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June 2015

2015.06.14

南平山(なんだいらさん)

 川治温泉の西側にそびえ、平家落人の黄金伝説が残る南平山(標高1007メートル)を訪れた。

 川治温泉駅南の国道121号と県道23号の分岐を左へ折れ、県道23号を進み,2つ目の川治第二トンネルを抜けた左側に車を駐め、送電線26号巡視路を利用して送電線鉄塔のある鞍部へ出る。

登山口
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 鉄塔のある鞍部は視界が開けており、先日登った葛老山がよく見える。

鞍部からの葛老山
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 濃い緑の中、さぞや紅葉の時期は美しいだろうなと感嘆しながらの山歩き。

濃い緑の中の登山道
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200メートルおきの道標
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熊の爪跡も
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 が,しかし・・・・・・である。
 ふと足もとに目をやると,なんと無数の山蛭が這い上がってくるではないか・・・・・・。

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 どうも、この周辺一帯では、6月中旬になると山蛭が大発生するらしい・・・・・・。

 ちょっと歩いては足もとを確認しヒルを払い落としながらの山登りとなった。

眺望のない山頂
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2015.06.07

花の庚申山(コウシンソウ・コウシンコザクラ)

 古くから進行の山として知られ、江戸時代に書かれた「南総里見八犬伝」では化け猫退治の場として登場する標高1892メートルの庚申山を訪れた。

庚申山登山の基地となる庚申山荘
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 ちょうどこの時期(6月中旬)には、特別天然記念物で絶滅危惧Ⅱ類に指定されているコウシンソウ(庚申草)や、コウシンコザクラ(雪割草)が咲く、花の山となる。

 銀山平の公営国民宿舎かじか荘を過ぎた左手にある駐車場に車を停め、まずはおよそ1時間かけて4キロの林道を歩く。

銀山平の駐車場
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落石注意の林道歩き(銀山平~一の鳥居)
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 朱色の一の鳥居から、水ノ面沢沿いの明るい広葉樹林帯の登りとなり、路傍に丁石が現れる。

文久3年(1863年)と書かれた丁石
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鹿のお出迎え
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 やがて庚申講の総本山として壮大な社殿があった猿田彦神社跡へ出る。
 ここを右に進めば「お山巡り」となり、左へ進めば庚申山荘経由で庚申山へ至る。
 猿田彦神社跡地にはクリンソウやヤマツツジが咲いていた。

クリンソウ
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 今回は、奇岩・怪石・くさり場・岩場・梯子の連続するお山巡りコースへ進む。
 このお山巡りコース中に、特別天然記念物の庚申草がひっそりと咲いている。

 庚申草は、タヌキモ科ムシトリスミレ属の食虫植物で庚申山を含む日光山塊の一部にしか自生していない日本固有種の植物。

コウシンソウ(庚申草)
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 また、可憐なコウシンコザクラ(雪割草)も群落をつくり,途切れることなく楽しませてくれる。

コウシンコザクラ
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 ミヤマハンショウツルやオダマキも咲いていた。

ミヤマハンショウツル
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オダマキ
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 庚申山の山頂から展望台までの間は、残念ながらシャクナゲの花は終わっていたが、鋸山と皇海山の展望を楽しむことができた。

展望台からの眺望(鋸山と皇海山)
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遠くに雪をかぶった至仏山
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 帰路に庚申山荘に立ち寄ったが、登山客は誰も休んでいなかった。

庚申山荘
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