高千穂峰登頂 そして田中陽希さんとの出会い
天孫降臨の神話の舞台となった歴史やその秀麗な山容から、霧島連山の盟主の風格を持つ高千穂峰(標高1574メートル)を訪れた。
現在は、「日本二百名山」の一峰となっているが、個人的には「日本百名山」の中で深田久弥が描いた「霧島山」とは、この高千穂峰のことだと考えている。
さて、高千穂河原に車を停め、大きな鳥居をくぐり、古宮跡でお詣りをし、高千穂峰の前衛峰となる御鉢に向け、赤い溶岩礫のザレた登山道を御鉢目指して登って行く。
溶岩のザレ場はすべって登りにくい。
御鉢の火口壁に出ると展望が開け、霧島連山を見渡しながら、火口縁(馬ノ背)に沿って緩やかに登っていく。
馬ノ背から、鳥居と祠の祀られた鞍部に下り、再び山頂へ向かっての急登が始まる。
二等三角点が置かれ、天の逆鉾が立った山頂は、柵で囲まれている。
山頂は多くの登山者で賑わっており、集合写真を撮っているらしき一団をのぞいて見ると、なんと、あの「グレートトラバース日本2百名山ひと筆書き」の田中陽希さんがその中心にいるではないか!
199座目の高千穂峰のようだ。
まさか山頂で彼と遭遇するとは思ってもみなかった・・・その後、しばらくの間、陽希さんを激励・祝福する輪の一人となった。