男鹿岳(おがだけ)登頂
栃木県と福島県の県境に位置し、男鹿山塊の盟主として静かにたたずむ男鹿岳(標高1777メートル)を訪れた。
登山口は、福島県側の南会津町田島の栗生沢集落を過ぎた釜沢橋ゲートから。
ゲート手前には車4台程度の駐車スペースがあるが、混雑している場合は、少し戻れば駐車スペースに事欠かない。
このゲートから、約8キロ先の大川峠まで、水無川に沿っての林道歩きとなる。
途中、オーガ沢橋や男鹿沢橋、白滝沢橋などの橋を渡り、土砂の崩落や流失した路面、そして残雪を乗り越え、県境の大川峠へ着く。
やたらと長い林道歩きだが、途中、途中で思いがけない出会いがあった。
大川峠からは県境尾根を、かすかな踏み跡とテープなどの目印を頼りにひたすら登って行くが、雪が消えた登山道は背丈ほどの笹藪に覆われ、藪漕ぎとなる。
登るにしたがって、残雪があらわれ、ブナが多くなる。
6本爪アイゼンを装着するも、雪が腐れ雪で歩きづらい。
ゲートから4時間程で、前衛峰の栗生山(標高1701メートル)へ着く。
山名板のある場所は眺望が利かないが、少し先へ進むと、男鹿岳や日光連山や燧、会津駒などの山並が一望できる。
栗生山からは一度下って登り返すことになるが、栗生山から男鹿岳までは30分ほどかかる。
もう一つの山名板は倒れている。
バックの山並みは那須連山
この山名板のある場所から、さらに奥に進むと、大佐飛山の雄志が飛び込んでくる。
下山は往路を引き返すが、栗生山からは進行方向左側の稜線に沿って下りること。
今回、不覚にも残雪が豊富な右側を進んでしまった。踏み跡がなくなったためにGPSで調べて、元のルートに戻ることができたものの、途中の急斜面で滑り落ち、10メートルぐらい滑落したところで倒木にぶつかり命拾いをした。
やっとの思いで戻った林道には、早朝は気がつかなかったが、ショウジョウバカマやエンレイソウが咲いていた。
※ゲート出発 4:20分 → 大川峠 6:50分 → 栗生山 8:20分 → 男鹿岳 8:40分 → ゲート 12:20分 全行程8時間の長旅だった。
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