大佐飛山を目指して(偵察山行)
栃木百名山完登をいつの頃からか目指してきたが、ここのところ88座からいっこうに進歩がない。どうしてもよりメジャーな山域への山行が多くなり、おろそかになっていた。
そこで・・・今年こそは、栃木百名山完登を目指そうではないかと胸に秘め、まずは残雪期しかその山頂を踏むことができない、栃木県で最も奥深く遠い山と称される標高1908メートルの大佐飛山(おおさひやま)を目指すこととした。
ところが,金曜日に体調を崩し39度の熱が出たため、土曜日に動くことができなかった。そこで日曜日に、ゆっくりと偵察を兼ねていけるところまで行ってみるかということで、偵察山行となった。
山麓の林床にはアズマイチゲが咲き、フキノトウが顔を出すなど、確かに「春」の訪れが感じられる。
登山口は、林道木ノ俣巻川線上にある「新黒滝山登山口」。
路肩に車を駐車し、シンボルとなりつつある長ハシゴを登り、約30分かけて尾根上へ出る。
ここからはずっと尾根歩きとなるが、いまだに雪がしっかりと残っている。
先行者の踏み跡がはっきりしており、また所々に「黒滝山へ」の道標が掲げられているので、道にまようことはないと思われる。
それでも、雪どけが進んだところには、春の兆しを見ることが出来た。
ショウジョウバカマの花芽も育っている。
蝶々も体全体で陽の光を浴びていた。
尾根上は所々が雪庇となっており、注意が必要だ。
いわゆる「大ブナ」を過ぎ、急な尾根を直登すると標高1257メートルの三石山へ出る。
南側の展望が開けた小さなピークとなっている。
本日は体調を考え、ここで引き返すこととした。
登山口や尾根上の雪の状態を確認することができた山行きだった。