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November 2016

2016.11.14

岩櫃山(いわびつやま)へ

 2016年NHK大河ドラマ「真田丸」ゆかりの地、真田三代(幸綱・昌幸・幸村)の上州の拠点として歴史を踏めた岩櫃山(標高802メートル)を訪れた。

古谷地区から見上げた岩櫃山
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 岩櫃山はその姿のとおり、岩壁と岩峰がそびえ立つ険しく堂々とした山容で、ハシゴや鎖場など、低山ながらなかなか険しいルートが連続する。

 今回は、平沢登山口駐車場に車を駐め、尾根通りから岩櫃城本丸址を通り、赤岩通りを利用して一端古谷地区へ下降し、再度、密岩登山口から山頂目指して登り返し、平沢登山口へ戻る「岩櫃山周遊コース」を行く。

 午前7時、まだ他に車の駐まっていない平沢登山口駐車場に車を駐めて出発する。
 駐車場には大きなコース案内図が立っており、出発前にルートを確認できる。

駐車場の案内図
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 駐車場からすぐのとこに真新しい案内所とトイレが設置されているが、大河ドラマにあやかったものだろう。

案内所(帰りに寄るとパンフレット等が置いてあり、ガイドも詰めていた。)
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 なんと、この案内所の道路を隔てた反対側に「十月桜」が咲いていた。
 なんでも、マメザクラとコミガンザクラの交配種で、秋から来春まで花をつけているらしい。

十月桜
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 さて、平沢登山口から岩櫃城本丸址目指して尾根通りを登る。
 およそ15分で本丸址へ出る。

岩櫃城本丸址
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 さらに紅葉も終盤を迎えた尾根通りを進む。

尾根通りの紅葉
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 赤岩通りの分岐から、赤岩通りを経て、赤岩登山口(潜龍院跡)へ降りる。

赤岩通り分岐
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 赤岩通りは、なかなかの急坂となっており、このコースを登りで利用するのは避けたほうがいいのではないか。

赤岩通り
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 尾根通りの分岐から15分程で赤岩登山口(潜龍院跡)へ出る。

潜龍院跡
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 ここから密岩登山口まで、右手に岩櫃山の岩壁を眺めながら、古谷地区を抜ける。

岩櫃山
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 密岩登山口から再び登り返すが、この密岩通りは、鮮やかな赤色をした木々が目立った。

密岩通りの紅葉
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 お約束の鎖場&ハシゴもあり、楽しめる。

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 密岩通りを登りきり、尾根の鞍部を右に折れると、スリル満点の稜線歩きとなる。
 まず出迎えてくれるのが「天狗の架け橋」。

天狗の架け橋(迂回路から撮影)
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 天狗の架け橋からは眼下の眺望も楽しめる。

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 鷹の巣遺跡を通過し、大岩の穴を潜り抜け、鎖場やハシゴを上り下りし、山頂直下の肩部に出る。

稜線上の紅葉
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大岩
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 山頂直下の肩部から、ほとんど垂直に見える岩壁を、鎖を頼りに登っていくと、岩櫃山の頂上へ出る。

岩櫃山の山頂(反対側の岩峰から撮影)
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山頂からの眺望
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反対側の岩峰(休憩にはこちらが適している。)
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 山頂から肩部までもどり、隣の岩山に登る。

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 浅間隠山ごしに、白く雪をかぶった浅間山が見える。

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 岩山のテッペンから下の道を降り、後は平沢登山口へ戻るのみ。

 個人的には、密岩登山口から山頂までは急な登りで鎖場やハシゴが連続するため、登りで利用した方が危険が少ないと思う。山頂から平沢登山口までは、比較的緩めの斜度となっているので下り向きではないだろうか。

 それにしても、山頂直下の垂直の岩壁を鎖を頼りに上り下りするのが一番の難所だった。

 10時、平沢登山口駐車場へ戻ると、車が何台か駐まっていた。

平沢登山口駐車場
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2016.11.05

阿武隈の名峰 霊山(りょうぜん)

 福島県、阿武隈山地の名峰「霊山」(りょうぜん)を訪れた。
 この時期、断崖絶壁を連ねた岩山である霊山の紅葉が見頃を迎える。

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 午前7時、まだ十分に空きのある登山口駐車場に車を置き、奇岩怪石を積み上げたような山容を仰ぎ見る。抜けるような青空のもと、紅葉も程よく色付き、まさに絶好の登山日和である。

登山口駐車場から(帰路に撮影)20161105025

 この山は、登るにつれて、次々と名前が付けられた岩場が現れ、全く飽きる暇がない。
 最初に現れるのが「宝寿台」と呼ばれる岩場で、まるで槍ヶ岳の山頂直下のように、ハシゴが二連架けられている。
 切れ落ちた絶壁の足もとには「こどもの村」、遠くに阿武隈の山々が見える。

宝寿台からの眺望
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 宝寿台と似たような「見下し岩」を過ぎ、「国史沢」へ。
 国史沢は、岩と紅葉、遠くに安達太良産や吾妻連峰が望める、絶景のスポット。

国史沢から
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 国史沢から「甲岩」へ足を伸ばす。

甲岩から
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 「天狗の相撲場」を抜け、ほどよく色付いた木々の中を、霊山城趾へ向かう。
 霊山のトレイルは、よく整備されており、安心して歩くことができる。

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 途中、断崖をトラバースする「親不知子不知」を通り、岩のトンネルをくぐって「護摩壇」に立つと、安達太良山や吾妻連峰がよく見える。

親不知子不知
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 「霊山城趾」は広場になっており、説明板や石碑が建っているのみで、往時をしのぶ遺構などは全く見当たらない。

霊山城趾
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 霊山城趾からすぐの「西物見岩」からは、これから向かう紫明峰がよく見える。

西物見岩からの紫明峰
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 「釣瓶落岩」から日枝神社跡を経て、絶景スポットの「天狗岩」へ。

天狗岩
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 今日はここで引き返し、霊山の最高地点にあたる標高825メートルの「東物見岩」へ向かう。ここで初めて太平洋側の展望が開ける。

 両側が切れ落ちた「蟻の戸渡り」からは、遠く蔵王の山々を望むことができた。

蟻の戸渡りから20161105019

 「望洋台」「猿跳岩」を経て、「五百羅漢岩」「弘法の突貫岩」へ。

五百羅漢岩
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弘法の突貫岩
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 「大山祇神社跡」へ向かう途中の岩屋の中には、不動明王が祀られていた。

 最後に、「日暮岩」で小休止、ちょうど霊山を一週したことになる。

日暮岩から
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 11時30分に、駐車場へ戻ったが、駐車場は満車で、路上駐車が延々と続いていた。
 
折しも霊山の紅葉祭・・・
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 ランボルギーニ カウンタックも・・・

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 帰り道、車で10分程、山麓にある「霊山神社」へお参りした。

霊山神社
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 今から千年前は、東北山岳仏教の一大中心地として、また14世紀には北畠氏ゆかりの山城として栄えた霊山は、奇岩怪石が連なり、景観良く、ハシゴあり、鎖場あり、岩場ありと、手軽に楽しめる名山だと思う。

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