冬期)は、周囲の壁から湧き出た地下水が氷のカーテンとなり、巨大な氷柱が出現するなど、渓谷全体が氷の殿堂となる。
雲龍渓谷へは、稲荷川左岸の工事用道路を利用する。
滝尾神社を過ぎ、針葉樹の林の中を進むとゲートに着くので、ゲート前に車を駐車し、後は工事用道路を歩いて進む。
つづら折りとなった工事用道路を歩いて進み、標高を上げていく。
ゲートから1時間程度歩くと、「洞門岩」の標柱が立つ分岐へ出るので、ここでアイゼンを装着し、工事用道路から離れて、稲荷川の河原に下りる。
工事用道路をそのまま進んでもよいが、距離と時間がかかる。
河原に下り、踏み跡を頼りに、上流に向かう。
雲龍渓谷までは、何度も稲荷川を渡らねばならない。
工事用道路に合流すると、そこは展望台のように整備されているが、そこが雲龍渓谷への入口となる。
再度、稲荷川の河原に下り、雲龍渓谷を目指す。
やがて、両岸が極端に狭くなり、友人のことを考える余裕もないほど緊張を強いられたという「友知ず」に到着する。右岸一面が氷壁となっている。
「友知ず」を抜けると視界が急に広がり、巨大な氷柱が林立する神秘的で非日常的な景観が目に飛び込んでくる。雲龍渓谷の核心部だ。
雲龍渓谷の氷の殿堂を楽しんだら、続いて「雲龍瀑」へ向かう。
足下に雲龍渓谷を見下ろし、左手の急斜面を巻きながら、雲龍瀑直下へ。
雲龍瀑からは往路を引き返す。
※何度も稲荷川を渡らねばならないため、ダブルストックが有効です。