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May 2015

2015.05.31

葛老山(かつろうやま)

 五十里湖を眼下に従え、静かにそびえる葛老山(標高1124メートル)を訪れた。

送電線鉄塔下からの五十里湖
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 登山口は、野岩鉄道会津鬼怒川線湯西川温泉駅に隣接する道の駅湯西川の西側奥の駐車場横から山頂を目指す。

道の駅湯西川の登山口
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登山口の案内板
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 登山口から、最初は杉の植林地の中の急坂をジグザグに登っていく。

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 山頂までの登山道は整備されており、およそ400メートルおきに、かっぱ七福神が出迎えてくれる。

かっぱ七福神(大黒天)
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 送電線の鉄塔に出ると、北側と南側の視界が一気にひらけ、五十里湖の眺めを楽しむことができる。

鉄塔から北側の眺め
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 登山道はやがて広葉樹林の尾根に入る。
 林床にはフタリシズカが群生している。

フタリシズカ
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広葉樹の明るい登山道
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 山頂間近、九十九折りの急坂をのぼりきると、比較的平坦な尾根歩きとなる。
 周囲には、ミズナラの巨木が林立している。

九十九折りの急坂
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ミズナラの巨木
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 残念ながら山頂からの眺望はなし。
 復路は来た道を軽快に戻るのみ。

葛老山山頂

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2015.05.24

湯西川の盟主 明神ヶ岳

 湯西川の盟主、標高1595メートルの明神ヶ岳を訪れた。

明神ヶ岳
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 国道121号から湯西川温泉へ向かう県道249号へ入り、湯西川温泉郷の手前、「湯西川水の郷」のすぐ西に、明神ヶ岳の登山口へと続く前沢林道入口となる前沢橋が架かっている。その前沢橋から、前沢沿いの林道(舗装されているが落石が多く転がっている)を、滝沢橋まで進む。

登山口となる滝沢橋(橋の先に駐車スペースと登山口がある)
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 駐車スペースの反対側に登山口があるが、表示板等はなくただ踏み跡とリボンがあるのみ。登山口からは針葉樹の植林地の中を30分程急登する。

植林地の中の急登
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 稜線に出るとやや傾斜が緩やかになり、林床にもいろいろな花が顔を出すようになる。

マイヅルソウ
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ツクバネソウ
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フデリンドウ
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レンゲツツジ
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 「金剛ゾネ」の道標を過ぎると、アズマシャクナゲの藪へと突入する。

金剛ゾネ
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咲き残っていたアズマシャクナゲ
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 やがて、1400メートルピークを左に折れ、明神ヶ岳直下の鞍部へと一度下降する。
 この辺りからシロヤシオが目立つようになる。

シロヤシオ
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 鞍部には「ヨガッタァ」という不思議な道標が掲げられており、周辺には、コバイケイソウやトリカブトが群生している。

ヨガッタァ
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 また、鞍部からは、女峰山を一望することができる。

女峰山
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 鞍部から山頂目指しての急登となる。
 踏み跡から外れないようにしながらひたすら山頂を目指す。

明神ヶ岳の山頂
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 山頂からの眺望はゼロ。
 二等三角点が置かれているのみ。

山頂の二等三角点
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 栃木百名山もこれで95座目、残すところ5座となった。

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航空自衛隊ヘリコプター(CH-47J)体験搭乗

 航空自衛隊百里基地からCH-47J輸送ヘリコプターに搭乗し、およそ20分間、つくば周辺のフライトを体験した。

CH-47J
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 ヘリコプター内は、防音用のヘッドホンを付けていてもエンジン音が響き、会話は難しく、身振り手振りでの意思疎通となる。

 離陸や着陸時もほとんど衝撃はなく、もちろん飛んでいる間も全く揺れることがない。

コクピット
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上空からの宝篋山・筑波山
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霞ヶ浦
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機内で隊員の方と記念写真(フライト中)
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 なかなかイイ体験をさせてもらった・・・。

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2015.05.10

持丸山(もちまるやま)

 昨日の前黒山・新湯富士に引き続き、今日は中三依の持丸山(標高1366メートル)を訪れた。
 相当手強い藪山だと覚悟をしていたものの、山頂直下に背丈程度の笹藪があるだけで、ルート上のほとんどはブナなどの広葉樹に覆われた、新緑のまぶしい気持ちの良い山だった(114号鉄塔ルート)。

持丸山山頂
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 登山口は、国道121号線から、中三依温泉駅の南、芹沢沿いの道を三依小学校方面へ西進する。途中、名水で有名?な三依湧水庵を過ぎ、芹沢薬師堂前の日光チェーンソークラブを左に折れ、持丸沢沿いの林道へ入る。
 林道の行き止まりが、車5台程度駐車可能な広場になっており、ここが登山口となる。

