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2015.10.10

錦繍の妙高山(みょうこうさん)

 錦繍の妙高山(標高2454メートル)を訪れた。
 妙高山は、古くは「越の中山」「名香山」と呼ばれ、その「名香」が「妙高」に転じたといわれ、その均整のとれた山容から「越後富士」とも呼ばれる越後の名山で、日本百名山にも選ばれている。
 今も活動を続ける複式火山で、妙高山が火口丘にあたり、その妙高山を神奈山、大倉山、三田原山、赤倉山などの外輪山がぐるっと取り巻いている。
 今回は、妙高山の東に位置する燕温泉から、一気に標高差1300メートルを詰め山頂を目指す。

燕温泉登山口付近からの妙高山
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 登山口となる燕温泉街の入口には、道路に沿うように無料の駐車場が設けられている。
 紅葉の時期ということもあるのだろうか、朝6時頃には満車になっていた。

燕温泉登山口駐車場(トイレあり)
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 燕温泉街を抜けると、登山ポストの置かれた登山口に出る。
 ここで、左にルートをとり、天狗堂方面へ進む。

燕温泉
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燕温泉登山口
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 まずは薬師堂で登山の安全を祈願し、赤倉温泉の源湯のために整備された道を登って行く。途中に、「黄金の湯」と呼ばれる野天風呂がある。

薬師堂
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黄金の湯
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 赤倉温泉の源湯までは、右手に、朝陽を浴びて金色色に輝く外輪山(神奈山方面)を見ながらの歩きとなる。道の途中からは、北地獄谷に豪快に落ちる湯の滝、「称名滝」「光明滝」を見ることができる。

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赤倉温泉の源湯の施設20151010010

称名・光明滝
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 称名滝・光明滝を過ぎると、整備された道は終わり、赤や黄色に色づいた樹林帯の登りとなる。
 途中で硫黄の匂いのする北地獄谷を渡り、沢沿いに登って行くが、沢を離れると、天狗堂までの胸突き八丁の急登となる。

北地獄谷を流れる沢(温泉)
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天狗堂(ここまでおよそ2時間)
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 天狗堂からは尾根道の急坂を詰め、途中、光善寺池という小さな池や風穴をやり過ごす。
 鎖場(見た目ほど危険ではない)をクリアし、赤茶けた溶岩ドームをよじ登ると、妙高山最高峰の南峰に出る。

光善寺池でホシガラスに出会った
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鎖場
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山頂直下の溶岩地帯
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 妙高山には最高峰の南峰と三角点峰の北峰とがあるが、南峰(標高2454メートル)には、妙高大神が祀られた祠がある。
 どちらも押し出された溶岩が固まってできた巨岩・奇岩に覆われている。

南峰の頂きに祀られた妙高大神
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巨岩・奇岩に覆われた山頂(奥は火打・焼山)
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北峰の頂き(一等三角点がある)
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 山頂からは、火打山や焼山を初め、北アルプスまで見わたせる。

山頂からの火打・影火打・焼山
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山頂からの北アルプス(剱岳が見える)
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 下山は、長助池や黄金清水を経由する麻平・長助線を利用して燕温泉へ戻る。
 北峰直下の下山路には、つい最近降った雪が積もっていた。
 標高を下げるに従って色鮮やかな紅葉が見られ、疲れた体を癒やしてくれた。

山頂直下、雪の積もった下山路
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長助池(7月中旬からハクサンコザクラが咲くらしい)
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麻平・長助線の紅葉(バックは妙高山)
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 燕温泉を6時に出発し、駐車場に戻ったのが2時。およそ8時間の妙高山登山となった。

 燕温泉 →50分→ 赤倉温泉源湯施設 →1時間→ 天狗堂 →50分→ 鎖場 →30分→ 山頂 →1時間20分→ 長助池 →2時間10分→ 燕温泉

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