新緑の丹沢山塊 塔ノ岳(とうのだけ)
日本百名山、丹沢山塊の一峰である塔ノ岳(標高1491メートル)を訪れた。
丹沢山塊の中でも、比較的アプローチが便利な塔ノ岳は、昔からよく人々が登ったらしく、以前はその頂上に高さ5丈8尺の巨大な岩「尊仏岩」があり、崇拝されていたらしい。ただ、残念ながら、関東大震災のおりに崩壊し、現在の山頂は広い平坦地になっている。
塔ノ岳へ続く稜線を行く
さて、登山口は、大倉登山口から。
大倉登山口には、24時間営業の民間駐車場があるが、7時の時点ですでに満車、すぐ傍の秦野戸川公園の駐車場は8時にならないと開かないため、大倉登山口すぐ下の民家が営業する駐車場(民家の庭先・500円)へ車を駐める。
登山口直下の民家の庭先へ駐車
大倉登山口から出発
展望のない植林地の中をゆっくりと登って行く。
登山道の傍には、木イチゴの花やホウチャクソウ、スミレなどが咲いていたが、その中になんとイカリソウを見つけた。
イカリソウ
頂上までは、いくつもの茶屋(山荘)が立ち、きれいなチップ制のトイレも整備されており、登山者には優しい山である。
見晴茶屋
ただ、この大倉コースは、通称「バカ尾根」と呼ばれているらしく、頂上までひたすら直登が続く。階段状に整備された所が多いが、その階段がきつい。その点では、登山者に厳しいコースである。
塔ノ岳の登りいろいろ
展望が開けてくると、左手に富士山がよく見える。
しかし、残念ながら、山頂へ着く頃にはすっかり雲に覆われていた。
花立山荘からの富士山の眺望
この後、雲にかくれ、山頂からその雄大な姿を望むことができなかった。残念。
花立山荘
花立山荘から山頂までの登山道沿いでは、フデリンドウやキクザキイチゲ、バイカオウレン、エイザンスミレ、そしてヤマザクラなどの花々が出迎えてくれた。
ヤマザクラ
そして、山頂まであと少しという地点で、会いたかった超人に遭遇!
丹沢登山回数世界チャンピオン、塔ノ岳登山5000回以上の通称「チャンプ」
職業は歩荷さん、一年中短パン姿です。
チャンプと一緒にチャンピオン!
7時に大倉登山口から登山を開始し、3時間で山頂へ到着。
山頂には、尊仏山荘という小屋が建っている。
山頂からの丹沢山地
7時に登山開始→10時に山頂→12時半に下山
それにしても、丹沢山地は思っていたよりも近かった。
自宅を早朝4時に出発し、途中のPA・SAで途中休憩しても、7時には登山口に着いていた。また、帰路は、2時間半で自宅まで帰ることができた。