林道終点の登山口
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 さっそく、114号鉄塔を目指して登山開始。登山道沿いにはヒトリシズカが群生していた。

ヒトリシズカ
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 枝沢沿の古びた木の橋を渡り、整備された114号鉄塔の巡視路を登って行く。

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 よく整備された巡視路を20分程急登すると、114号鉄塔に出る。
 ここからは、高原山方面の眺望を楽しむことができる。

114号鉄塔への巡視路
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114号鉄塔からの高原山方面の眺望
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 日当たりの良い鉄塔周辺では、木イチゴが群生し、その白い花が目立ていた。

木イチゴの花
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 鉄塔を過ぎ、落葉樹の明るい林の中を急登する。
 林床には、すでに花は終わっていたがイワウチワが足の踏み場もないくらいに群生していた。花の時期はどれほど素晴らしい景色になるのか・・・。

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 エンレイソウやツクバネソウ、ユキザサ、そしてシャクヤクなどが、イワウチワに代わってこれから花を咲かせようとしている。

ツクバネソウ
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フデリンドウ
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シャクヤクのつぼみ
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 山頂直下だけが、背丈ほどの笹藪に覆われており、藪漕ぎをしいられた。

山頂直下のヤブ
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 林道終点の駐車場から、およそ1時間40分で持丸山の山頂へ到着した。
 残念ながら山頂からの眺望は得られない。

持丸山山頂
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 帰りは、往路を戻るが、それにしても、新緑のまぶしい清々しい持丸山だった。

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2015.05.09

前黒山と新湯富士

 栃木百名山も残すところあと9座となり、今年中には完登しようと、今回は前黒山と新湯富士を訪れた。

前黒山(標高1678メートル)
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 東北道塩原ICを下りたあたりから雨が降り出したが、どうせ藪をこぐのだからとそのまま登山口を目指す。
 登山口は、塩原から日塩有料道路に入り、ハンターマウンテン塩原手前の林道(前黒国有林という看板が入口にある。)を左に入る。
 最初の分岐を直進し、壊れた作業小屋のある三叉路も直進、続く分岐を右へ、そして次の分岐の道路脇のスペースに車を駐車して、右の林道を歩いていいく。

ジムニーでもここまでか(車はUターンさせてある)

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 崩落や倒木など障害物が多い林道をひたすら歩くことになるが、やがて壊れた橋に出る。

林道といってもこんな感じ・・・
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 林道沿いには各種スミレやヒメイチゲが花を咲かせていた。

ヒメイチゲ
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 壊れた橋を慎重に通過すると、すぐに山の斜面への取り付き口がある。
 目印のテープが複数あるので、迷うことはない。駐車スペースから1時間かかった。

崩壊した橋
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尾根への取り付き口
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 林道を離れ、山の斜面に取り付くと、藪漕ぎの急登となる。
 ただ、踏み跡と目印のテープは明確なので、踏み跡をはずさなければさほど藪に悩まされることはない。

こんな感じ・・・
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 山の斜面に取り付いて1時間で前黒山の山頂へ到着。
 残念ながら周囲の眺望はガスがかかっていて全くなし。
 すぐに下山を開始する。

前黒山山頂
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 帰りは1時間で車へ戻ることができた。

 雨も本降りとなってしまったが、せっかくなので予定どおり新湯富士(富士山)へ向かった。登山口は、大沼から。

新湯富士登山口(車3台程度のスペース)
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 およそ30分で山頂へ到着

新湯富士山頂
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 前黒山、そして新湯富士、だれにも会わなかった・・・。

 栃木百名山、残すところ7座 [持丸山 明神ヶ岳 葛老山 南平山 黒岩山 錫ヶ岳 鋸山]、どこを100座目に選ぶか考えて登らないといけない。

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2015.05.05

GWの八溝山(やみぞさん)

 GWの渋滞にはまらず、近場で静かな山を楽しめるところということで、茨城県・福島県・栃木県の県境に位置し、茨城県最高峰となる八溝山(標高1022メートル)を訪れた。
 特に、今回は豊かな天然林が残り、新緑と春の花が美しい福島県側を歩くことにした。

シロバナエンレイソウ
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 登山口は、八溝山の山頂に鎮座する八溝嶺神社の右横、車道の終点が起点になる。

コースの入口
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 登山口から一歩足を踏み入れると、ミヤコザサが山肌を覆い尽くしている。

ミヤコザサの中の小路を進む
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 茗荷分岐で右に折れ、茗荷川に下りて行くと、斜面にはシロヤシオやトウゴクミツバツツジが見頃を迎えていた。

シロヤシオ
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トウゴクミツバツツジ
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 また、登山道横の林床には、花が終わったカタクリやイワウチワと共に、ユキザサやチゴユリが白い花を咲かせている。
 ギンリョウソウも落ち葉の間から銀色をした不可思議な頭をもたげていた。

ユキザサ
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チゴユリ
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ギンリョウソウ
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 茗荷川沿いには、ニリンソウやフタバアオイが群生し、所々に黄色のミヤマキケマンが咲いていた。ニリンソウの花はすでに終盤を迎えた感がある。

ミヤマキケマン
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フタバアオイ
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 茗荷川からは、再度登り直し、真名畑林道から遊歩道③を経て、鹿ノ又沢沿いの鹿ノ又林道を歩く。
 この鹿ノ又沢沿いにも多くの美しい花が咲いている。目立ったのがヤマブキとヤマブキソウ。
 鹿ノ又沢林道を登り詰め、遊歩道を経て山頂へ戻る。

ヤマブキソウ
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ムラサキケマン
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 そして、今回一番会いたかったのがシロバナエンレイソウ。
 真っ白な花や紫がかった花など、個体差があっておもしろい。紫色がかったものはシロバナの変種でムラサキエンレイソウと呼ばれているようだ。

シロバナエンレイソウ
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ムラサキエンレイソウ20150505014

 そして、忘れてはならぬアズマシャクナゲも

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 それにしても八溝山の福島県側のコースは静かなもので、ウグイスの声と沢音しか入ってこないし、他の登山者にも会わなかった。

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2015.05.03

男鹿岳(おがだけ)登頂

 栃木県と福島県の県境に位置し、男鹿山塊の盟主として静かにたたずむ男鹿岳(標高1777メートル)を訪れた。

男鹿岳(栗石山から)
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 登山口は、福島県側の南会津町田島の栗生沢集落を過ぎた釜沢橋ゲートから。
 ゲート手前には車4台程度の駐車スペースがあるが、混雑している場合は、少し戻れば駐車スペースに事欠かない。

釜沢橋ゲート(帰路撮影)
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 このゲートから、約8キロ先の大川峠まで、水無川に沿っての林道歩きとなる。
 途中、オーガ沢橋や男鹿沢橋、白滝沢橋などの橋を渡り、土砂の崩落や流失した路面、そして残雪を乗り越え、県境の大川峠へ着く。

流失した林道
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路面に残る残雪(林道ではアイゼンは必要ない)
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 やたらと長い林道歩きだが、途中、途中で思いがけない出会いがあった。

今が盛りの山桜
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テンのお出迎え
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サルもお出迎え
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 大川峠からは県境尾根を、かすかな踏み跡とテープなどの目印を頼りにひたすら登って行くが、雪が消えた登山道は背丈ほどの笹藪に覆われ、藪漕ぎとなる。

 登るにしたがって、残雪があらわれ、ブナが多くなる。
 6本爪アイゼンを装着するも、雪が腐れ雪で歩きづらい。

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 ゲートから4時間程で、前衛峰の栗生山(標高1701メートル)へ着く。
 山名板のある場所は眺望が利かないが、少し先へ進むと、男鹿岳や日光連山や燧、会津駒などの山並が一望できる。

栗生山
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日光連山
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燧ヶ岳や会津駒ヶ岳
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そして男鹿岳
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 栗生山からは一度下って登り返すことになるが、栗生山から男鹿岳までは30分ほどかかる。

男鹿岳山頂直下(最後の急登)
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男鹿岳山頂(ゲートから男鹿岳山頂までおよそ4時間20分。)
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 もう一つの山名板は倒れている。
 バックの山並みは那須連山

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 この山名板のある場所から、さらに奥に進むと、大佐飛山の雄志が飛び込んでくる。

先日登った大佐飛山
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 下山は往路を引き返すが、栗生山からは進行方向左側の稜線に沿って下りること。

 今回、不覚にも残雪が豊富な右側を進んでしまった。踏み跡がなくなったためにGPSで調べて、元のルートに戻ることができたものの、途中の急斜面で滑り落ち、10メートルぐらい滑落したところで倒木にぶつかり命拾いをした。

 やっとの思いで戻った林道には、早朝は気がつかなかったが、ショウジョウバカマやエンレイソウが咲いていた。

ショウジョウバカマ
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エンレイソウ
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※ゲート出発 4:20分 → 大川峠 6:50分 → 栗生山 8:20分 → 男鹿岳 8:40分 → ゲート 12:20分  全行程8時間の長旅だった。

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